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2025年9月号特集

Vol.330 | パルキッズで入力 “は” しました。で、その後は?

読めることで、最後の仕上げ

written by 船津 洋(Hiroshi Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/tokushu-2509/
船津洋『パルキッズで入力 “は” しました。で、その後は?』(株式会社 児童英語研究所、2025年)


パルキッズで入力 “は” しました。で、その後は?

パルキッズで入力「パルキッズ」の面目躍如たるところは2つ。
 ひとつは、ネイティブ並み、あるいはネイティブ以上の英語の知覚力が身につけられること。もうひとつは、そんなずば抜けた英語力を、日々のシンプルなインプットから得られることです。
 世間の皆さまには申し訳ありませんが、皆さま、英語で苦労をし過ぎです。英語も必要だ!と、かけ流しの教材を試してみては、子どもの反応が鈍いなぁ、と感じて別の教材へとふらふら。子どもが楽しそうでなければ「インプットが出来ないんじゃないか」と感じてしまうのか、これまた、子どもの反応を求めて、映像教材を観せてみたり、あるいはゲーム要素の取り組みをさせたり、はたまた外国人と接させてみたり、ついには留学させたりして…。お疲れさまです。
 我がパルキッズ・ユーザーは、そんなことはどこ吹く風。淡々と黙々とインプットを継続しているはずです。いやいや、英語だけではありません。多言語版にまで手が回ってしまう。さらには、大切なのは国語教育だ、という点にも気づいてしまう。なんとも余裕ですね。

 しかし、「パルキッズ」の場合には日々のインプットばかりで、なかなかアウトプットが少ない。もちろん、自然とアウトプットしてくれる子もたくさんいます。しかし、パルキッズたちは比較的賢く育っているので、なんとも奥ゆかしいのです。つまり、他に英語を話す人がいない日本にいる環境で、無邪気に英語を口にしたりはしないのです。
 そんな我が子を眺めるにつけ、パルキッズ・ユーザーも人の子です。やはり周りが気になる。
 やはり、「どこかでアウトプットを取り入れたほうが良いのではないか」と、こっそりフォニックスのアプリに手を出したり、文法学習や和訳を、それとなく添えたりして…。

 さて、賢明なるパルキッズ・ユーザーの皆さまには「釈迦に説法」ですが、まだ日の浅いユーザーの皆さまもいらっしゃるので、言語発達の流れを数パラグラフで軽くおさらいしておきます。

 胎児は4ヶ月くらいで音声を聞き取るようになります。水の中で聞いているので低周波の音しか聞こえませんが、母音は低い音域に集まっているので、耳が聞こえるようになって1ヶ月もすれば、母親の声を聞き分けられます。子音は高い周波数域の日本語なので胎内では聞こえませんが、母音のリズムから日本語の韻律も身につけます。
 そして、日本語を聞くようになってから半年余りで、胎内を卒業して大気の中に放り込まれます。こちらでは、子音もよく聞こえるようになります。すでに日本語の5母音と韻律体系は身についているので、ここから細かい子音をマスターしていきます。
 続いて、生後10ヶ月くらい、つまり日本語を聞き始めてから16ヶ月、ざっと1年半程度で子音の聞き取りも身につけます。この頃が、言語心理学の世界では「外国語の音声に関心を示さなくなる」と報告されている時期です。それはそうでしょう。人の行動は “経済性原理” に支配されています。つまり、不要なものは無視するわけです。こうして、日本人は英語を聞き取れなくなります。

 しかし、「不要」だから「無視する」のですから、「必要」であれば「学習」します。それが「パルキッズ」の勘所です。

 日本語に話を戻すと、1歳半くらいから語彙爆発を迎えます。一気に語彙が豊富になるのです。そして、2歳くらいでなんとか話すようになり、3歳になれば、身の周りの簡単なことなら大抵は理解し、意思を伝えるようになります。ここまでで、胎内から3年半です。日本語(母語)でも3年半。
 「パルキッズ」は少し余裕を持たせて、4年分のかけ流し教材を用意しています(パルキッズプリスクーラーパルキッズキンダー)。その間、読みの練習と表現のインプットの手段として、絵本のインプットと暗唱を同時に進めていきます。また、4年分が終了すると、少し学問的な取り組みの「パルキッズジュニア」が2年分用意されています。
 ここまでで、英語の回路は出来上がります。その後は「7-day English」などで、さらに読解からの英語力の育成へと続けます。

 ところで、いつ読めるようになるのでしょう。インプットは終了したものの、まだ読めない。かけ流しがメインの「パルキッズプリスクーラーパルキッズキンダー」は0歳から取り組めば4歳で終了してしまいますが、「パルキッズジュニア」にはまだ早い。また、2歳くらいからのスタートであれば、小学校入学くらいに「パルキッズプリスクーラーパルキッズキンダー」終了、そのまま「パルキッズジュニア」に進むことになるので、0歳スタートの子と異なり、「読み」への「モラトリアム」はありません。
 読めるようになる時期には、個人差があります。特に何もしなくても読み始める子もいれば、絵本の2巡目をスタートすると、読めるようになる子もいます。また、フォニックスやライミングの取り組みを経て読めるようになる子もいます。
 つまり、とりあえず絵本の暗唱とプリント類をしていれば読めるようになりそうですし、それと「パルキッズジュニア」を組み合わせれば、読めるようになることについては問題ないはずです。しかし、「パルキッズ」のメインの取り組みはインプットです。しかも、皆さま忙しい。そして、絵本やプリントに手が回らないまま、読みが始まらないまま、「パルキッズ」を卒業、ということもしばしば起こるのです。

 そこで、そんな皆さまのために、ひとつ教材を作りました。絵本の暗唱でもなく、フォニックスでもライミングでもない、またサイトワーズでもありません。まったく新しいメソッドをベースにしています。と言っても、この考え方自体は、新しいものではなく、また珍しいものでもありません。しかし、「パルキッズ」以外で、他にこのメソッドを取り入れている教材や指導者が見当たらないのです。そこで、教材開発となったわけです。


フォニックスも絵本も万能ではない

フォニックスも絵本も万能ではない ところで、上でも触れましたが、世の中には様々な英語読みの方法があります。日本人は放っておけば、つまり、それ以外の「読み」の技能のトレーニングが行われなければ、まず英語を「ローマ字読み」するようになります。それ以外の読み方のトレニングというのは、繰り返しになりますが、例えば、フォニックスなどで文字と音声との関係を学ぶやり方です。またローマ字読みというのは、日本語表記のローマ字システムから英語の発音を引き出すやり方です。
 「ローマ字」という言葉には2つ意味があります。ひとつは「ローマン・アルファベット」のことで、ローマ時代に使われていた表音体系を指します。ちなみに、アルファベットというのは「音素を表す表音文字」のことです。「ローマン・アルファベット」もそれですが、ギリシャ文字もハングルもアルファベットです。日本語の「かな」は、音素ではなく「(子音)+母音」の「音節を表す表音文字」ですので、アルファベットではありません。
 もうひとつの「ローマ字」は、ひらがな、カタカナとは別に、日本語を「ローマン・アルファベット」で表す体系(訓令式・ヘボン式など)です。小学3年だかで習いますね。「か、さ、た」など、かなでは表しきれない音素を /ka, sa, ta/ という具合に「ローマ字」では表せるようになります。「た」と「だ」の違いは?と問われれば、「濁音」とか「点々がついている」と答えるのではないかと思いますが、濁音とか点々とは「何か」を答えられる人は少ないと思います。これを、ローマン・アルファベットを使って「ローマ字」で表せば /ta, da/ となるので、無声音の /t/ と有声音の /d/ の違いであることに気づけるでしょう。
 現に皆様、タイピングの際に、このように日本語をローマ字の知識で音素に分解していますね。ただ、日本人は、普段日本語の文章や言葉を思い浮かべるときに、音素(ローマン・アルファベット)単位ではなく、音節(かな)単位で想起しています。日本語をローマ字に分ける作業は “無駄” であり、ワーキングメモリーと物理キーボードの浪費であると私は考えていて、日本語を入力するときには「かな入力」で、英語を入力するときには “前者” のローマ字で入力しています。閑話休題。
 さて、その小学校で習う「ローマ字」ですが、これが曲者。このローマ字を知っていることで、なんとなく英語が読めてしまう。‘dog’ などは読めるでしょう。もちろん英語には ‘think, this, voice, fish…’ などなど、日本語に存在しない発音もあります。でも、ローマ字の知識と自分の耳を頼りに、英語は読めるわけです。
 もちろん、読めると言っても独りよがり。通じる保証などありません。なぜなら、聞いた音を適当に真似ようとしても―思い出してください―例の “経済性原理” によって、日本語と関係ない音は聞き取れないのです。そこで、日本語の音の知識で、英語を聞き取ろうとします。その結果、‘this, that, fish, voice’ はそれぞれ「ディス、ザット、フィッシュ、ボイス」と日本語の音素に変換されます。また、同時に日本語では(撥音・促音を除き)閉音節を許さないので、‘strike’ が /sutoraiku/ となるような母音挿入が行われます。

本来、フォニックスは、英語ネイティブたちが文字と音の関係を学ぶ学習法です。それを第二言語習得側が利用しているに過ぎません。そもそも、ローマン・アルファベット自体が表音文字なのですが、英語は中世から近世にかけての大母音推移(The Great Vowel Shift)の影響で、表音文字のアルファベットが実際の音声を表していないのですから厄介です。その解決のひとつの手段がフォニックスなわけです。
 つまり、英語の正しい音を知っている人たちが、心の中の音声と文字を結びつけるための学習法ですので、そもそも英語の正しい音を知らない日本人は、フォニックスの本来の役割を超えて、英語の正しい発音を学ぶツールとして使っているわけです。
 フォニックスで音声を教えるというのには限界があります。もともと、教育学から出ているシステムなので、音声学や音韻論をベースにしていません。特に、英語を母語としない指導者が教える場合には、ある意味 “勘” で教えていると言っても過言ではありません。
 米語の短母音には /i ɪ ɛ æ ɑ ʌ ɔ ʊ u ə/ の全部で10あります。順に ‘beat, bit, bet, bat, bot, but, bought, book, boot’ の母音です。/ə/ は ‘about’ の ‘a’ などアクセントのない母音、あるいは ‘a, of’ などの弱化した母音の音声です。すべて区別できますか?できなくて当然ですので、ご心配なく。お子さんは、これからできるようになりますよ。
 さて、そもそも5つの母音で、10の短母音といくつかある二重母音を表すのですから、限界がある。複雑になります。また、少し触れたところの母音大推移で、音と文字の関係が、規則性を保ちつつも、崩れてしまった。それを単純に規則化するのには、繰り返しますが、限界があるわけです。

 例えば、‘…VCe’(母音+子音+e)の場合には、母音がアルファベット読みになると教わります。‘Sam’ が ‘same’ になると、/sæm/ は /seɪm/ になる、といった具合です。では、これはどうでしょう。
 同じ ‘…VCe’ のパターンだと、‘have’ は /heɪv/ となるはずですが、/hæv/ ですので、規則違反。 ‘shave’ はOK、‘shove’ も規則通り、/eɪ/ と /oʊ/ です。しかし、 ‘love’ は /lʌv/ だし、‘move’ は /muv/ で規則と合いません。このように、フォニックスは例外だらけなのです。
 また、‘word’ と ‘ward’ の発音の違いはどうでしょう。これらはそれぞれ、 /wɛrd wɔrd/ となります。カタカナに当てはめると「ワード、ウォード」です。ホノルルに ‘Ward Avenue’ という南北に走る通りがあります。これを「ワード」と読む日本人がいかに多いか。こうなるとフォニックスの規則は適用できないので、日本人の性とも言うべき「ローマ字読み」が首をもたげるのです。
 これだけではありません。例えば ‘friend’ の ‘ie’ は /ɛ/ です。上の ‘word (/wɛrd/)’ の /ɛ/ ですね。同じ ‘ie’ も ‘lie’ では /laɪ/ と屋根付きの ‘a’ が登場します。ちなみに /eɪ oʊ aɪ/ などの二重母音では、/ɛ ɔ ɑ/ よりも口を少し閉じた、あるいは唇の方向に寄った発音になります。なぜそうなるのかは、考えてください。
 答え:次の発音を予期してそちらに寄っていくのですね。

 さてさて、我々も各種教材を提供していますが、フォニックスにもライミングにも限界があります。そして、サイトワーズという頻出語を形でまるまる覚えるトレーニングにならざるを得ないのです。


Graphonics (グラフォニクス) 

Graphonics (グラフォニクス) ところで、中世の終わり頃から近世にかけて大母音推移が起きて文字と音の乖離が始まったと書きましたが、一体全体、なぜでしょう?と疑問に思った方もいらっしゃるかな。その方のために、なぜ英語の発音と綴りが一致しなくなったのかを一文でご説明しましょう。
 1400年ころから大母音推移が始まったのち、1400年代半ばにグーテンベルクが活版印刷機を発明し、英国人のカクストンが出版を始めたことにより綴りは固定したが、その間にも発音だけが綴りを置き去りにして変化していったため、綴りと発音の乖離が決定づけられた。
 すると、気になるのが大母音推移ですね。こちらも簡単に説明すると、14世紀に黒死病で上流階級のフランス人が大量にいなくなってしまい、下層のイングランド人が中流に引き上げられると、彼らは上品に喋ろうとして、口を大きく開けなくなる。こうして、だんだん低母音から高母音へとシフトしていったわけです。この他にも衝突を避けるために変化したことも遠因だし、低母音に押し上げられて行き場を失った高母音が二重母音になったりします。
 ほら、2パラグラフで母音大推移と綴りと音声の乖離がわかりましたか?勉強になるでしょう。

 まぁ、そんなこんなで綴りが固定したまま、発音だけがズレていったので、今日の「なんだかなぁ」という状況が生じているわけです。

 ただ、発音と綴りがズレていますが、規則性がないわけではない。また、大母音推移以外の理由で、発音と綴りがズレているケースもありますが、それも無限に例外があるわけではない。そこで、「グラフォニクス」の出番です。
 「グラフォニクス」とは、「書記素」の ‘grapheme’ と「音素」の ‘phoneme’ のやり取りを直感的に学ぶ「学問・方法」 ‘ics’ からの造語です。  ‘grapheme’ とは、書記法における最小単位です。例えば、英語の ‘p, b, t, d, c, g’ は単独で書記素ですし、‘sh, ph, th’ なども、ひとかたまりでひとつの音を表す書記素です。なんだ、そんなことかと思われるかもしれませんが、なかなかそう一筋縄には行きません。
 子音は比較的単純な対応ですが、母音がややこしいのです。例えば、書記素 ‘o’ は、音素 /ɑ ʌ ɔ u ə oʊ/ と対応します。念の為、これらの音素を含む語は、それぞれ ‘box, brother, story, move, opponent’ などです。このように、ひとつの書記素が複数の音素と対応しています。
 反対に、ひとつの音素にも複数の書記素が対応しています。例えば、/ɔ/ は ‘caught, law, ball, long’ の ‘au, aw, a, o’ などと対応しています。音素 /oʊ/ に対応する書記素は ‘note, boat, grow, toe, go, soul..’ などなどです。
 例えば、皆さんは ‘owl’ をどう読みますか。多くの人が「オール」あるいは「オウル」と読むのではないでしょうか。 /ɔl/ は、綴るとフクロウの ‘owl’ ではなく千枚通しの ‘awl’ です。先程の ‘word, ward’ のケースとも通じますが、ローマ字に慣れている日本人の直感に反する、書記素と音素の対応なのです。


パルキッズたちの母音の範疇化に最適

パルキッズたちの母音の範疇化に最適 上で述べましたが、米語には10の短母音があります。それを5つの母音 /a i u e o/ で表しています。書記素 ‘a’ は短母音では ‘cat’ の /æ/、 ‘father’ の /ɑ/、‘many’ の /e/、あるいは ‘water’ では /ɔ/ となります。書記素 ‘o’ は ‘not’ の /ɑ/、‘son’ の /ʌ/、‘do’ の /u/、また ‘push’ では /ʊ/ です。
 残りの母音には触れませんが、ひとつの書記素が表す音素が、他の書記素が表す音素と重なっていたりします。これは、読み始めの子どもたちにとっては、試練でしょう。いやいや、それどころか、多くの日本人の成人にとっても、苦難でしかありえないのです。
 そもそも、10の母音なり5つの二重母音を、5つの母音が単独で、あるいは他の母音やわたり音との組み合わせで表現するのですから、その組み合わせたるや、一体いくつ?となってしまいます。これでは、‘ward, owl, haul…’ などが正しく発音できないのは当たり前でしょう。

 このように、書記素と音素の対応が n:nであることで、ひとつの綴りの読み方を特定できないこともありますし、同時にもうひとつ重要な問題があります。
 それは、母音四辺形(Vowel Quadrilateral)が、日本語と英語では異なる点にあります。繰り返しますが、英語は短母音だけで10ありました。それに対して日本語では5つです。英語も母音は5つですが、日本語は書記素も5つで、音素も5つ。それらが一対一で対応しているのですから、なんと親切なことでしょう。そんな日本語に甘やかされている我々にとっては、英語の母音四辺形の知覚と、その上に書記素との対応という二重苦に苛まれているのです。

 どうですか?子どもが正しく英語を読めない?仕方がないじゃありませんか。こんな複雑なことをスラスラできる方が不自然でしょう。
 パルキッズたちは、英語の音素、母音四辺形にたくさんの母音があることを知っています。例えば、日本語の /ɑ/ のカテゴリーには、英語の音がたくさん入ることも知っています。そして、彼らは健気にも、前舌で口を大きく開いて /æ/ を発音したり、口の奥の方で /ɔ/ を発音したり、工夫するのです。  そんな彼らに、パターンで発音を教えることは極めて有効です。日本語の /a/ の範疇に入る英語の /æ ɑ ʌ ɔ ə/ はそれぞれ、‘cat, bat, map, tap’ の /æ/、‘box, top, cot, pop’ の /ɑ/、‘but, son, cup, nut’ の /ʌ/、‘fog, log, hog, story’ の /ɔ/、‘a, the, of’ などの /ə/と分類してやり、さらに、それらがどのようなパターンで綴られるのかが直感的に分かるように、パターンでインプットしてやれば、書記素と音素の対応だけでなく、母音四辺形の分布まで分かるようになるのです。
 こうなれば、曖昧な発音は少なくなります。そもそも、正しい音はかけ流しでたっぷりインプットされているのに、それが範疇化されていないから、曖昧な発音になっているだけです。それを、書記素と結びつけてやることによって、正しく理解できるのですから、これはもう一石二鳥。さらに正しく発音できるのですから、まさに一石三鳥の夢のような取り組みです。


パターンで身につく。パターンだから気持ちいい

パターンで身につく。パターンだから気持ちいい おそらく、読者の皆さまの中には ‘so’ を /so:/(ソー)と、‘saw’ を /sou/(ソウ)と発音している方も少なくないでしょう。また、 ‘go’ は /go:/(ゴー)、‘no’ は /no:/(ノー)と発音している人もいるでしょう。さらには、‘won’t’ を ‘want’ のように /wont/ と発音している人もいるのではないでしょうか。そんな読み間違えは、これひとつで治ります。
 はい、言ってみましょう。まずは「オゥ」です。
 ‘go, so, no, bone, home, note, rope, stone, those, joke, boat, coat, road, soap, load, goal, snow, blow, grow, throw, crow, show, toe, foe, hoe’
 続いて「アウ」です。
 ‘now, how, cow, brow, vow, wow, plow, sow, bow(おじぎする), allow, about, house, loud, proud, cloud, crowd, found, ground, shout, down’
 今度は2音節の「アウ」
 ‘mountain, fountain, outlook, outlaw, outing, outburst, outcry, outlet, outpost, outcrop, outset, outside, outfield, outland, outscore, outshine, outgrow, outvote, outplay, outlast’

 いかがでしょう。きれいに発音できたでしょう?これがパターンで入力する意義です。パターンだから、気持ちよくて、さらに身についてしまうのです。


読み始めの子から大人まで。もちろん受験にも効きます

読み始めの子から大人まで。もちろん受験にも効きます 「パルキッズ」に取り組み中、あるいは終了している子でも、このトレーニングはできます。理由は簡単。「パルキッズ」に取り組んでいれば、少なくとも頭子音は判別できるようなっています。そして、その次に来るのが、アクセントのある母音、つまり、グラフォニクスが主にターゲットとする母音です。グラフォニクスでは、どの母音に取り組むのかがわかった上で、様々な母音の組み合わせに触れることになりますが、彼らは一文字ずつ読む必要がありません。なぜならば、同じ母音のトレーニングなので、集中すべきは頭子音のみなのです。
 上の ‘go…’ の例をご覧いただければ、一目瞭然でしょう。「オゥ」の部分はわかっているので、あとは最初の子音に注意を払う。それだけです。慣れてくれば2音節語もスラスラ読めるようになります。しかも、正しい発音で。

 このように、読み始めの子にとっても、ワーキングメモリに負荷がかからない気楽な取り組みなのです。だから楽しい。だから続く。そして、身につくわけです。
 さらに、おすすめなのは、中高生です。ちなみにこの学習法、僕自身が中学2年生のときに恩師の久保先生に教わったメソッドです。この学習法で、綴りと発音の関係を身につけることができたので、発音を間違えることもありませんでした。高校2年生からアメリカ中西部に留学したのですが、英語で話し始めるようになってからは、周囲が僕の発音に「ナチュラルだ」と驚くほどでした。

 「書記素と音素の対応を直感的に覚える」たったこれだけ、なんです。
 たったこれだけで、もう五感六感山勘に頼った発音とおさらばです。

 ぜひとも、お子様のみならず、保護者の皆様も、楽しみながら英語の発音の向上に努めていただければ幸いです。


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【編集後記】

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プロフィール

船津 洋(Funatsu Hiroshi)

株式会社児童英語研究所 代表、言語学者。上智大学言語科学研究科言語学専攻修士。幼児英語教材「パルキッズ」をはじめ多数の教材制作・開発を行う。これまでの教務指導件数は6万件を越える。卒業生は難関校に多数合格、中学生で英検1級に合格するなど高い成果を上げている。大人向け英語学習本としてベストセラーとなった『たった80単語!読むだけで英語脳になる本』(三笠書房)など著書多数。

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