
所長 船津 洋
所長からのご挨拶
MESSAGE FROM THE DIRECTOR
もともと45年以上前より「英語教室」で使用していた教材を「通信指導」でも使えるようにと『パルキッズ』を製作してから早いもので40年が経とうとしています。弊社は英語教育一筋に、のべ10万件を超える通信指導や教室での指導を経た集大成として、現在の最新バージョンの『パルキッズ』をお届けしています。
言語学者、株式会社児童英語研究所代表取締役。主に幼児・児童の言語習得、英語教育、言語発達、言語能力と認知能力・学習能力の関係などを研究・指導活動の対象としている。
経歴
1965年、東京都生まれ。アメリカ合衆国アイオワ州の高等学校を卒業後、カンザス州の大学で学ぶ。
帰国後、幼児教育研究家の七田眞に師事し、児童英語研究所に入社。幼児教室や英語教室での教務を通じて、幼児・児童の言語発達と英語習得に関する教育活動に携わる。
2019年、上智大学外国語学部英語学科を卒業(言語学専攻)。その後、上智大学大学院言語科学研究科言語学専攻において修士号を取得。
40年以上にわたり、幼児教室や通信教育などを通じて、子どもの英語教育と言語発達に関する研究・指導活動を行っている。
ことばは人間を人間たらしめている根源です。ことばを単なるコミュニケーションの手段と捉える考え方もありますが、それは少し狭いものの見方です。人間以外の動物も様々な方法でコミュニケーションを取りますが、それは「現在」や「現実」のことに限られます。一方、ことばの存在は特別です。ことばを持つことで、我々は現在・現実から切り離された抽象的な思考が可能になります。これによって、他の類人猿と比べても身体的にはか弱い人類が、ここまで発展することができたのではないでしょうか。
私たちは、ことばの存在が人間の知的活動の根底をなしていると考えます。高いことばの能力、すなわち高い国語力がすべての学力のベースとなります。地歴公民など社会科の理解はもちろんのこと、算数の文章題や計算の根拠となる様々な状況の理解、あるいは理科などの自然科学の理解にも、すべてことばが用いられます。私たちの知的活動の大部分を、ことばが支えているのです。
私たちはこのことばの教育、特に英語教育に正面から取り組んでいます。現在、世界の知識の多くは英語で記されています。AI時代となり翻訳は手軽になりましたが、親密な対人コミュニケーションや厳密な議論の場においては、今なお厳然としたことばの壁が存在します。
しかし、その英語の習得において、日本人ほど苦労している国民もいません。英語はインド・ヨーロッパ語族の系統ですが、日本語はそれとは異なる、独自の孤立したことばの体系だからです。英語に最も近いとされるフリジア語をはじめ、ドイツ語やオランダ語は英語と同じグループ(西ゲルマン語派)に属しています。また、フランス語などは英語の語彙の6割を占めるほど近い関係にあります。それに対して日本語は、音素も、音声構造も、リズムなどの韻律体系(プロソディ)も根本から異なります。文法に関しても、語順、数などの一致、時制やアスペクトなど、共通する部分が極めて少ないのです。それゆえ、日本人にとっての英語習得は困難を極めます。
しかし同時に、日本人でありながら英語を流暢に身につけている人たちも、無数に存在します。
私たちは、人がどのようにことばを身につけるのか、あるいはどのように外国語を習得するのかという点について、言語学の様々な視点から考察を行ってきました。特に幼児・児童期においては、大人のように文法ルールを暗記するのではなく、大量の音声インプットから言葉の規則性を自ら導き出す「統計学習(帰納学習)」が極めて有効に働きます。私たちは、この人間が本来持つ優れた言語習得能力を最大限に引き出すメソッドを構築・提供し、これまで40年以上にわたり、数多くのバイリンガルを育ててきました。私たちの英語習得に関する知見が、みなさまのお役に立つことを願ってやみません。
株式会社 児童英語研究所
所長・船津 洋
