Vol.049 | 発音を良くする方法
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引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal/1507hj/
船津 徹(Funatsu Toru)『Vol.049 | 発音を良くする方法』(株式会社 児童英語研究所、2015年)
日本人の英語がネイティブに通じない大きな原因が、英単語の正しい読み方を知らないことです。英語圏の子どもはフォニックスでアルファベットの読み方を習います。フォニックスはいわば「ひらがな五十音」であり、英単語を正しく読むための基本中の基本です。フォニックスを教えずにいきなり英語を読ませる日本の英語教育は「五十音を教えずに日本語の本を読ませる」指導と言い換えることができます。大抵の日本人はフォニックスを習ったことがないため自己流の発音を身につけてしまいます。その結果、ネイティブに通じない英語になってしまうのです。
子どもに正しい発音を教えるには
10歳くらいまでの子どもであれば、フォニックスは発音向上に大きな効果があります。フォニックスの歌やビデオ、スマートフォンやタブレットのアプリなどを活用すれば、ネイティブに教わらなくてもゲーム感覚でフォニックスを身につけることができます。英語の正しい発音が身につけば、後は多読を通して英語力全般を向上させていくことができます。
中学生以上の子どもの場合、フォニックスは少なめにして、サイトワーズを中心に発音指導することをお勧めします。フォニックスは文字を分解して教えるので習得に多くの時間を要します。幼い子どもは耳から学ぶ能力が高いので比較的短期間でフォニックスを覚えることができます。しかし年齢が上がると「耳」の能力は衰え「理屈」で覚える頭脳に働きが切り替わります。
[R]は唇をすぼめて突き出し・舌を引き締めて・喉の奥を響かせて「アー」。[M]は唇を閉じて・舌は浮かせた状態で・鼻に抜ける音で「ムー」など、いちいち発音の理屈を考えながら単語を読んでいるようでは、英語を読むのに莫大な時間がかかってしまいます。これを解決する方法がサイトワーズです。
サイトワーズの正しい発音を知る
サイトワーズは英語の頻出単語です。サイトワーズを100単語覚えれば、どんな英文でも約50%が読めるようになります。さらに300単語覚えれば、どんな英文でも約70%が読めるようになります。つまりサイトワーズの正しい読み方を覚えることで、効率的に正しい発音が身につくわけです。
ちなみにサイトワーズの頻出上位10単語は「the, of, and, a, to, in, it, be,that, I」です。(リストによって多少前後します)「そんな単語は全部読めるよ!」と思うかもしれません。でもこれらを「正しい発音」で読むのは結構難しいことにすぐ気づくと思います。
「the」は「ザ」ではありません。上下の歯の隙間から舌先を出して、お腹から「ダッ」と発音します。カタカナの「ザ」と発音してもネイティブには通じません。「of」は口を縦に開いて喉から「オ」、上の歯で下唇を抑え、歯と唇の隙間から空気を出して「ブ」と発音します。日本語は口の前方から軽く発声しても通じますが、英語は口の奥から強く前に向かって発声することが、伝わりやすくするコツです。
サイトワーズフレーズを練習する
サイトワーズ学習で重要なのが、単語の組み合わせ練習をすることです。例えば、頻出上位10単語でよく使われる組み合わせは「of the」「to the」「and a」「in it」「in a」などです。単語の組み合わせを練習すると、英語特有の音の変化である「リンキング」を効率的に身につけることができます。
「in it」は「イン」「イット」でなく「イニット」と発音します。「init」という一つの単語だと思えば分かりやすいですね。サイトワーズ学習のポイントは単体とフレーズ、両方の発音を練習すること。サイトワーズの発音及び単語の組み合わせについては、拙著「移民の国アメリカ最先端の英語習得法」を参考にしてください。</pre>
