Vol.020 | リーディング力の育て方
※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。
引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal/1302hj/
船津 徹(Funatsu Toru)『Vol.020 | リーディング力の育て方』(株式会社 児童英語研究所、2013年)
英語のリーディング力を育てるカギは何だと思いますか?フォニックスやサイトワーズはもちろん大切ですね。でもそれ以上に大切な資質が「読書力」です。読書力を育てるには就学前の家庭教育が極めて重要であり、子どもが本や活字に親しんでいることが大切です。日本語で構いませんので絵本の読み聞かせを毎日実践しましょう。読み聞かせは子どもを本好きに育てるだけでなく、想像力を働かせて文章を理解する力(読解力)を育ててくれます。
日本語で培った読書力・読解力は言葉が英語に置き換わっても応用されます。日本語で本好きに育っている子は英語でも本好きに育ち、日本語で読解力がある子は英語でも高い理解力を発揮するようになります。毎日コツコツと読み聞かせを実行し子どもを本好きに育てましょう。今の小さな努力の積み重ねが将来の大きな力となって子どものリーディング力を伸ばしてくれます。
フォニックスは英語の「あいうえお」
日本の小学1年生が五十音を勉強するように、フォニックスは英語圏の文字教育の入り口です。英語圏の幼稚園に入れば誰でもフォニックス指導を受けるのですが、フォニックスはルールが複雑で多くの子どもは覚えるのに苦労します。ひらがなを習い始めた子どもに親がくり返し読み方を教えてあげるように、フォニックスも家庭でのサポートが早期定着のカギとなります。
しかし、英語が苦手という多くの親にとって英語の発音は悩みの種です。フォニックスでは「A,B,C,D,E」を「ア、ブ、ク、ド、エ」と読みますが、どれも日本語には存在しない音であり、よほど英語に堪能な親でなければ正しく発音することができません。がんばって読み方を教えても、子どもに間違った発音を身につけさせてしまっては本末転倒です。
発音に自信がないという方はフォニックスの音声教材を利用するようにしましょう。インターネットを活用すれば世界中のフォニックス教材や欧米の教育ソフトを購入することができます。またYoutubeなどの動画サイトをフル活用して、子どもが家庭でも正しい発音を練習できるように工夫してください。
サイトワーズを覚える
フォニックスと同様に初期のリーディング指導で重要なのが「サイトワーズ」と呼ばれる頻出単語です。「I」「the」「you」「my」など、よく見かける単語なのですが、フォニックスのルールに当てはまらない綴りの単語が多く、意外と子どもたちは覚えるのに苦労します。『パルキッズキンダー』の『サイトワーズドリル』に取り組まれている方はよくご存じでしょう。
欧米では幼稚園から小学校低学年にかけて200~300のサイトワーズをどの子も覚えなければいけません。サイトワーズにはいくつか異なったリストがありますが、最も一般的なのが「Dolch Sight Words」と呼ばれる220語のリストです。これはインターネットで簡単に入手できますので、プリントして子どもの目につく場所に貼っておくとよいでしょう。また、サイトワーズのワークブックや絵本も書店で入手できますので活用しましょう。
リーディングフルエンシーを身につける
フォニックスとサイトワーズを覚えると短い文章が読めるようになります。ここからが本格的なリーディング指導の始まりです。文字を習って間もない子どもは一字一句読むことに集中するため、まるで機械が発音しているような読み方になります。日本語を習い始めた子どもが拾い読みをしているような状態です。
この状態から流暢なリーディングへとステップアップするためには「リーディングフルエンシー」の練習が必要となります。これは英語を母国語としない生徒のために開発された教育技術で、読むスピードを上げ、読みの流暢さを身につけることに焦点を当てた指導法です。詳細は次回のコラムにて!
