Vol.189 | 「読める!」のその先にあるもの

英検合格者の共通点から見える!合格への3ステップ攻略法

本記事の要旨


英文を文字として読めるようになっても、それだけで十分に英語を理解できるのでしょうか。ことばは文字よりも音声が先にあり、日本語にも英語にも、単なる音の連なりを超えた感覚があります。日本人が日本語の忌み言葉や祝いの言葉に独特の響きを感じるように、英語にも音を通して捉えられるものがあります。英語を理解し、使っていくためには、文字を見て意味を取るだけでなく、正しい英語の音を身につけることが大切です。

英語は英米の母語話者だけが使用する言語ではなく、世界のさまざまな地域で使われています。その一方で、英文を正しく音声化できるかどうかは、聞き取りや読解にも関わります。パルキッズで学んだ子どもたちの英検の結果に触れ、聞けること、文字を読めること、読んで理解できることのつながりを考えています。読書量を増やして英文を大まかに把握する力を養うことに加え、英語を正しい音で読む練習を重視しています。

英検合格に向けた取り組みでは、英語の音声を取り入れることから、文字を読むこと、さらに読書へと進める段階を示しています。短い英文なら読める子でも、長い文章になるとつまずく場合があります。単に文字の意味を知るだけでなく、読み慣れて流暢に処理できるようになるためには、読みを重ねることが必要です。未知の語が少し含まれていても文脈を使っておおよその内容をつかめるようにすることを目指します。

大人が英語をうまく読めない原因として挙げているのは、日本語式の発音習慣です。英語の単語をローマ字のように読み、子音の後に母音を加えると、ballやstrikeなどの音節数が変わってしまいます。その結果、単語と単語の音のつながりを捉えにくくなります。また、日本語の五つの母音に当てはめると、hat、hot、hutなどの区別も曖昧になります。ローマ字そのものが悪いのではなく、日本語をアルファベットで表す読み方を英語の発音へ持ち込むことが問題です。聞き取りと読みを結びつけるためにも、英語の音を日本語式に変換せず扱うことを重視しています。

※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/tokushu/about-palkids/reading-comprehension/1312/
船津 洋(Funatsu Hiroshi)『Vol.189 | 「読める!」のその先にあるもの』(株式会社 児童英語研究所、2013年)

英語の「ことだま」?

コトバは歳月の移り変わりと共に変化していきます。例えばタイムマシンで100年ばかり遡って明治時代へ行ったとしましょう。おそらく、今日の日本語を話す私達でも明治の人達とも通じ合うことができるでしょう。けれども、江戸時代ともなれば、随分と難しくなります。例えば「おかあさん」なども明治時代に作られたコトバですし「経済」という一般的な単語ひとつ取ってみても、江戸時代とは意味合いが異なります。また、文明開化以降、西洋の学問が次々と日本語に訳されていきましたので、その中で新たに日本語の語彙に加えられたものもたくさんあります。

わずか百年の間にも、言葉はずいぶんと変化します。受験生が古文で苦戦するのは、仕方がありません。 コトバとは、短時間でこれだけ変化していくものなのです。「コトバの乱れ」などと日本語の誤用が指摘されたりもしますが、これもコトバが変化していくひとつの過程なのかも知れません。

しかし、一方で「ことだま」などと言われるように、コトバは単なる音ではなく、魂すら宿していると考える気分が広く一般にあります。「縁起でもない」などと言うように忌み言葉と呼ばれて忌み嫌われたり、逆にコトバで褒める場合には「ことほぎ」などと呼びます。何事にも神々しさを感じる日本人ですから、日本語にも神威を感じてしまうのでしょう。

一方で乱用しつつも、同時に畏怖の念を抱いてしまう。何とも日本人らしい、愛すべき無節操さですが、そんな日本人は日本語以外の言語に、例えば英語などには神威を感じないのかも知れません。「感じない」と言うよりは、「感じられない」と言った方が正確でしょう。

もちろん、英語を話す人たちも日本人が日本語に対して抱くのと似たような、ある種の「畏れ」を英語に対して感じています。日本語と同じように忌み言葉 “taboo” があれば、良いイメージのコトバ “benediction” もあります。

しかし、日本人は英語に対してそれらを感じることが困難です。コトバとは「音声」ありき。まずは文字ではなく音声から発生しています。祝詞なども読み間違えがないように慎重に音声化するように、コトバを正しく話すことは、言葉を使いこなすことにおいてはとても重要なことです。そうして、正しく発されたコトバのやりとり中に、ようやく「言霊」を感じられるのかも知れません。

音を学ぶ

「英語」といっても、今日、英語はもはや英米などのネイティブ・スピーカーだけのものではありません。 かつて植民地とされていた地域では、高等教育は英語で学ぶことが必要とされた結果、非ネイティブの英語を話すようになりました。また、グローバル化が進む中、共通語としての必要性が高まり、今ではネイティブよりノンネイティブ・スピーカーの方が多いのです。

とはいえ、TOEICも英検もTOEFLもネイティブが話す英語のリスニング力や、ネイティブの書いている英文を理解する能力を問われるので、決して最初から「ノンネイティブ式英語で良い」わけではありません。

話したり書いたりする場合には、一定の「場」が形成されるわけで、つまり「相手」がいます。従って、少々発音や文法がまずくても、先方は理解しようとしてくれますから、だいたいの「勘」の英語でもどうにか通じてしまうのです。 しかし、リスニングやリーディングに関しては「勘」で応じようとしても、聞いても聞き取れず、読んでも意味が分からないのです。例えば、講義を聞いたり、メディアを視聴する場合などには、リスニング力が必要ですし、資料を読み解く場合には、リーディング力が必要となります。そして、既述の各種英語の試験では、それらの能力が重要視されるのです。

聞き取れた単語や読んだ単語を、そのまま日本語に訳して、適当に「勘」で順番を入れ替えても、必ずしも好ましい理解が得られるとは限りません。まさしく、行き当たりばったり、運を天に任せるような英語理解法となってしまうわけです。これは中学生を指導していてしばしば気になることです。彼らはちょっと分からなくなると、すぐに勘を発動してしまうのです。そして、この勘の理解法が何とな~く継続していきます。 リスニングが出来るようになるというのは決して不可能ではありません。幼児であれば1年間で達成出来てしまうほどの簡単な作業なのです。せっかく、言霊を大切にする我々日本人なのですから、もうすこし英語のリスニングに力を入れ、「英語の音」に敬意を表しても罰は当たらないでしょう。

しかも、その音の素となるアルファベットは、たったの26文字です。そして、多くの日本人はこれらの正しい発音を学ぶ機会が無かっただけであって、はなから英語の音の学習を諦めてしまう必要などどこにもありません。

日本の英語教育の場には、英語の正しい音を教えるセクションがスッポリと抜け落ちいてるのですが、そのために、日本人は散々英語に苦しめられています。加えてリスニングも出来るようになれば、結果として受験や資格試験に好都合ですので、ここはひとつ「英語の音」を学んでおくのも一興でしょう。

英検の結果から ~子どもの場合~

「英語の音声を知ることの重要さ」について、英検受験をしている子どもたちの様子から伺える一面があるのでご紹介しましょう。

パルキッズでは会員の方を対象に、毎年「英検チャレンジ」という企画を用意しています。ご応募いただいた方の中から抽選させていただき、チャレンジャーとして英検合格を目指す内容のものです。

ちなみに「パルキッズ」のかけ流しで基本的な英語力が身についている子には、リスニング問題ばかりの児童英検は簡単に解けてしまいます。そこで、我々は「リスニング力」のみではなく「読解力」を必要とする英検の受験をお勧めしています。

このチャレンジには、毎回20名前後が参加しています。今回は英検5級から準2級までに16名がチャレンジして、小2生の準2級合格を筆頭に10名がめでたく目標の級に合格しました。 パルキッズの学習によって「英語の回路」が出来た後、ある程度「読める」ようになってから受験すれば、5級から準2級までトントン拍子で合格するケースも目立ちます。

さて、そんな子どもたちにとって、英検での一番の得点源は、なんといっても「リスニング問題」です。しかし、パルキッズの学習法ではそこから一歩進めて、「読解力の育成」を重要視しています。子どもたちは、ひとたび読めるようになると、リスニング問題はもとより、長文読解問題でも高得点を上げられるようになります。つまり、「リスニング」に加えて「長文読解」の両方のパートを得点源にすることが出来るのです。 一方、中学生を指導している時に痛感するのは、彼らがおしなべて長文読解をとても苦手とする点です。中学生には、前半の「語彙」の問題は意外と解けても、長文読解に手こずっているうちにタイムオーバーとなってしまうパターンが多いのです。

パルキッズの生徒たちは、これとは逆です。読解力の身についた子は、スラスラと長文問題を解いてしまいます。リスニングは幼児の方が中学生より得意であることは、理解できますが、読解力まで中学生より出来るようになってしまうから驚きです。しかし、これはある意味当然のことなのです。「英検チャレンジ」の取り組みでは、大量の英文を読ませます。毎日5~6千語の英文を読み慣れた子どもたちからすれば、わずか数百語で作られている英検の長文問題などは長文のうちに入らないのでしょう。

もちろん問題文には、知らない単語が出てくるかもしれません。しかし、ひとつの文章題の中に知らない単語がいくつか出てきても、英文を読み慣れている彼らにとって、それは理解の障害にはなりません。

例えば、「娯楽歴史小説」を読むことを想像してみて下さい。中学生くらいだと、歴史背景もよく分からず、文化面での語彙なども少ないでしょう。また、大人向けの読み物ですので、大人なら理解できる常識もたくさん描写されています。つまり、中学生では読めない単語や、理解できないことが頻繁に登場するのです。

それでは、中学生は歴史小説を楽しめないのか、といえばそんなことはありません。詳細までは理解できないかも知れませんが、全体的な把握は簡単に出来るのです。これが「言語の把握力」なのです。 要するに、パルキッズの学習法で育った子どもたちは、英語における言語の把握力を持っているので、長文を読んでいていくつか知らない単語が出てきても、全体的な理解にまで影を落とすことはありません。一方で、読み慣れていない子どもたちは、この全体的な把握力が未熟なため、理解できない単語や文章に引っかかってしまい、長文読解が苦手なのです。

この点に関する、中学生向け英語集中講座の成果は*「パルキッズ通信2013年9月号」で触れていますが、簡単に説明すると、集中して2、3万語読ませることによって、どんな子でも英文を大ざっぱに把握する力を身につけることが出来ます。

英検合格への3ステップ

耳で大量の英文の音に触れて育った子どもたちは「英語」を理解する能力を身につけています。ですから、あとは「読めるように」育ててあげるだけで、スラスラと長文も理解できるようになります。 ここまでで、ステップ1と2はクリアです。つまりパルキッズのかけ流しで「リスニング」から英語の理解が出来るようになることがステップ1とすると、I Can Read! などで、読解力を身につけ「長文」を把握できるようになることがステップ2です。 さて、では次のステップは何でしょう。

リスニング問題も長文問題も楽々と解ける彼らですが、やはり苦手分野はあります。それが、ステップ3の「語彙」と「並べ替え」のパートです。 英検の答え合わせをしてみて、「語彙」や「並べ替え」の部分で得点できていない状態を見ると、直感的に「語彙を増やそう…」とか「やはり文法を…」と考えてしまいがちです。しかし、彼らが語彙の問題を解けないのは、それらの単語を知らないから、だけではないのです。もちろん、正確に理解できていない単語もあるかもしれませんが、単純にそれだけの理由ではありません。

なぜなら、彼らは長文は楽に解けるのです。長文の方が短文より難しいはずです。しかし、短文の方が彼らにとっては難しいのです。その理由は2つあります。

ひとつ目は「コンテクストが分からない」からです。文章が短すぎて、状況が把握できないのです。読んでもイメージが湧かない、だから、理解しにくいのです。 それと、もうひとつは「音声化が正しく出来ていない」場合です。読める子でも、正しい発音で文字を音声に変えていくことが出来なければ、解けないのです。読めても正しい発音でなければ解けない…。これは少々ショッキングなことですが、このケースが意外と多いのです。 もちろん、幼児期から英語の音を聞いているわけですから発音は十分きれいです。しかし問題は、彼らがその発音を「勘」でやっているということ。

ネイティブの子どもたちも「勘」に頼らず文字を正しく音声化するために、フォニックスやライミングを学びます。音声化がうまくできないなら、フォニックスやライミングを学習し、より正確に文字を音声化できるようになればよいのです。 さて、少し見方を変えてみましょう。「リスニング問題」とか「文章題」とか、まるで別の問題形式のように感じますが、実はこれらは全く同じ問題形態とも言えます。つまり、読める子にとっては、「文章題」も音声化できるので「リスニング問題」と同じです。

しかし、ただ単に「勘で読める」だけでは、正しいコトバではないので、理解できないことがあります。ぎこちない読み方や、間違えた発音、不正確なリエゾンでは、「文章問題のリスニング問題化」ができません。しかし、正しく発音できるようになれば、リスニング問題を解くように文章題を解けるようになるのです。

それが証拠に、自分で読んで(黙読して)解けなかった問題でも、一度声に出して読みあげてやれば「あ、分かった!」と正答できるのです。

ある程度の「読む力」があればコンテクスト(文脈)から全体把握が出来るので長文問題は苦ではありません。しかし、語彙問題は単に読めるだけではなく「“正しく”読める力」が必要になるのです。

これは「語彙問題」だけではなく「並べ替え問題」に関しても同じことが言えます。英語はコトバですので、独特のリズムがあります。この英語のリズムが身についていれば、妙な組み合わせのリズムには「違和感」を感じます。つまり、リスニングから英語を身につけた子たちは、英語のリズムが身につけているので「違和感」にすぐに気付きます。正しく音声化できることによって並べ替え問題対策にもなるのです。

そして、これがステップ1の「リスニング」、ステップ2の「長文読解」に続くステップ3の「語彙・並べ替え」問題をクリアできる英語力となるのです。

なぜ正しく読めない? ~大人の場合~

さて、ここまでは、「英語のリズムが身についている子たち」にとって「正しい発音で英文を読める」ことがそのまま「読解力」に繋がることを書いてきました。文法でも語彙でもなく、ただひたすら正しい発音で読み続ければ、日本語の小説を読むように英文を理解できるようになるのです。 しかし、これはあくまでも「英語のリズムが身についている子ども」の話。大人の場合には、耳からの学習に適した時期を逃してしまった上に、間違えた発音で散々読んでいるので、英語のリズムは身についていないと考えて差し支えないでしょう。

ではなぜ、英文を正しい発音で読めないのか。その理由はすでに触れたように「学ぶ機会を与えられていない」という至って単純明快な理由からなのです。

もし、正しい発音を学ぶ機会が無いまま、中学でいきなり「英語」の学習が始まれば、読み方指導が抜け落ちていることに関して「それは問題だ」と誰でも気付くことができるでしょう。

しかしその前に、小学校で「ローマ字」というものがあることで、子どもたちはそれを手がかりに「なんとなく」英語をローマ字読みしてしまいます。これが問題をぼかしてしまっているのです。

アルファベットの正しい発音を知らなくても、「ローマ字読み」で何となく英語を読むことができてしまい、その点に関して教育行政があまり問題を見いだしていないこと。それが、今日に至るまで正しい英語の発音指導がおざなりにされ、ひいては日本人の英語下手が改善されることがない最大の原因なのです。

ローマ字が悪いの?

「ローマ字」は英語ではありません。ただ、同じローマンアルファベット(文字)が用いられていることから、学習者は混乱してしまうのです。すると、色々なことが起こります。 例えば、ローマ字読みすれば'take' は「竹」、'make' は「負け」、'same'は「サメ」、'come' の活用'come came come' に至っては「米噛め米」と、まるで食育のスローガンのようになってしまいます。

また、日本語には開音節という特徴があり、閉音節の英語と違い「子音で終われない」という言語生理を持っています。これにより、全ての子音に丁寧に母音を付けていくことが、全く無意識のうちに行われます。 例えば、本来1音節である 'ball' は「ボー・ル」と2音節に、同じく1音節の 'strike' は「ス・ト・ラ・イ・ク」と5音節になります。なんともご苦労なことですが、これは極めて自然理に行われるのです。

これにより「リエゾン」が出来なくなります。英単語はほとんどが子音で終わりますが、その次に母音で始まる前置詞や副詞などが続くと自然にリエゾンします。しかし、開音節化(日本語化・カナ化)することによって、このリエゾンが出来なくなってしまいます。

例えば、“Let it be.” [leʈi(t)bi] と発音される英文も “letto itto bii.” (レット・イット・ビー)と、まるで似ても似つかない音に変換されてしまうのです。英語はリエゾンの連続なのですが、この調子ではリエゾンの感覚が理解できないのも仕方がありません。

そしてもうひとつ。私たちは英文を読む時に、極端に発音を単純化してしまっているのです。日本語と英語の音節の数はほぼ同じなのですが、母音に関してみると、日本語は「あいうえお」の5つなのに対し、英語は20近くあるのです。 例えば、'hat, hot, hut' 中の 'a, o, u' は全く異なる発音ですが、開音節化され、しかも単純化されると、「ハット・ハット(米語)・ハット」と全て同じ発音になってしまうのです。同様に、'bald, bold' / 'caught, court, coat, cot' / 'collar, color'なども、違いが分かり、さらに正しく発音できる日本人となると極めて稀です。なぜなら、それらの発音が日本語には存在しないからです。

ローマ字読み、開音節化、単純化と、英語をそのまま素直に読めばよいものを、わざわざ(無意識のうちに)変換して読んでしまう…。この原因はやはり「ローマ字」にその一端を求めることが出来ます。 しかし、ローマ字が悪いというわけではありません(もっとも小学生に教える点、またそれが訓令式である点には賛成しかねますが…)。

「日本語をアルファベットで表記するためのローマ字」と「英語」を勝手に融合させてしまって、そのまま放置している状況に問題があると言えるでしょう。つまり、ローマ字だけ教えておいて、アルファベットの正しい発音を教えない。さらには発音と綴りとの関連づけのルールであるフォニックスを全く軽視している。…片手落ちなのです。

「両方教えると混乱する」という声も聞こえそうですが、そのような理由で積極的にアルファベットの正しい発音を教えていないのであれば、さらに罪科は増すでしょう。そもそも、ローマ字の知識で英文を読ませることを善しとしているのであれば、短絡に過ぎるのではないでしょうか。

たった26文字、されど26文字です。日本の学校教育の現場では、善し悪しにかかわらず、アルファベットの正しい発音を学ぶ機会は、今のところありません。そうであれば、道はひとつ。「自分でやる」しかありません。

たった26文字ですが、これを知っているかいないかで、英語の理解力が大きく変わってきます。さらに、フォニックスと呼ばれる英単語の発音と綴りのルールを身につければ、英語のリズムを身につけることが出来ます。そして、英語のリズムが身につけば、聞き取ることができ、試験でも「理由は分からないが答えはコレ」と感覚的に英語を使いこなせるようになるのです。

子どもの場合は「リスニング→読解力→フォニックス(読解力とフォニックスは逆も可)」の順で、大人の場合は「(多読による)読解力→フォニックス→リスニング (読解力とフォニックスは同時に学習)」と結びつけていくことがポイントです。

共通するキーワードは「正しい発音」で「たくさん読む」ことです。この学習法なら、お子さんも親御さんも一緒に学習できますので、これを機にフォニックスをもう一度見直して、本格的な英語力の底上げを目指すのも一興です。

船津 洋(Funatsu Hiroshi)

船津 洋(Funatsu Hiroshi)

1965年東京都生まれ。言語学者。上智大学外国語学部英語学科卒業(言語学専攻)、上智大学大学院言語学修士。
40年以上にわたり、幼児教室や通信教育などを通じて、子どもの英語教育と言語発達の研究・指導に携わる。自身が開発した英語教材「パルキッズ」は、音声入力を中心とする家庭用英語教材として30年以上にわたり提供され、これまで累計10万組以上の親子の英語教育を支援してきた。近年は研究・指導の対象を英語だけでなく、日本語・国語力、さらに言語能力と認知・学習能力との関係へと広げている。「スローな子育てをしながら賢く育てる」という考え方をもとに、オンライン講座「地頭力講座」などを開講している。著書は、英語・言語習得分野では、ベストセラーとなった『たった80単語読むだけで「英語脳」になる本』、Amazonランキング1位を獲得した『ローマ字で読むな!』(フォレスト出版)、『子どもの英語「超効率」勉強法』(かんき出版)など。国語・地頭力、子育ての分野では『地頭力を鍛える子育て』などがある。
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