OUCHI EIGO GUIDE

おうち英語教材の選び方
年齢よりも、経験・レベル・目的で選ぶ

同じ5歳でも、英語をほとんど聞いたことがない子と、毎日英語に触れてきた子では、必要な教材は違います。おうち英語教材は、年齢だけではなく、これまでの英語経験と現在の学習段階を見たうえで、その教材が「次に必要な英語経験」を十分に与えられるかどうかで選びます。

今の段階に合わせて選ぶ 音声量・音声の質を確認する 次の段階へつながる教材を
1
年齢より「今どこにいるか」

同じ年齢でも英語経験によって必要な教材は異なります。まず子どもの現在地を確認します。

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初心者は音声量を最優先

毎日、長期間、十分な英語音声へ触れられるかどうかが最初の判断軸です。

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次につながる設計があるか

音声→意味→文字→読解→使う、という流れで判断すると、次のレベルにつながります。

まず、教材を選ぶ前に「今どこにいるか」を見る

おうち英語教材を選ぶとき、対象年齢とともに、まず確認したいのは、現在の子どもの英語力です。教材は、子どもの現在のレベルに合っている必要があります。

たとえば、英語経験がほとんどない子に、文字問題や会話練習が中心の教材を与えても、大量の英語音声のリスニング経験は不足します。反対に、すでに簡単な英文を読める子が、初心者向けの単語や短いフレーズだけを繰り返していても、読む力は十分には広がりません。

英語がほぼ初めてなら、「音声量」を最優先する

言葉の発達の順序として、英語経験がほとんどない幼児や小学生に、まず必要なのは、単語やフレーズを覚えたりすることではなく、十分な英語音声に触れることです。この段階の教材を選ぶときに考慮したいのは、長期にわたり、大量・良質の英語音声を、家庭で安定して流し続けられるかです。

たとえば、1回10分の動画を週に数回見る教材と、生活の中で毎日BGMとして1〜2時間英語音声を流せる教材では、1年間に触れる英語量が10数倍異なります。英語初心者の教材選びでは、「何を覚えさせるか」よりも、「どれだけ英語を聞ける環境を作れるか」を優先します。

1

毎日使える音声があるか

週に数回ではなく、毎日の生活の中でかけ続けられる音声素材であるかを確認します。

2

生活時間の中で流せるか

楽しく集中できる音声は、継続的なかけ流しに不向きです。子どもが別の活動をしている間も英語入力の時間を確保できるBGM的な素材が適当です。

3

継続できる教材量があるか

数か月で使い切る量ではなく、1〜2年以上使い続けられるだけの素材量があるか確認します。

→ おうち英語とかけ流し

音声は「量」だけでなく「質」も重要

英語音声が多ければ、何でも同じというわけではありません。特に英語初心者の段階では、毎回まったく違う話者・速度・語彙・音質の素材を使うよりも、同じ質の音声に繰り返し触れられる方が、リスニングを育てる環境としては安定しています。また、与える内容も重要です。家庭内での日常的な会話など、既に理解済みの経験知としてもっている知識に英語を添えていくのが、状況と音声の対応を楽に学べます。

動画教材の場合は、再生時間そのものを英語音声の時間と考えないことも大切です。無言の場面・音楽・効果音なども含まれるため、60分視聴しても成分間英語を聞いているわけではありません。

聞いて分かるようになったら、「文字へのつながり」を見る

すでに日常的な英語を聞いてある程度理解できる子どもには、音声を増やすだけではなく、聞いて知っている英語を文字へつなげる教材が必要になります。

絵本かフォニックスなどを使いますが、子どもが今、どのように文字へ移ろうとしているのかを見て、それぞれの役割を使い分けます。

読めるようになったら、「教材の量」を読む量で見る

簡単な英文を読めるようになった子どもには、「読み方を教える教材」だけでは足りなくなります。次に必要なのは、実際に読む量です。

「英語が読めます」という教材でも、毎回数文程度しか読まなければ、読解力は伸びません。一人読みが始まった後は、「読めるかどうか」だけでなく、「スムーズに読めるか」を見る必要があります。読む量が増え、スムーズに読めるようになることで、内容を同時処理で理解できる読みへ移っていきます。

読む量を確認するポイント

一冊・一教材あたりの語数はどのくらいか。短文だけでなくまとまりのある文章を読めるか。物語だけでなく説明文・知識系の内容もあるか。長期間読み続けられるだけの分量があるか。

小学生向け教材は、「音声+文字+内容」で選ぶ

小学生からおうち英語を始める場合、幼児と同じやり方ではなく、小学生に合った学習を選ぶことがポイントです。小学生には、文字を理解する力・前後関係から意味を推測する力・内容を考える力があります。単語カードやかけ流しだけに偏らず、リスニングからリーディングまでを一つの流れで育てられるかがポイントです。

また、自然・科学・歴史・地理・文化など、英語で内容を理解する経験へ進める教材ほど、学習の幅が広がります。この点はCLIL(Content and Language Integrated Learning)とも通じています。

教材は、「目的」で選ぶ

おうち英語教材には、動画・アプリ・オンラインレッスンなど、画面を使うものも多くあります。画面を使うこと自体が問題なのではありません。大切なのは、その時間に子どもが何をしているかです。

特に幼児期には、長時間の動画視聴を英語入力の中心にするより、音声は生活の中で確保し、画面は意味理解や文字との学習に必要最小限に留める方が、スクリーンタイムに対する心配なども軽減し、効率の良い学習へつながります。

英会話は、英語を聞けるようになってからの候補

英会話も、おうち英語で使える教材の一つです。ただし、英語初心者の段階では、自己紹介や決まった質問への応答など、定型フレーズのやり取りに偏りやすくなります。

本格的に英会話へ費用をかけるなら、相手の英語をある程度聞いて理解できる状態が育ってからの方が、同じレッスン時間を実際のやり取りへ使いやすくなります。「何歳から受講させるか」より、「今の子どもが、その時間を自由な英語のやり取りに使えるか」を見ることが大切です。

英文法教材は、英語を理解できるようになってから

幼児・小学生向け教材の中には、英文法や文型を早くから教えるものもあります。しかし、英語をほとんど聞いて理解できない段階で文法規則を教えると、日本語で説明された規則を丸暗記する学習から先に進まない可能性があります。

英文法教材を選ぶなら、英語を聞いて意味が分かる・英文をある程度読める、という状態の後に、すでに知っている英語を文法で整理する意味で選んでも遅くありません。文法教材は、英語を身につける入口ではなく、すでにある英語力を整理し正確さを高めるための教材として考えます。

文法教材を選ぶタイミング

英語音声へ大量に触れた → 聞いて意味が分かる英語が増えた → 英文をある程度読める → このあとで、文法用語による整理・精度向上のための文法教材を検討する。

最後に見るのは「続けられるか」と「次につながるか」

内容が良い教材でも、家庭で続かなければ十分な学習量にはなりません。特に重要なのが、「終わった後」です。幼児向けの音声教材を終えた後に文字や読解へ進めるか。絵本教材の後に一人読みや多読へ進めるか。小学生向け教材の後に長文読解や英検などへ進めるか。

一つの教材だけを見るのではなく、音声→意味→文字→読解→実際に使う、という全体像を見て選ぶと、継続的に学習が進められます。

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毎日の負担は現実的か

取り組み時間・親の関与・操作の複雑さが家庭で無理なく続けられるか。

2

何か月・何年続く設計か

短期間で使い切る教材よりも、1〜2年継続して使える設計か確認します。

3

親が毎回準備する必要があるか

親が教材を探したり組み合わせたりする手間が少ないほど継続しやすくなります。

4

終わった後に次へ進めるか

音声→文字→読解→英検、という次の段階への接続が見えているか確認します。

おうち英語教材を選ぶときの確認ポイント

おうち英語教材を比較するときは、次の順で確認すると整理しやすくなります。「機能が多い教材」よりも、「今の子どもに必要な英語経験を、十分な量で継続して与えられる教材」を選ぶことが大切です。

まとめ

おうち英語教材は、「何歳だからこれ」「楽しそうだからこれ」と選ぶものも悪くはありませんが、成果を求めるなら、教材内容の吟味が必要です。まず、年齢+これまでの英語経験+現在の学習段階を確認します。そのうえで教材そのものを、音声の量・音声の質・意味へのつながり・文字・読解へのつながり・内容量・家庭での続けやすさ・次の段階への接続などを確認しましょう。

「何を覚えられる教材か」だけではなく、「次に必要な英語経験を、どれだけ与えられる教材か」とトータルな視点で選ぶことで、おうち英語が実り多いものになるでしょう。

よくある質問

おうち英語教材は何歳から使えばよいですか?

年齢だけでなく、対象年齢に加えて、これまでの英語経験と現在どの程度「聞ける・読める」のか、さらには目的を考えて選びます。

英語初心者にはどんな教材が向いていますか?

生活の中で毎日、十分な英語音声へ触れられる教材が向いています。最初は単語数や問題数より、継続できる音声量を重視します。

動画教材だけでも大丈夫ですか?

動画も利用できますが、視聴時間と実際の英語音声時間は同じではありません。大量入力の中心にする場合は、音声量・スクリーンタイム・内容の安定性を確認します。

英会話はいつから始めればよいですか?

相手の英語をある程度聞いて理解でき、知っている英語で応答できる状態が育ってからが、レッスン時間を有効に使いやすくなります。

英文法教材はいつから使えばよいですか?

英語を聞いて意味が分かり、英文をある程度読める状態になってからでも遅くありません。文法教材は、すでにある英語力を整理し正確さを高めるための教材として考えます。

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