Vol.062 | グローバル時代の子育て
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引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal/1608hj/
船津 徹(Funatsu Toru)『Vol.062 | グローバル時代の子育て』(株式会社 児童英語研究所、2016年)
グローバル時代の子育て
一寸先が見えない変化の激しい時代になりました。インターネットやロボット技術の発達によって伝統的な仕事が次々と姿を消しつつあります。20年後には今ある仕事の90%が消滅する!などと末恐ろしいことを言う人もいます。
20年後の世界を予測することは難しいですが、ひとつ確かなことがあります。それは日本が「グローバル化」の波に巻き込まれているということです。人・モノ・金の流れが世界と密接に繋がり、地球規模で国際化が進んだ今、日本だけがグローバル化から逃れることはできません。
グローバル化は好むと好まざるに関わらず、日本を国際競争に巻き込みます。企業は生き残りをかけて海外展開を進め、国内でも外国人の雇用が拡大します。今まで「グローバル化は自分には関係ない!」とたかをくくっていた人たち、地方で働く人、中小企業の人、サービス業の人、流通業の人、伝統工芸の職人、あらゆる職業に従事する人が外国人との競争にさらされるのです。
国際競争に生き残るには
今の子どもたちが社会に出る20年後には、間違いなく日本もグローバル化に飲み込まれています。企業規模の大小や業種に関わらず、雇用形態は国際化し、世界中の若者が同じ仕事をめぐって競い合うようになります。
では、グローバル時代に生き残るために必要な資質とは何か?
もちろん英語力はグローバル時代に不可欠のスキルです。でもそれよりもはるかに大切なことがあるのです。それが「自信を大きく育てること」です。普通の自信では足りません。ちょっとやそっとではびくともしない山のような「大きな自信」です。
熾烈な競争社会で生き抜くには、何度転んでも立ち上がれるたくましい心、チャレンジを恐れない強い心が育っていることが不可欠なのです。子どもに「強い心」すなわち「大きな自信」を与えることができれば、どんなに熾烈な社会の中でも前向きに自己実現を図っていける人に育ちます。
根拠のない自信を育てる
子どもが最初に身につける自信は「根拠のない自信」です。努力して何かを成し遂げたり、コンテストで優勝して得る「根拠のある自信」はもっと先の話。乳幼児期の子どもには「自分は親から愛され受け入れられている」という根拠のない自信を与えなければなりません。
「十分に愛情を与えて育てているつもりですが、子どもが消極的なのはなぜですか?」という質問をよく受けます。確かに大抵の親は子どもを十分愛していると「思って」います。でも大抵の子どもは親から十分愛されていると「実感していない」のです。
スキンシップを取り入れる
子どもに「愛してる」メッセージが一番伝わるのがスキンシップです。添い寝をしたり、抱きしめたり、ほおずりをしたり、頭をなでたり、お母さんの肌と子どもの肌の触れ合いが、愛情のインプットにはいちばん効果的です。お母さんが子どもに「大好きよ」と言葉で100回聞かすより、肌を触れ合い抱きしめてあげる方が子どもは何倍も感動します。
欧米の子育てはスキンシップ(ハグ)をとても重視しています。子どもに愛情を伝えて「自信」を大きくしているのです。子どもが学校へ行く時にギュッ、帰ってきたらギュッ、手伝ってくれたらギュッ、元気がない時はギュッ、100点とれたらギュッ、80点でもギュッ。
日本人の両親にはちょっと照れくさいかもしれませんが、もっと子育てにスキンシップを取り入れましょう。スキンシップで愛情を十分に伝えることができれば、どんな社会の変化にもびくともしない「たくましい心」を与えることができます。そして来るべきグローバル社会の中で、自己実現を図っていける子どもに育ちます。
