Vol.042 | リーディング力を育てる順番
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引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal/1412hj/
船津 徹(Funatsu Toru)『Vol.042 | リーディング力を育てる順番』(株式会社 児童英語研究所、2014年)
まずは、英語のリーディング力を育てる正しい順番を知りましょう。1)フォネミックアウェアネス 2)フォニックス 3)サイトワーズ 4)リーディングフルエンシーです。アメリカの子どもたちはこれらを2歳~6歳までの四年間で身につけていきます。
フォネミックアウェアネスは「英語の音感」のことです。アメリカの家庭では読み聞かせ、歌いかけ、親子のコミュニケーションを通して英語の音を聞き分ける耳を育てます。日本でフォネミックアウェアネスを子どもに身につけさせるには、マザーグースなどのかけ流し、親子会話のかけ流し、絵本の音声のかけ流しを毎日最低90分実践してください。
フォニックスは英語の五十音
かけ流しを1年間程度実践すると「英語の音感」が身につきます。次のステップが、日本語のひらがな五十音に該当する「フォニックス」指導です。フォニックスを教える前提は英語を聞き取る耳が育っていることです。というのも、フォニックスでは単語を分解して始まりの音、真ん中の音、終わりの音という教え方をするからです。
例えば「CAT」であれば「ク」「ア」「ト」と単語を分解して音の構成を教えていきます。子どもが日本語を身につけていく過程を観察すると分かりますが、幼い子どもにとって言葉を分解して理解することは簡単ではありません。試しに文字を覚えたての子どもに「しりとり」をやらせてみてください。何が終わりの音で何が始まりの音なのか、なかなか理解できません。
家庭でフォニックスを教える時は、音声教材、インターネット教材などを活用すると良いでしょう。同時に必ずフォニックスのプリントに取り組ませてください。子どもはプリントをすることで、学習した内容を定着させていくことができます。発音に自信がないという方はフォニックスの音声教材を利用するようにしましょう。
サイトワーズは英語の漢字学習
基本的なフォニックスを学ぶと3文字、4文字単語が読めるようになります。次のステップが「サイトワーズ」と呼ばれる頻出単語の学習です。サイトワーズは日本語の漢字学習に該当するもので、書き取りによって綴りを覚えていきます。フォニックスのように単語を分解して読むのではなく、一目で読むことから「サイトワーズ」と呼ばれます。
例えば、「I」「the」「you」「my」「he」「she」など、文章では非常によく見かける単語なのですが、フォニックスのルールでは読むことができません。フォニックスで読める単語は全体の約70%程度と言われていますから、残りの30%を補うためにサイトワーズ学習が必要なわけです。
アメリカでは幼稚園から小学校低学年にかけて200~500のサイトワーズを覚えていきます。サイトワーズにはいくつか異なったリストがありますが、最も一般的なのが「Dolch Sight Words」と呼ばれる220語のリスト、そしてDr. Fryの「Instant Words」と呼ばれる1000単語のリストです。これらはインターネットで入手できますので、リストをプリントして子どもの目につく場所に貼っておくとよいでしょう。
リーディングフルエンシーを身につける
フォニックスとサイトワーズを覚えると短い文章が読めるようになります。例えば「The cat in the hat」という文章。「the」と「in」がサイトワーズ、「cat」と「hat」がフォニックス(ライミング)で学ぶ単語です。きちんと順を追って教えれば、誰でもこの文章が読めるようになります。
次のステップが「リーディングフルエンシー」です。文字を習いたての子どもは単語を正しく読むことに集中するため、必ず拾い読みをします。拾い読みから流暢なリーディングへとステップアップするためのトレーニングが「リーディングフルエンシー」です。日本でリーディングフルエンシーを身につける最適の方法が絵本の暗唱です。短い絵本をたくさん暗唱することで流暢に読む力が身につきます。
