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2020年4月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.106 | 今こそ学びを止めてはいけない!

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-2004
船津徹「今こそ学びを止めてはいけない!」(株式会社 児童英語研究所、2020年)


 新型コロナウィルスの感染が全米に広がり、私がハワイとロサンゼルスで主宰するTLC for Kidsもオンラインクラスへと切り替えています。世界中で学校が閉鎖され、たくさんの子どもたちが自宅待機しています。中には「夏休みが早く来た!」と喜んでいる子どももいるかもしれませんが、このような時に学びを止めてはいけません。


長期休暇中の学力ロスを避ける

 コロナ騒動が収束すれば、子どもたちはいつも通りの学校生活に戻ります。自宅待機期間中に何もせずに遊んでばかりいた子どもと、家庭でコツコツと学習を継続してきた子どもの間には大きな「差」が生まれるのです。
 夏休み明けに「サマースライド」と呼ばれる学力低下現象が起こります。アメリカ行なわれた研究によって、夏休み中に何も学習活動に関与しなかった生徒は1〜2ヶ月分のリーディング力が失われ、それを取り戻すのにさらに1〜2ヶ月の期間を要することが分かっています。つまり、夏休み何もしないと、トータルで2〜3ヶ月分のリーディング力が失われてしまうのです。
 さらに言えば、7月後半からは日本でも夏休みが控えています。今回の新型コロナ問題が長引けば、多くの子どもが半年以上の学習機会を失ってしまうことになるのです。子どもたちの人生はコロナ騒動で終わりではありません。これからも先に進んでいかなければならないのです。ですから家庭でもこれまで通りに学習を進めていけるように親は最大限のサポートをしてください。


休み中も生活リズムを乱さない

 自宅待機中の学力低下を防ぐためには家庭でも学校がある時と同じ生活リズムを維持することが大切です。学校がある時と同じ時間に起きて、朝食をとり、学校の授業と同じ時間に家庭でも学習に取り組みます。
学校から出されている課題、オンラインクラス、市販のワークブックなどを使って家庭でも学校と同じような環境を作れるように努力してください。親にとっては負担が増えて大変ですが「ホームスクーリング」を実践するチャンスだと思ってこの機会を親子の学びに活かしてください。
 一人でずっと机に向かってばかりだと子どもは飽きてしまうので、休み時間や体育や音楽やアートの時間も作りましょう。体育の時間にはYouTubeビデオを見ながら親子でダンスをしたり、ヨガや体操をすると楽しいですね。
 また音楽の時間には親子で楽器演奏をしてみたり、YouTubeで「カラオケ」を楽しむのも良いでしょう。さらにアートの時間を作って親子で絵画に挑戦してみたり、アクセサリーを作ってみたりするのも良いでしょう。
 今はインターネットを駆使すれば、大抵のことは家庭でできるようになりました。親がクリエイティヴに考え、家庭でどんな学びができるのか、知恵を絞ってください。理科の時間には親子で料理を作ってみたり、お手製の石けんやハンドソープを作ってみるのも実用的ですね。


危急の時は考える力を育てるチャンス!

 このような危急の時は子どもの「考える力」を育てるチャンスです。親子の会話に「問い」を増やして、子どもにたくさん考える経験を積ませてください。
 「どうしたら新型コロナウィルスから身を守れると思う?」と問いかければ、子どもは「手を洗う」「うがいをする」「マスクをする」と直感で答えます。これに対して「何で手を洗うと感染しないの?」「何でマスクをすると感染しないの?」と、さらに「問い」を重ねるのです。
 語彙力や表現力が十分に発達していない小学低学年頃までの子どもにとって、自分の考えを明晰に言語化するのは難しいことです。ですから親は、子どもの話の腰を折ったり、言葉を補ったり、否定や批判をせず、子どもの話を最後までしっかり聞いてあげましょう。
 「手についているばい菌を石けんで洗えば、ウィルスに感染しないからだよ」と子どもが答えたら「本当に石けんで洗えば感染しないの?」「どれだけ丁寧に洗えばウィルスを洗い落とせるの?」「誰がそう言ったの?」と、問いを重ねてください。すると子どもは「本当なのかな?」と、自分の思考の思い込みについて検証できるようになります。


YES・NOで答えられない質問を心がける

 「YES・NO」で答えられる問題をクローズドエンド、「YES・NO」で答えられない問題をオープンエンドと呼びます。クリティカル・シンキングを鍛えるにはオープンエンドの質問が効果的です。
 「今日学校楽しかった?」という質問は「YES・NO」で答えられるのでクローズドエンドです。会話が「うん」「べつに」「普通」で終わってしまいます。
 「今日先生の話の中で一番面白かったことを教えてもらえる?」「休み時間の一番楽しい過ごし方を教えてくれる?」「今日一番笑った話を教えてもらえる?」「クラスで一番面白い子について教えてくれる?」という質問であれば、子どもは記憶を呼び起こし、それを言語化して説明しなければなりません。つまり「思考」が要求されるのです。
 「学校・公園・家庭でたくさんの人が触るモノは何だろう?」「どんな場所が感染しやすいだろう?」「どんな遊びが感染しやすいだろう?」というオープンエンドの問いを増やすことで、身の回りに潜んでいる新型コロナウィルスへのリスクを子どもが理解し、主体的に予防策を実行できるようになります。
 他にも「ドアやスイッチを手で触らないで操作する方法は?」「咳やくしゃみを相手にはきかけない方法は?」「握手やハグしないで挨拶する方法は?」「友だちと離れて遊ぶ方法は?」「マスクの買い占めを防ぐ方法は?」「学校に行かなくても勉強できる方法は?」など、答えのない質問を多くすると、親子の会話が弾むようになり、ディスカッションを楽しみながら思考を深めていく訓練を家庭で実践できます。


インターネットニュースをクリティカルに読み取る

 インターネットはクリティカル・シンキングを鍛える最高の教材です。子どもが情報を鵜呑みにすることなく、正しい情報を見極められるように、インターネットに潜む「ウソ」について教えてあげてください。
 「お湯を飲めばコロナウィルスは予防できる」という記事を見せて「誰が書いているのだろう?」「この記事は事実なのかな、それとも誰かの意見なのかな?」「何を根拠にしているのだろう?」など、情報を多面的に「検証」することを子どもに教えてあげましょう。
 目に見えない新型コロナウィルスへの不安が広がっていますが、具体的に何が怖いのか、どうしたら予防できるのか、重症に陥る可能性はどの程度なのかなどを言語化してあげることで漠然とした不安を軽減できます。
 「コロナウィルスはお年寄りや病気を抱えている人が感染する可能性が高いんだ。子どもや健康な人はうつっても重病になることが少ないんだよ。大切なのは予防すること。だからどうしたら予防できるのかよく考えてね」と、子どもに伝えてあげてください。
 新型コロナウィルスは、一人ひとりが健康管理と衛生管理を行い、正しい予防策を実行すれば、拡大を防ぐことができるはずです。情報にコントロールされ過剰な自己防衛や周りのことを考えない身勝手な行動に走らないように、コロナ騒動をきっかけに、親子で「本質を見抜く力」を養ってください。


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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2004年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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