0歳からのかけ流しはよいが、あまり小さいうちにタブレットを見せたくない
「かけ流しは音声だけなので抵抗がありません。でも、オンラインレッスンでタブレットやスマホを使うのは少し心配です。あまり小さいうちから画面を見せると、発達に悪い影響があるのではないでしょうか。」
大切なのは、画面の有無よりも使い方です
このような不安を持たれる保護者の方は少なくありません。
確かに、小さな子どもに動画を長時間見せ続けることには注意が必要です。世界保健機関(WHO)は、乳幼児期には身体活動、睡眠、座位時間のバランスが重要であり、スクリーンを伴う座位時間は年齢に応じて適切に管理することを推奨しています。
また、米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)も、現在は単純に「何時間まで」という一律の基準だけで判断するのではなく、視聴時間に加えて、何を、どのくらい、どのように利用しているか、さらに親の関わりや睡眠、遊びとのバランスを重視する考え方を示しています。
「どのように利用しているか」です。
パルキッズのおうち英語の中心は「かけ流し」です
パルキッズのオンラインレッスンは、長時間画面に向かわせる仕様ではありません。かけ流しによって耳に入っている単語や日常表現を、絵や場面と結び付け、意味づけするための短い確認学習です。
1日5分にも満たない程度の利用であれば、それだけで子どもの発達に大きな悪影響が生じるとは考えにくいでしょう。Christakis(2014)も、乳幼児のメディア利用は「画面があること」そのものではなく、内容や使い方、保護者との関わり方が重要であると述べています。
むしろ、この短いオンラインレッスンは、音声入力を意味や文字へ結び付ける橋渡しとして、大きな役割を果たしています。
注意したいのは、動画に「子守」をさせる使い方です
一方で、注意しなければならないのは、YouTubeや動画に「子守」をさせるような使い方です。
昔はテレビが子守役になることがありましたが、現在ではスマートフォンやタブレットによって、子どもは好きな動画を次々と視聴できるようになりました。短い動画、派手な効果音、鮮やかな色彩、次々に切り替わる場面は、子どもの注意を強く引きつけます。
このような刺激に長時間触れる生活が習慣になると、「今日はもう終わり」と区切ることが難しくなり、親子の間で大きなストレスになることもあります。
デジタル機器を完全に遠ざけるだけではありません
そのような常習化を避けるために、スマートフォンやタブレットを完全に遠ざければ済む話ではありません。
スマートフォン、タブレット、パソコンは、これからの子どもたちの学びや生活に欠かせない道具です。
UNICEF Innocentiは、子どもたちに必要なのは単なる機器の操作ではなく、安全に、主体的に、目的に応じてデジタル技術を活用する「デジタルリテラシー」であると述べています。
また、OECD(2025)も、子どもたちをデジタル機器から一律に遠ざけるのではなく、リスクから守ると同時に、デジタルメディアを前向きに活用する力を育てることの重要性を示しています。
大切なのは、デバイスを「娯楽の無制限な入り口」にしないことです。
こうした経験を幼いうちから積み重ねることで、子どもはデジタル機器との健全な付き合い方を学んでいきます。
数分の確認学習と、長時間の動画視聴は異なります
パルキッズのオンラインレッスンは、かけ流しによって育てた音声表象を、意味や文字へ結び付けるための、ごく短時間の確認作業です。
子守のための動画や、中毒性の高いゲーム、YouTubeを長時間見続けることとは、目的も、時間も、性質もまったく異なります。
目的のない長時間利用なのです。
結論:かけ流しを中心に、画面は必要なときに必要なだけ
「0歳から音声入力はしたいが、画面は少し心配」というご家庭では、まず、かけ流しを中心に据えてください。そのうえで取り組む数分程度のオンラインレッスンについて、過度に心配する必要はないでしょう。
画面に子守をさせるのではなく、必要なときに、必要なだけ使う。その姿勢を家庭の中で示すことこそが、これからの時代に必要なメディアリテラシー、デジタルリテラシー、そしてデジタルウェルビーイングの第一歩になるのです。
REFERENCES
- American Academy of Pediatrics. (2025). Screen Time Guidelines. American Academy of Pediatrics
- Christakis, D. A. (2014). Interactive media use at younger than the age of 2 years: Time to rethink the American Academy of Pediatrics guideline? JAMA Pediatrics, 168(5), 399–400. DOI
- OECD. (2025). How’s Life for Children in the Digital Age? OECD Publishing. OECD
- UNICEF Innocenti. (n.d.). Digital literacy for children: 10 things you need to know. UNICEF Innocenti
- World Health Organization. (2019). Guidelines on physical activity, sedentary behaviour and sleep for children under 5 years of age. World Health Organization. World Health Organization
