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2022年6月号パルキッズ塾

Vol.110 | 英語絵本教材の手作り絵本の使い方

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2206/
小豆澤宏次『英語絵本教材の手作り絵本の使い方』(株式会社 児童英語研究所、2022年)


英語絵本教材の手作り絵本の使い方 パルキッズのゴールのひとつは小学生で英検準2級以上の英語力を獲得することです。さらにその先に高い学習言語としての英語力があり、それが英検1級レベルへとつながっていくわけですが、そのはじめの一歩となるのが「絵本の読み聞かせ」です。
 小学生で英検準2級を目指すとなると、必ず持っていなければいけない力があります。それが「読解力」です。帰国子女のお子様や、インターに通うお子様であれば、間違いなく英語の耳はできています。そのためリスニング問題でほぼ合否が決まるような英検3級までは、あっさりクリアすることができます。しかし英検3級と準2級の間に高い「読解力」という壁があります。3級までの長文読解は本文中に答えが書いてあるなど、テクニックを使えば何となく正答を導き出すことができますが、準2級からは内容を理解していないと引っかけ問題にあっさりと引っかかってしまいます。読解力育成が重要であることはこれ以上説明しませんが、兎にも角にも読解力を育てるために必要なのが、まずは読めること、そして読んで理解することが必要なのです。
 そして日本語でもそうですが、そのためには文字にたくさん触れることが必要です。幼児期に文字にたくさん触れる機会というのが、絵本です。当然最初は文字を読むことができないので、もしくは読めたとしても文字を音にするので精一杯なので、誰かに読み聞かせてもらうことが必要になってきます。
 パルキッズの絵本教材『アイキャンリード』『アイラブリーディング』の場合は、オンラインレッスンに取り組むだけで、ネイティブに読み聞かせをしてもらうことができます。そのため親御さんの負担は少なく、淡々とオンラインレッスンに日々取り組むだけで、勝手にフォニックスのルールを理解し、拾い読みが始まり、音読さえできるようになるわけです。
 それで完結する本教材ですが、付属としてダウンロードをしてプリントアウトし、切り込みを入れて折ると、紙製の絵本を作ることができる「手作り絵本データ」をご提供しています。もちろん『アイキャンリード』全96冊分、そして『アイラブリーディング』全96冊分の合計192冊分の絵本を自宅で作ることができるのです。1冊400円ほどでオンラインレッスンやかけ流し音声、さらにはプリントもついた絵本を手に入れることができます。
 今回は、せっかく付属でついてくる「手作り絵本データ」を有効に活用していただくためのポイントを解説していきましょう。


親子間の絆

親子間の絆 前述の通り、本教材はオンラインレッスン内でネイティブが読み聞かせをしてくれるので、親御さんがあえて読み聞かせをする必要はありません。しかし、手作り絵本を作って、親御さんがお子さまに読みかせをするというのは、英語教育というよりも「親子間の絆」を作るのにとても有効です。
 就寝時に、食後の親子の団欒の時に、絵本をパウチしてお風呂で、そういった時間を見つけて読み聞かせをしてあげましょう。絵本の読みかせというのは、親子の肌の触れ合いの機会を作るのにとてもよいイベントです。ぜひ膝の上で、または腕枕をしながら、読みかせをしてあげましょう。
 注意するポイントとしては、親御さんは発音など気にする必要はないことです。普段から子どもたちはかけ流しやオンラインレッスン内でネイティブ音声を耳にしています。親御さんの発音が日本語発音だったとしても、お子さまの取り組みに悪影響を与えることはありません。大切なことは日本語の絵本同様に、親子で楽しむことです。お子様に理解を求める必要もありませんし、「今どういうことだったかわかる?」と確かめることもする必要はありません。そんなことよりも、我が子のお気に入りの絵本はどれなんだろう?とか、写真よりもイラストの絵本が好きなのかな?などお子さまの嗜好を観察したり、繰り替えし出てくるフレーズを一緒に口にしてみたりして遊びの延長として楽しんでください。
 こうすることで、手作り絵本の読み聞かせの時間が親子の中で、楽しい時間となり、ひいては絵本の取り組みに対するお子さまの姿勢が能動的で主体的なものになっていくでしょう。


読めることはすごい!

叱り方は「その時に具体的に行為だけ」 私がパルキッズの教室をやっていた時に一番大切にしていたのが、絵本の暗唱の発表です。毎週子どもたちは1冊の絵本を持ってきます。ひとりずつ私のところに来て、それを読んでくれるわけです。文字を頼りに読んでいる子もいれば、音を覚えて暗唱する子もいます。ただ、普段英語を口にする機会のない子どもたちが、親御さんの前で絵本を読む、つまり英語を口にすることで、親御さんはモチベーションが上がり、子どもたちも褒めてもらえるので、構えることなく英語を口にできるようになるのです。
 教室などの場所があれば、それをするのは簡単なのですが、自宅でそういった機会を作るためには少々工夫が必要です。
 まず、発表の舞台を作ります。毎週何曜日かの何時から絵本発表の時間として決めます。そしてその時間になったら、決めていた1冊の本を読ませてあげましょう。その際、スマートフォンでその様子を撮影してあげましょう。後からその様子を見ることで、自分を客観視し、自分の成長を感じることができます。あとその動画をおじいちゃん、おばあちゃんとシェアしてもよいでしょう。「読めるなんてすごい!」と必ず驚いてくれるはずです。それがお子さまに好影響を及ぼします。
 また発表中の注意点として、間違っても指摘しない、必要以上に待たない、読めなくてもがっかりしないの3点があります。発表の時間は楽しい時間です。決してテストの時間ではありません。そのため、叱ったり、がっかりするのは論外です。それから、必要以上に待たないという点について、親御さんとしてはできるだけ我が子に全部読んでほしいという思いから、読んでいる最中に止まってしまった場合、がんばれがんばれと、読めるまで待ってしまうことがあります。大人であれば考えて答えを導き出すことができますが、幼児の場合は待っても集中力が切れるだけで、答えは出てきません。止まってしまった場合は一緒に読んであげるなどして、すぐに助け舟を出しましょう。
 そして最後に、96冊の表を作って、読んだらチェックできるようにして、リビングに貼っておくとよいでしょう。自分が達成した軌跡を見るのは楽しいものです。モチベーションの維持につながるでしょう。


いつでも読める書庫

できれば「叱った記録」をつけよう 手作り絵本のメリットとして、自分だけの書庫と作れるというものがあります。『アイキャンリード』『アイラブリーディング』は絵本「教材」ですが、そもそも子どもたちが好きな絵本です。過去に読んだ絵本をずらりと並べておいてあげるだけで、いつでも手に取って繰り返し読める環境を作ることができます。子どもたちは好きな絵本を見つけ、繰り替えし読むのが大好きです。「読みたい!」と思った時にすぐに手が届くところに置いておくというのは大切なことです。
 ちなみに、『アイキャンリード』『アイラブリーディング』の取り組みが終わって、小学生になったお子様でも、時々好きだった絵本を引っ張り出して読んでいるといったご報告を受けることがあります。幼児期に読んでいたのとはまた違う発見もあるようで、年齢や英語力によって様々な楽しみ方ができるようです。
 また、本教材の絵本は何度でも印刷して作り直すことができます。他の絵本であれば本に書き込みをしたり、色を塗ったりすることは御法度かもしれませんが、手作り絵本であればシールを貼ったり、書き込みをしたりして自分だけの絵本を作ることができます。特に兄弟がいるご家庭の場合、絵本は基本的にシェアするものですが、手作り絵本の場合はそれぞれの絵本を作ることができます。そうすることで絵本に愛着を感じ、絵本がもっと好きになるきっかけになるでしょう。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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