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2019年07月号パルキッズ塾

Vol.75 | 幼児・小学生向け英検ライティング問題対策

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-1907/
小豆澤宏次『幼児・小学生向け英検ライティング問題対策』(株式会社 児童英語研究所、2019年)


特集イメージ1 今年度の第一回目の英検が終わりました(本原稿執筆時点では一次試験終了)。ありがたいことに多くのパルキッズ生から合格のご報告はもちろん、合格できなかったけれど、次回につながる結果になったというご報告をお寄せいただきました。
 大前提として、幼児・小学生にとっての英検は「英語力を計るものさし」ではなく、合格することで賞状をもらったり、具体的に「やっててよかった」ということを親子で感じていただき、それを自信に変えていただくのが目的です。
 いかにして子どもをやる気にさせるのか、親にとっては永遠の課題のように思えますが、実は簡単で、自信さえつけば子どもたちはやる気になります。自分が得意だと思えば好きになるわけです。大人だとそうとはいきませんが。
 さて、そんな英検ですが、今回のご報告で特に目立ったのが「ライティング」です。ライティング問題は3級以上の級に設定されているのですが、自分の意見を発することに慣れていない幼児・小学生にとって、非常に難問です。しかし、「英検オンラインレッスン」に取り組んでいるパルキッズ生は、比較的楽にライティング問題で良い点数をとることができています。
 今回は幼児・小学生がライティング問題をクリアするにあたって、英検オンラインレッスンのライティング対策プリントを効果的に使うコツをお伝えしていきます。
 ぜひ次回以降の英検対策に役立ててください。


ポイントは守破離!まずは真似ること

特集イメージ2当たりまえですが、幼児・小学生にいきなりライティング問題を解かせてもうまくはいきません。まずはライティング問題をやっつけるための型を体に染み込ませましょう。
 英検オンラインレッスンの英検ライティング対策プリントでは合計30題の問題が用意されており、それ対して1問につき2通りの回答を用意しております。つまり回答例として合計60種を用意していることになります。そしてそのどれもが、小学生でも理解できる、またはアイデアとして思いつくものにしています。
 ライティング対策として大事なのは守破離です。まずは守のステップとして、徹底的に真似をします。具体的にどうするのかというと、単純に回答例を書き写すだけです。もちろん事前に質問内容を読ませるのは必要です。それさえできれば写経よろしく、書き写すだけです。「ここはこういう意味よ!」と内容を教える必要もありません。
 こうやって書き写すことで、ポイント、ポイントの定型文を体が覚え込んでいきます。これを30問すべておこなってください。


お手本なしで書いてみよう!

特集イメージ330問60回答をすべて書き写すことができたら、今度は英検ライティング対策プリントに記載されているキーワードをヒントに、回答例を見ずに、回答例のアイデアを自分自身で作ってみます。もちろん、ところどころわからないところがあるでしょう。その場合だけ回答例を見てもよいというルールで書いてください。多少書き方が回答例と異なっていても構いません。一語一句同じである必要はありません。また、細かい文法的な説明も必要ありません。ただ、可能であれば、できあがったものに対して、添削だけはしてあげましょう。それに対する説明は必要ないということです。
 ここで重要なのは、回答例という他人のアイデアを使って自分で文章を構築していくということです。ライティング問題では2つの力が必要になります。一つが「文章構築力」そしてもう一つが「アイデア創出力」です。まず、回答例を書き写すことで、「文章構築力」の基礎を体に覚えさせます。そして、アイデアは他人のものを借りながら、実際に文章を構築する練習を行うことで「文章構築力」を育てていくわけです。
 これに関しても30問すべておこなってください。実はこの時点で相当な力がついています。これだけでも優々合格レベルに達する子がほとんどでしょう。ただ念のため最後のステップもお伝えしておきましょう。


最後は自分でアイデアを出してみよう!

特集イメージ4最後に身につけるのが「アイデア創出力」です。ただここに関しては一朝一夕では身につきません。この力は英語力というよりも、日頃の親子の会話内でそのトレーニングができているかがポイントになるからです。ただし、英検のライティング問題に限って言えば、大切なのは「嘘」でもいいので自分が書ける範囲内でアイデアを作り出すことができるかどうかということです。
 言い方は悪いですが、嘘をつく練習とでも言えばよいでしょうか。子どもたちにとって、ここが一番の難関です。そのため事前に、「本当のことを書かなくてもよい。自分が知っている単語を使って書けばよい」ということを子どもに伝えておきましょう。
 その上で、問題に対して回答させましょう。もちろん回答例とアイデアが同じになる場合もあるでしょうが、それは構いません。回答例と違うアイデアを書く練習ではありませんので。これも30問すべてにおいておこなってください。
 ここまでで、英検ライティングプリントを実際3周分取り組んだことになります。30問ありますので、1周行うのに1ヶ月(30日)かかるとして、3周行うには3ヶ月かかります。できればそれぐらいの時間をかけてじっくりとライティング対策をおこなってあげるとよいでしょう。次回英検は10月です。今からライティング対策を始めると10月までにバッチリ仕上がります。ぜひ余裕を持って対策をしていきましょう。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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