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2025年5月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.166 | 中国人が日本のトップ大学に殺到している!

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-2505
船津徹「中国人が日本のトップ大学に殺到している!」(株式会社 児童英語研究所、2025年)


 AERAで『中国人の東大・早慶“爆入学”』という記事を読みました。 学力優秀な中国人が東大、早慶など、日本の名門大学受験に殺到しているという内容です。「なぜ、いま外国人が日本の大学を目指すのか?」と疑問を抱く方も多いかもしれません。しかし実は、この動きは今に始まったことではなく、日本政府の長期的な戦略によって進行してきものなのです。
 2014年に日本政府(文部科学省)は、大学の国際競争力を強化するために「スーパーグローバル大学創成支援」事業を開始しました。
 この事業は、世界的に活躍できる人材を育成し、大学の国際化を推進することを目的としていました。​グローバル大学として選定された大学は、最大10年間、留学生の受け入れや派遣などに関わる助成金を受けることができました。
「スーパーグローバル大学創成支援」は2023年に終了しましたが、文部科学省主導による大学の国際化推進は継続されており、特に「優秀な外国人留学生の受け入れ促進」に対して大規模な予算措置が当てられています。2025年度には、総額257億円が計上されており、この予算は返済不要の奨学金として、外国人留学生の学費および生活費の支援に充当されます。
 なお、2024年度には約18,000人の外国人留学生がこの奨学金を受給し、日本の主要大学への進学を果たしています。支給額は留学生一人当たり年間平均で約140万円にのぼります。こうした日本政府による戦略的、かつ、手厚い留学生支援の結果、日本の大学を志望する外国人学生の数が急増しているわけです。


難関大学を中心に受験競争は激化する!

 日本の大学を目指してくる外国人は自国でも学力優秀なトップレベルの学生です。英語も、日本語も(母国語も)堪能というマルチリンガルが当たり前です。さらに、日本のトップ大学で専門分野の先端研究に従事したい!そんな野心に溢れるたくましい人材です。
 こうした優秀な留学生たちとの競争は、すでに日本の難関大学の入試において現実のものとなっています。「少子化で受験が楽になる」という楽観的な見方はもはや通用しません。むしろ、大学側は減少する国内受験生に代わり、「優秀な外国人留学生」の確保に力を注いでおり、今後の入試環境はますます国際競争の色合いを強めていくでしょう。
 東京大学の在籍留学生数(大学院含む)は、2014年には2500名でしたが、2024年には2倍強の5200名に増加しています。これは全学生数(27500人)の19%に相当する大きな割合です。現時点では、大学院課程に在籍する留学生の割合が高く、学部レベルではまだ限定的ではあるものの、今後は学力優秀な外国人学生の学部進学が増加していくことが見込まれます。大学の国際化は、すでに「未来の話」ではなく、「現在進行形」の現実となっているのです。
 2024年度における難関私立大学の留学生数を見ると、慶應義塾大学は2,171名(全学生の約6.5%)、早稲田大学は8,188名(同17.5%)、上智大学は1,839名(同13.2%)と、いずれも大きな割合を占めています。今後も外国人留学生の増加が続く一方で、日本人学生の入学枠は相対的に減少し、特に難関大学を中心に「日本人受験生同士の競争」はさらに厳しさを増すことが予想されます。
 これは筆者の私見となりますが、日本のトップ大学は、アメリカのアイビーリーグのように、多様性に富んだ国際的なキャンパスの実現を目指しているのではないでしょうか。異なる人種、国籍、言語、そして価値観をもつ学生たちが、英語を共通言語として意見を交わし、互いの理解と信頼を深めながら学び合う——そうした国際的な環境の中で育まれた人材が、将来的に世界と日本をつなぐグローバルネットワークの担い手となっていく。そのようなインクルーシブかつ国際志向の未来が、すでに現実味を帯びつつあります。


グローバル化は競争の激化をもたらす

 グローバル化の進展は「競争の激化」を意味します。これまで日本人同士で完結していた競争が世界レベルへと拡大していきます。スポーツに例えるならば、市町村レベルの競争から、国家代表選考の舞台へと移行しているようなものです。前述の通り、この変化は、既に、大学入試にも及び始めています。
 さらに重要なのは、大学卒業後のキャリア形成においても、この「競争のグローバル化」が進行しているという点です。グローバル社会において企業が持続的に成長していくためには、世界市場への展開が不可欠であり、それを支える「多言語・多文化対応型人材」、特に高い英語力を備えた人材の存在は欠かせません。
 実際、日本の大学に集まる外国人留学生の多くは、母国語に加え、英語と日本語の両方を高いレベルで使いこなすマルチリンガルです。冒頭で紹介した記事の中でも、「東大を受験した留学生の中で、TOEFL iBTで100点(英検1級相当)未満の学生は一人もいなかった」という証言が掲載されており、彼らの語学力の高さを示しています。
 言語運用力に長けているという一点だけを見ても、優秀な外国人留学生は、多くの日本企業にとって「喉から手が出るほど欲しい人材」です。さらに、留学生は海外での生活や挑戦をいとわない「行動力」と「文化適応力」を備えています。多くの日本の若者が海外留学や海外駐在に消極的な中、外国人留学生たちは、むしろ積極的に外国に出て、英語でビジネス交渉を行うタフネスを有している。当然日本人学生にとって驚異的なライバルになることでしょう。
 2023年に日本貿易振興機構(ジェトロ)が実施した「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」によれば、外国人を常時雇用している企業は全体の51.4%にのぼり、特に大企業に限るとその割合は83.3%に達しています。企業が外国人に期待する主な業務領域は「国際業務」であり、英語をはじめとする語学力や異文化理解力といった、日本人が不得手とされる分野を補完する役割が強く求められていることがわかります。


英語は、時代を生き抜く「実用スキル」

 「自分(あるいはわが子)は一生日本から出ないから、英語は必要ない」と考える方もいるかもしれません。しかし、現実には日本国内で暮らしていても、英語との接点は確実に増えています。訪日外国人の増加や、多国籍人材の流入によって、日本国内でも英語でのコミュニケーションが求められる場面は今後さらに広がっていくでしょう。
 たとえ日本企業に就職し、国内勤務を希望したとしても、英語が使える人材であることはキャリア形成において大きな武器となります。外国人とのやり取りを円滑に行えることは、昇進、管理職登用、転職の際にも強力なアドバンテージとなり得ます。
 もし、わが子に将来のために“何か一つ実用的なスキル”を与えたいと考えるならば、私は迷わず「英語」をおすすめします。英語ができるようになることで、日本人の中でも一歩抜きん出ることができ、今後さらに進む国際化社会の中でも高い競争力を維持できます。
 では、日本国内でどうやって高度な英語力を身につけるか?主な方法としては、以下の2つがあります。

① インターナショナルスクールに通う
 完全英語環境の中で学ぶことで、ネイティブレベルの英語力と高いコミュニケーション能力が養われます。ただし、学費の高さや、日本語能力の低下リスクなど、現実的な課題も伴います。

② 家庭での英語教育(=おうち英語)
 日本の学校教育だけで高度な英語力(CEFR B2=英検準1級以上)を身につけることは、ほぼ不可能です。文部科学省が2014年に実施した高校3年生約7万人を対象とする調査によると、B2レベルに達している生徒の割合は、「読むこと」0.2%、「聞くこと」0.3%、「書くこと」に至っては0%という極めて厳しい結果でした。

 この調査からも明らかなように、学校教育だけに依存していては、グローバル社会に通用する英語力を養うのは困難です。だからこそ、家庭教育の中で英語環境をつくり出す「おうち英語」が、これからの日本人にとって現実的かつ効果的な選択肢となるのです。


高校までに「CEFR B2」に到達するロードマップ

 グローバル社会で通用する英語力を身につけるには、できるだけ早期から計画的に英語学習を進めることが重要です。ここでは、「高校1年生でCEFR B2(=英検準1級)に到達する」ことを目標とした場合の、逆算的な学習ステップをご紹介します。

【CEFR B2 到達までのモデルケース】
小学3〜4年:英検4級取得
小学5〜6年:英検3級取得
中学1〜2年:英検準2級取得
中学2〜3年:英検2級取得
高校1〜2年:英検準1級(CEFR B2)合格!

 このスケジュールを見ると、「中学で2級!うちの子には無理かも」と感じる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。あくまでも、これは子どもが幼児期から英語学習をスタートした場合の“無理のない進行例”です。英語学習のスタート時期や現在の習熟状況に応じて、各家庭で柔軟に調整してください。
 英語は、年齢によって習得が制限される技能ではありません。スタートが遅れていても、子ども本人のやる気と環境次第で、短期間で飛躍的に伸ばすことができます。また、乳幼児期から英語に親しんでいるお子さんであれば、小学生のうちに「英検2級以上」に到達することも可能です。
 ただし、ここで注意してもらいたいのが、「英検合格」が目的化してしまうことです。英検はあくまでも、長期的ゴールを達成するためのステップと考えてください。英検は日本国内だけで用いられている英語技能試験であり、国際的な基準ではありません。本来の英語学習の目的は、実際に英語を「使える」ようになること。英語の「読む・聞く・話す・書く」の四技能をバランスよく伸ばすことが、将来的に本当の意味での言語運用能力へとつながります。
 特に、日本のように日常生活で英語を話す機会が限られている環境では、「リーディング力の育成」が基盤となります。リーディング力とは英語の本を正しい発音で読み、理解できる力です。この力を「おうち英語」で身につけるには、

1)フォニックスで正しい発音を学び
2)サイトワーズで頻出単語を身につけ
3)英語多読で読解力を伸ばす

 というステップをしっかり踏むことが大切です。親が正しい「おうち英語」の知識を持ち、適切な英語環境を作ることで、日本国内にいながらでも、国際標準の英語力=CEFR B2レベルの到達は十分に可能です。
 最後に「おうち英語」で「小学1年生で英検準2級に合格」したお子さんの体験談をご紹介します。


小学1年生で英検準2級に合格!

 TLCフォニックスをスタートしたのは娘が3歳のころです。ちょうどパンデミックが起こり、家にいることが多くなったことを機会に取り組み始めました。その頃、船津先生の書籍に出会い、英語圏の子供が言葉を覚えるのと同じようにフォニックスとサイトワーズを取り入れていることを知りました。
 ビギナーコースでは「毎朝動画とワークシートを用意してミス・アンジーに会う」という習慣が身に付きました。ワークシートはお絵描きだと思ってぬりえのように使っていましたが、楽しく続けることができました。
 毎週、船津先生から発信されるブログで親はどのように見守ったらよいかというお話があり、新米の親としては大変参考になりました。
 インターミディエットコースが終了するころにはかなりリスニングの力がついたと思います。短い文章を話すようになり、やさしい本を自分で読むようになりました。私から「これ読める?」と聞くことはしなかったので、自発的に読むようになったときは本当に驚き、そして大げさなくらい褒めました。
 アドバンスコースが終わるころにはサイトワーズをマスターしたことで絵本を読んで、英語で説明したり、出かけたときに英語が耳に入ってくると内容を教えてくれるようになりました。時には動画だけ見て、ワークシートはしないこともありました。そんな時は、私が代わりに「へー!知らなかった!!いいこと知った!」と言いながらワークシートの”お手伝い”をしました。
 英検で理解度を試してみようと、英検Jr.に挑戦したところ、簡単で楽しい!とい気持ちが芽生えゲーム感覚で挑戦しています。英検5級と4級はTLCフォニックスのおかげで対策なしで合格しました。英検3級と準2級はライティングの練習をしてから挑戦しましたが、リスニングはTLCフォニックスのおかげで対策なしで高得点を取ることができました。これからも生活の一部としてTLCフォニックスを親子で楽しみたいと思います。(小学1年生、M. Iさん)

 ――このお子さんは小学1年生で英検準2級合格です。このペースでお子さんのレベルと関心に合った英語の本(リーダーズやチャプターブック)を多読していけば、小学高学年〜中学生で「CEFR B2到達」も夢ではありません!

 私が開発したTLCフォニックスは子どもが「おうち英語」で世界標準のリーディング力を身につけるためのオンライン教材です。面倒で複雑なフォニックス学習を「毎日の5分の動画レッスン」で学ぶことができます。ご興味ある方はウェブサイトからフリートライアルにお申し込みください


「強み」を生み出すノウハウを解説する本

 拙著【強みを生み出す育て方】は、強みの見つけ方・伸ばし方を、科学的エビデンスをベースに、家庭で簡単に行える35の具体的なメソッドに落とし込んだ1冊です。「この世に強みのない子など、いない。すべての子が“強みの芽”を持って生まれている!だからこそ、1人1人に合った“強み育て”が大切だ」。これが、本書でお伝えしたいことです。
 前半では、わが子が生まれながらに持つ「気質5タイプ」「才能5タイプ」と「ピッタリの習い事」を判定し「強みの芽」を見極めます。さらに、全タイプの強み育てにおいて不可欠な「やる気の引き出し方」「学業と習い事の両立方法」について具体的ノウハウを体系化しています。
 幼児から小学生のお子さんを育てている方、子どもの「強み」がわからない、どんな習い事が向いているのかわからない、何が得意なのかわからないという方におすすめです!ぜひご一読ください。

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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2505年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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