Vol.074 | 世界標準の子育て4
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引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal/1708hj/
船津 徹(Funatsu Toru)『Vol.074 | 世界標準の子育て4』(株式会社 児童英語研究所、2017年)
92%の高校生が「自分には価値がない」と答える日本
財団法人日本青少年研究所が、日本、韓国、中国、アメリカの高校生を対象に行なった意識調査があります。これは、「私は価値のある人間である」という質問に「YES」と答えた割合を調べるもので、結果は日本7.5%、韓国20.2%、中国42.2%、米国57.2%でした。
日本人は謙遜しますから多少色をつける必要がありますが、それにしても「自分は価値がある」と答えた高校生がたった7.5%というのは低すぎます。裏返せば「自分に価値がない」と感じている高校生が92.5%もいるということです。
日本の子どもは、アジアの中でも飛び抜けて「自尊感情が低すぎる」のです。自尊感情とは「自分に良い印象を持っている」「自分が好きである」という自分に対する「ほどよい肯定感」です。
良いところだけでなく、悪いところも含めて、あるがままの自分を肯定できている状態です。子ども時代に自尊感情が育たないと、消極的な態度が形成され、将来の夢が描きにくい、人生の幸福感が低い人間になってしまうのです。
迷惑をかけない子育てが自尊感情をつぶす
私は世界中の子育てを見てきましたが、日本の子どもたちの自尊感情が低い原因が「人に迷惑をかけない子育て」にあるように思えてなりません。まわりの目を過剰に気にして「ダメ」を連発したり、「静かにしなさい!」と強制したり、子どもの自発的な行動をコントロールしようとする場面を多く見かけます。
ベネッセが日本、韓国、中国、台湾の母親に行なった「子どもに期待する将来像」という調査で「人に迷惑をかけない人になってもらいたい」と答えた割合は、日本71%、韓国24.7%、中国4.9%、台湾25%でした。日本の71%というのは突出した数字です。
集団の調和を何よりも大切にする日本人は、世界から見ると「人の目を気にしすぎる」のです。世界標準から見ると、今のままで日本人は十分「人に迷惑をかけない国民」です。もっと自信を持っていいと思います。
グローバル競争を生き抜くには自意識過剰も必要
謙遜を美徳とする日本には「うぬぼれ」や「自意識過剰」は悪いことであるという考えがあります。しかし、子どもが自分のことを好きになれなければ、自分を大切にすることも、他人を大切にすることもできません。
特にこれからの競争社会を生きる子どもは「自意識過剰」くらいでちょうどいいと思います。スポーツ選手、会社員、経営者、アーティスト、どんな仕事でも、競争が激しくなるほど自信がつぶれやすく、足を引っ張る仕組みが山ほどあります。大きな挫折を経験したとき、子どもの心を支えるのは「あなたが大切な存在である」「あなたには価値がある」「あなたはあなたのままでいい」という、親からもらってきたメッセージです。
失敗しても、欠点があっても、トラブルを起こしても、「決してあなたを見放さない」という両親のスタンスが、子どもをタフにします。まわりの目を気にして「ダメダメ」を繰り返したり、他の子どもと比較をするのは、子育てでは絶対NGなのです。
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グローバル競争時代を生きる子どもに必要な3つの条件が、自信、考える力、コミュニケーション力です。これらをバランス良く育てることによって、日本はもちろん、世界で活躍できる「たくましい子ども」を育てることができます。
国際社会では英語力も大切ですが、それ以上に、挫折やストレスを乗り越えられる「強い心」が求められるのです。「頭がよくて」「人に好かれて」「心が強い子」を育てるための本、『世界標準の子育て』をぜひご一読ください。
