Vol.040 | リーディングフルエンシーを育てる
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引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal/1410hj/
船津 徹(Funatsu Toru)『Vol.040 | リーディングフルエンシーを育てる』(株式会社 児童英語研究所、2014年)
アメリカでは英語をスラスラと流暢に読める状態を「フルエンシー」と言います。子どもにフルエンシーが身についているか否かは、一般に、読書スピードによって判断します。ちなみに、小学1年生では1分間に30~60単語、2年生では60~90単語を「正確に音読できる」ことが目安です。実際に計ってみると分かりますが、1分間に90単語を読むことは大人でも難しい作業です。
理解よりも流暢に読むことが先
子どもがフルエンシーを身につける過程では「理解よりも流暢に読むこと」を優先することが大切です。本を読み始めの子どもに「読むこと」と「理解すること」を同時に要求すると、必ず読書スピードが遅くなります。すると、理解が深まるどころか、読んだそばから内容を忘れていくという悪循環に陥ってしまいます。理解はひとまず横に置いておき、流暢に読むことに専念させましょう。
多読を通して英語の活字に慣れてくると、英文を単語単位でなく、いくつかの単語のかたまりで読み取れるようになります。その結果、読書スピードは向上し、流暢さが増し、感情移入して本が読めるようになります。つまり本の世界をより深く楽しめるようになるわけです。
家庭においてフルエンシーを指導する場合、オーディオブックの「暗唱」が効果的です。オーディオブックというのは本の内容が収録されたCDや音声ファイルのことです。子ども向けの本、例えばドクタースースなどのオーディオブックを繰り返し聞かせて内容を丸暗記させるのです。その上で本を音読させてみましょう。子どもがスラスラと流暢に読めることにきっと驚かれることでしょう。
家庭では毎日30分の読書を
家庭では毎日30分の読書を日課としましょう。まだ流暢に読めない子どもには両親が一緒について「音読」をさせてください。音読をすると、自分の声を聞くことができますから、内容の理解が深まります。きちんと読めていない単語は両親がチェックしておき、読み終わってから一緒に復習してください。 多読する本は子どものレベルに合ったもの、容易に読めるものでなくてはいけません。難しすぎる本を読ませると英語嫌いの原因となります。多読に適した本として一般的なのは「Oxford Reading Tree」や「Penguin Readers」などです。最初は親が選んであげますが、徐々に子どもに本を選ばせるように促しましょう。 子ども向けの本にはグレードレベルやリーディングレベルが記載してありますので、それを参考に本を選びましょう。レベルがはっきりしない場合、最初の数ページを子どもに読ませてみましょう。1ページに読めない単語が4、5個以上ある場合、難しすぎる内容ですから注意してください。
*Anderson,N. J. (2008). Practical English language teaching: Reading. New York: McGraw-Hill. **Staples Speed Reading Test
