Vol.028 | ハワイのプリスクール事情
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引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal/1310hj/
船津 徹(Funatsu Toru)『Vol.028 | ハワイのプリスクール事情』(株式会社 児童英語研究所、2013年)
ハワイのプリスクールは、キンダーガーテン入園前の3~4歳の子どもたちが、一日5~6時間、カリキュラムベースの指導を受けることができる保育施設です。プリスクールと類似の施設としてデイケアがありますが、これは共働き家庭などが、子どもを長時間預けておくことができる託児所です(現実にはハワイのプリスクールとデイケアに明確な違いはありません)。一般的に経済的に恵まれていて教育意識の高い家庭ではカリキュラムが充実したプリスクールに子どもを通わせます。
ハワイのプリスクールには、教会や寺院が運営する宗教系、KCAAやKamaaina Kidsといった非営利団体が運営するプリスクールチェーン、モンテッソーリーやシュタイナーなどの教育理論を実践するプリスクールがあります。教育理念やカリキュラムが異なる数多くのプリスクールの中から我が子に合った学校を見つけるためには、綿密な情報収集と学校訪問が欠かせません。
大抵のプリスクールは入学時期が8月末~9月と決まっており、この時期を逃すと中途入学は困難です。入学までには「情報収集→学校訪問→アプリケーション(応募書類)提出→考査・面接→合格発表→入学」という長いプロセスがありますので、人気のあるプリスクールへの入学を希望する場合、最低でも入学年の「1年前」から行動を起こすことが必要です。
プリスクールに入れるための準備とは
本来子どもをプリスクールに入学させる前提として「自立への準備ができていること」が重要なのですが、多くの学校は入学年齢が3歳、4歳と決められているので、入学時期に合わせて子どもの心身面の準備を進める必要があります。「母子分離」や「トイレットトレーニング」など集団生活にスムーズに適応できるように家庭においても十分なサポートをしておくことが大切です。
子どもの自立で一番に考えてもらいたいのが「心の充足」です。子どもが親から離れ言葉も習慣も異なるアメリカのプリスクールに適応するためには「たくましい心」が育っていることが望まれます。たくましさは乳幼児期に親から愛情をたっぷり受けることで育ちます。親の愛情を実感できている子どもは「自分は親から愛されている」「困った時には必ず親が助けてくれる」という「信頼感」が育っていますから新しい環境への不安が少ないのです。
自立というと「突き放すこと」と考えている方が多いのですが、自立を促すのは「受け入れること」です。子どもが発する信号を正しく受け止めて愛情をたっぷり与えて育てれば、親子の基本的信頼関係が打ち立てられ、子どもは自信を持って親から離れていくことができます。自立しようとする精神が生まれる時は力強くあたたかいサポートが必要だということを知りましょう。
日本語と英語のバランス
「日本語がおぼつかない子どもをプリスクールに入れても大丈夫ですか?」という質問をよく受けます。ハワイのプリスクール入学に際して日本語の発達を心配する父兄は非常に多いです。確かにプリスクールに通い始めると英会話力は目に見えて伸びていきます。日本人が少ない学校ほどその傾向は強く、通い始めて半年から1年もすると、流暢な発音で友だちと英会話を楽しめるようになります。
結論から言えば、家庭で親が日本語で豊かに話しかけていれば、子どもの日本語がおかしくなる心配はありません。もし、日本語と英語をミックスしたり、日本語の発音がおかしくなるような場合は、日本語のインプット力を増やせばよいのです。話し言葉の発達はインプットされる言葉の量によって決まります。英語のインプットに負けないように、両親がしっかりと日本語のインプットをすればすぐに改善します。Youtubeなどの動画メディアを利用して、家庭でもフォニックスを練習できるように環境を整えてあげましょう。
