Vol.022 | 夏休みの過ごし方
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引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal/1304hj/
船津 徹(Funatsu Toru)『Vol.022 | 夏休みの過ごし方』(株式会社 児童英語研究所、2013年)
ハワイの学校は日本よりも一足早く6月から夏休みが始まります。日本で夏休みといえば思いっきり遊べる楽しい時期。しかし、海外に住み、日本語と英語を学ぶバイリンガルキッズたちは、夏休みだからといって遊んでばかりはいられません。もちろん旅行やスポーツなど普段できない活動に取り組むことは大切です。でも、そればかりにかまけて肝心の勉強をせずに夏休みを終えてしまうと、新学年になって授業についていくことさえ辛くなってしまうかもしれません。
英語力がネイティブよりも劣るバイリンガルの子どもにとって、夏休みは新しい学年を迎えるための大切な準備期間なのです。
サマープログラムの種類
学校によって多少の差はありますが、ハワイでは6月初旬~8月初旬までの約2ヶ月間が夏休みです。この2ヶ月の過ごし方がその後1年間の学業パフォーマンスを大きく左右します。アメリカの学校は、日本と異なり、夏休みに宿題や課題が出ることはありませんので、子どもが休み中にどのような活動に取り組むかは家庭の判断に任されています。
共働きが多いハワイの家庭では夏休みになると子どもたちをサマープログラムに通わせるのが一般的です。ハワイのサマープログラムは、学校が主催する「サマースクール」とYMCAやKamaaina Kidsなどの団体が主催する「サマーファン」に大きく分かれます。
学校主催のサマースクールは、学校設備を利用して、勉強、音楽、芸術などを教える学術コースが主体で、参加するには授業についていける英語力が必要です。プリスクールや幼稚園レベルでは、遊びや様々な体験を通して知的好奇心や学習意欲を高める活動に重点が置かれています。 サマーファンは、毎日博物館や水族館などを訪れてアクティビティーに参加する体験型プログラムです。動植物に触れたり、ハワイの文化体験をしたり、仲間とスポーツやゲームをしたりと盛りだくさんの内容です。サマーファンは「遊び中心」ですから、外交的な子どもであれば、英語があまりできなくても十分楽しむことができます。
日本人のためのサマープログラム
英語ネイティブであれば、どのようなサマープログラムに参加してもそれなりの成果が期待できるでしょう。しかし、英語力が十分でない幼い子どもや日本からハワイを短期訪問する子どもの場合、プログラムは慎重に選ぶ必要があります。初めて外国のサマープログラムに参加するのであれば「サマーファン」で同年代の子どもとの交流を増やすのが良いでしょう。日本で英語をしっかり勉強してきた子どもであれば「サマースクール」で英語の授業にチャレンジするのも良いかもしれません。
大切なのは子どもの英語力や性格に合ったプログラムを選ぶことです。気をつけたいのが、詳しく内容も調べずに、有名私立校のサマースクールに入れてしまうことです。大規模校のサマースクールは英語ネイティブの子どもを対象としており、英語力が弱い子や海外に慣れていない子が参加してもきめ細かい指導は期待できません。せっかくの海外学校体験を「嫌な思い出」にすることがないように十分にリサーチをした上でプログラムを選ぶようにしてください。
バイリンガルにとっての夏休み
アメリカで育てば誰でも簡単にバイリンガルになれると思われがちですね。しかし、海外の学校に通っている子どもたちは英語の学習言語力獲得で大変苦労しています。日本に移住してきた外国人家庭の子どもが日本語の獲得で苦労するのと同じことです。
二つの言葉を学ぶバイリンガルの子どもにとって、アメリカの長い夏休みは英語力に磨きをかけ、学習の遅れを取り戻し「自信」を回復する時期でもあるのです。
