Vol.071 | 世界標準の子育て
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引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal/1705hj/
船津 徹(Funatsu Toru)『Vol.071 | 世界標準の子育て』(株式会社 児童英語研究所、2017年)
7月にダイヤモンド社から私(船津徹)の新著が発売されます。タイトルは『世界標準の子育て』(仮)です。世界で活躍できるたくましい子どもを育てるノウハウをご紹介しています。『パルキッズ通信』読者の皆様には発売よりひと足先に内容の一部をご紹介します。
根拠のある自信を育てる
0〜6歳は、親からの全面サポートのもと、「根拠のない自信」を育てる時期だとお伝えしました(vol.71)。そうして根拠のない自信を身につけてもらったあと、小学校に入学する6歳からは「根拠のある自信育て」に取り組む時期です。
「根拠のある自信」とは、親から受け取るものではなく、子ども自身が努力によって獲得していく能動的なものです。スポーツ、音楽、絵画、演劇などの習い事に参加させて、研鑽と努力で「自信」を勝ち取っていけるように上手に導いていきます。
「根拠のある自信」の獲得方法をより具体的に言うと、スポーツ大会でメダルをもらったり、音楽コンテストで賞状をもらったり、発表会に出て人前でダンスや演劇を披露したりと、ひとつのことを継続していくことで得られる自信です。
「根拠のある自信」を育てるには、競争に参加させることが一番です。こう言うと、反対される方もいるかもしれません。事実、最近の日本では子どもに競争をさせない傾向があります。運動会の徒競走で「みんなが手をつないで同時にゴール」は、アメリカの教育業界でも話題になりました。
しかし、競争を避けてしまうと、子どもが「目標に向かってがんばる」という意欲が育ちません。私自身は、学問に競争は不要(テストや偏差値で順位をつけることには反対)。しかし、課外活動での競争は子どもの健全な成長にとって絶対に必要なプロセスであると考えています。
競争は社会に出るための訓練
子どもを競争に参加させる目的は2つあります。1つは、競争を通して自分の「強み」に気づかせるためです。自分の「強み」を知り、「強み」に磨きをかける。それを自覚させるためには競争が必要です。
2つ目は、困難に立ち向かう力、敗北から立ち上がる力、プレッシャーの中で実力を発揮する力など、「たくましい心」を育てるためです。
もちろん競争すれば、敗者になることもあります。かけっこで負ければ、「自分は足が遅い」という現実を突きつけられるでしょう。しかし、それも子どもにとって必要なことなのです。「自分は足が遅い、でも他の分野でがんばろう!」と思考を転換するきっけかになります。
自分の「強み」も「弱み」もよくわからないまま大人になってしまうと、進学や就職で失敗することにつながります。なんとなく大学に通い、なんとなく就職する。「自分のことがわからない」まま働き、なんとなく転職を繰り返し、周囲に振り回される人生を送ることになってしまうのです。
競争は、子どもが社会に出るためのトレーニングと捉えましょう。子どもの時に競争と向き合う訓練をさせないこと、子どもを守ろうとしてしまうことの方が、親としては無責任なのです。
子どもの強みの見つけ方
子どもの「強み」が何なのかよくわからないという方は、子どもが周囲の人からどのように見られているのかを思い出してください。
祖父母、ママ友、学校の先生などから「◯◯ちゃんは誰からも好かれますね」「◯◯ちゃんは優しいですね」などと言われたことがあるはずです。それが子どもの「強み」です。
また子どもが遊んでいる時の様子をじっくりと観察してみてください。一人で遊んでいる様子を観察すると、子どもがどんなことに興味・関心があるのかわかります。
友だちと遊んでいる時の行動を観察すると、子どもの人柄や身体能力面での「強み」が見えてきます。「負けず嫌い」「親分肌」「周囲に気をつかう」「疲れ知らず」「すばしっこい」などです。こうした「強み」から子どもに合った習い事を決めると、子どもも習い事に夢中になっていきます。(次号に続く)
