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2011年7月号特集

Vol.160 | 絵本が育てる表現力

バイリンガル育児に欠かせない「読む力」

written by 船津 洋(Hiroshi Funatsu)


※本記事のテキストは無料で引用・転載可能です。引用・転載をする場合は必ず下記を引用・転載先に明記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/tokushu-1107
パルキッズ通信2011年7月号特集『絵本が育てる表現力』(著)船津洋 ©株式会社 児童英語研究所


特集イメージ1 ここ数年、ブログを毎日のように更新しています。ブログを始めたことで、もちろん書くこともそうですが、ほかのブロガーさんたちの記事を読む機会が増えました。実に多くの方々が書かれた、個性あふれるユニークな文章を読むのは、もはや日常の楽しみのひとつになっています。
 料理や恋愛、人間関係等々、ブログからベストセラーになった本もたくさんあります。出版不況の中、ありふれた日常における考察をユニークな視点と堅実な表現力を通して表現できる人気ブロガーの書く文章であれば、出版社が放っておかないのも頷けます。
 インターネットの普及からこのかた、コミュニケーションの形態も大きく様変わりしました。一時期は、ずっと画面に向かっている人たちをネットオタクなどと呼んだものですが、ネットへの常時接続が当たり前となった今日、机に向かっている時も、外出している時も、常にネット経由で世界と繋がってるわけです。その意味では、私たちみんなが程度の差こそあれネットオタクなのかも知れません。ちなみに、この原稿を書いているこの瞬間にも、facebook経由で海外の友人からメッセージが入っていますし、チャット中の友人のリストが見えていたりするのです。
 このように情報の受発信がいとも簡単に行える「インターネット」という新しいコミュニケート手段が手軽になった今日、人とのつながりは家族や友人、会社や同好の士という従来の枠を越えて、無限に広がっていきます。今までは、かなりの専門知識や人並み外れた文才でもなければ、本を出版することなど叶いませんでした。しかし、今日では誰でも手軽に、ネットを通してどんどん情報を発信できるようになったのです。
 すると、個人が個人と直接繋がっていくようになります。ツイッターやブログなどを通して、著名人と知り合うことが出来たりもします。まさに、「集団の時代」から「個人の時代」へと時代が変遷していく過渡期に私たちはいるのです。ここからが本題。つまり、私たちの子どもたちの活躍する10年20年後には、社会は彼らに「表現力」を要求するようになるのです。
 日本では「沈黙は金」などと言いますが、黙っていては何も相手に伝わりません。みな、自分のことを、自分の考え方を人に理解してもらおうと積極的に表現していくアメリカにおいては、沈黙は金どころか禁忌なのです。そして、インターネットの世界でも同じです。これからの社会では、折に触れて表現力が求められるのです。


| 表現力を高めるには

特集イメージ2 さて英語に関していうと、言語の基礎回路を作る第1段階は「パルキッズ」のかけ流しで達成されます。「パルキッズ」をかけ流し続けると、子どもたちは英語を単語単位で聞き取り、さらに大体の意味をイメージできるようになります。
 ここまでは、ほとんどの子が到達するのですが、ここから先がなかなか進みません。日本語の場合には第3段階で足踏みする子が多いのですが、英語の場合には、それ以前の第2段階から先に進めなくなってしまう子が多いのです。
 英語の場合には母語ではありませんので、子どもたちが本人の日本語並の言語能力を身につけることは不可能です。やはり、母語よりは低めの能力しか身につきません。これは、レベルの低い英語しか身につかないといっているのではありません。子どもたち本人の日本語レベルと比べた場合の程度の問題ですので、平均的なアメリカ人よりも高い英語力を身につけている日本人はたくさんいます。
 そこまでの英語力を身につける必要性を感じないまでも、読解レベルの英語力は必須ですので、第2段階まではどんな子もクリアしておかないといけないのです。
 それでは、どのようにして第2段階、つまり「英語を読めるように」育てていけばよいのでしょうか。多くの子どもたちが躓くだけあって、この第2段階のクリアは難しいのでしょうか?いえいえ、そんなことはありません。すべての子が第1段階をクリアできるように、すべての子が第2段階もクリアできるのです。


| やはり「絵本」です!

特集イメージ3 読解力を育てる方法はいくつもあります。絵本を丸暗記して、ページをめくりながら覚えた文章を口にしていく「絵本の暗唱」。単語を文字の連続としてではなく、ひとかたまりとして覚えていく「サイトワーズ」の学習、さらに文字と音の関係を学習する「フォニックス」や、マザーグースなどの押韻で綴りと音のパターンを学ぶ「ライミング」、1語ずつ丁寧に読んでいく「音読」などなど、一度は耳にされた事があるでしょう。
 これらの中で、最も幼児期の文字の学習に適しているのが「絵本の暗唱」です。子どもたちは絵本を通してならば、学習をしているという意識すら持つ前に、自然に文字に関心を抱き、いつの間にか文字と音の関係を覚えてしまうのです。その仕組みを、日本語の絵本を例にとって簡単に説明しましょう。
 子どもたちは絵本が大好きです。ベッドタイムなどに絵本を読んであげていると、必ずお気に入りの絵本が出来ます。そしてその絵本を持ってきては、繰り返し読むようにせがまれます。親としては、求めに応じて読んであげているだけなのですが、これが「繰り返し」の「音声インプット」となります。
 そのようにして絵本を読み続けると、いつの間にか全文を丸暗記してしまいます。毎日3回読んであげたとして、1ヶ月間、つまり100回も読めば、子どもたちは丸暗記してしまうのです。
 すると今度は、丸暗記してしまった絵本を、子どもたちが自分でめくりながら読み始めるのです。正確に言えば「読んでいる」のではなく、「繰り返しインプット」されて覚えた音を口にしているだけなのですが、この光景はまるで子どもたちが絵本を読んでいるかのように映ります。
 「うちの子はそんなコトしなかった」と感じられる親御さんもいるかも知れませんね。でもご安心ください。絵本を口にしてくれない子でも、黙々と絵本を眺めていることがありますね。その時、子どもたちの頭の中では、お母さまの読み聞かせの声が鳴っているのです。要は、口にするかしないかの違いだけで、頭の中でお母さまの音が鳴っていることに関しては、同じことが行われているのです。
 そして、この作業を繰り返すうちに、音と文字の関係に気付き、拾い読みをし始めるのです。これが読み始めです。そして、継続して絵本を読み与えることで、読める文字が増えていき、いつしか漢字をも含めて読めるようになっていくのです。
 ちなみに、ここで驚くべきは、系統立ててひらがなを教えていない子でも、絵本の読み聞かせから読めるようになることです。少し視点を変えてみると良いのです。英語教育、特に文字の教育となると、アルファベットから始まるもの、と考えてしまいますが、実はそうではないのです。アルファベットすら知らない子でも、絵本の暗唱を通して読めるようになるのです。


| “I Can Read!”

特集イメージ4 さて、英語です。子どもに「英語の読みの力」を身につけさせたいのならば、日本語の絵本と同じように、インプットからスタートし、音をすっかり覚えた段階で、絵本を口にしながらページをめくらせる作業、「絵本の暗唱」をさせれば良いのです。
 ただ、英語の絵本のインプットは、日本語の絵本のようには行きません。母親が読んであげれば良いわけではないのです。まず第一に、発音の問題があります。正しい音でインプットしなければいけないので、お母さまが正確に英語の発音が出来ないのであれば、CDに任せた方が賢明です。すると、もうひとつ問題が生じます。音をCDでインプットすることは、かけ流しですので、問題ないのですが、音に併せて肝心の絵を見せることが出来ないのです。
 CDに併せて絵本をめくるのは、子どもの関心と注意力のタイミングが合わないのでとても難しいのです。そこで、次善の策としてお母さまの肉声で読んであげることが必要となります。CDでの音のインプットは十分に出来ているので、読み聞かせは母親が行っても良いのですが、これに抵抗のある方も多いようです。
 そこで、 “I Can Read!” という教材を開発しました。これは、DVDが絵本をめくりながら読んでくれるので、読み聞かせの作業を心配する必要がありません。また、この教材はちょうどアメリカ人のキンダーに通う子どもたちが文字を学ぶレベルに作られているので、難しくもなく、簡単すぎることもなく、本人たちも気付かないうちに自然に暗唱できるようになっています。
 このように、CDでのインプットとDVDでの読み聞かせを続けつつ、手のひらサイズの絵本をめくりながら暗唱の発表をさせていきます。アルファベットはわずか26文字しかありませんので、音と文字の関係はすぐに理解できるようになります。そして、早い子だと1年くらいで読み始めるようになります。
 もちろん、それより時間のかかる子もいますし、年齢が高くなれば、絵本の暗唱は苦手になります。また、長子の場合には暗唱を口にするのを嫌がる子が多く、女子より男子の方が内気で口にすることを嫌がる傾向にある…等々いろいろな要因が複雑に絡むので、みな同じように、とは行きませんが、「絵本の暗唱」を基軸として加えて、サイトワーズやフォニックスなどの「ドリル」、さらには6歳を過ぎていれば暗唱ではなく「音読」などを導入しつつ、最終的に英文を読めるように育てていきます。
 どんな子ども読めるようになります。特に日本語を読めるようになっている子は、英文を読めるようになるのも時間の問題です。
 もうすぐ夏休み。
 この夏休みを有効活用して、お子さまの英語力を第1段階から、第2段階、そして第3段階へとレベルアップしていきましょう。


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プロフィール

船津 洋(Funatsu Hiroshi)

株式会社児童英語研究所 代表。幼児英語教材「パルキッズ」をはじめ多数の教材制作・開発を行う。これまでの教務指導件数は6万件を越える。卒業生は難関校に多数合格、中学生で英検1級に合格するなど高い成果を上げている。大人向け英語学習本としてベストセラーとなった『たった80単語!読むだけで英語脳になる本』(三笠書房)など著書多数。

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