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2011年2月号特集

Vol.155 | お悩み解決

「英語と合わない子」ってどんな子ですか!?

written by 船津 洋(Hiroshi Funatsu)


※本記事のテキストは無料で引用・転載可能です。引用・転載をする場合は必ず下記を引用・転載先に明記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/tokushu-1102
パルキッズ通信2011年2月号特集『お悩み解決』(著)船津洋 ©株式会社 児童英語研究所


特集イメージ1 お電話や講演会での質問コーナー、または会員制の掲示板などで、日頃からいろいろなご質問を受け付けます。その中で、かけ流しや絵本の暗唱、プリントなどの「取り組み方」に関する具体的なご質問もさることながら、とても多く寄せられるのが、「理解していないようだ」「本人が楽しんでいない」または「興味がないようだ」などといったお子さんの様子に関する心配事です。
 「パルキッズ」の学習法は、私たちが受けてきた英語教育の考えとは全く異なります。また、世間一般で行われている、いわゆる子ども向けの「英語教育」とも趣が異なります。そのため、「こうあるべきだ」という観念にとらわれてしまうと、お子さんの状態を見誤ってしまうことがあります。
 例えば、順調に進んでいるにも関わらず、子どもが無反応であるために「学習が進んでいない」と思いこんでしまったり、アウトプットがないことから「インプットが出来ていない」と悲観したり、それだけならまだしも、しまいには、「我が子は英語には合っていない」などといった荒唐無稽な結論に達してしまったりすることがあるのです。
 「英語に合わない子」など1人もいません。アメリカ人であれば、誰でも英語を身につけるように、日本人であれば、子どもの能力に関わらずどんな子でも日本語を身につけてしまいます。言語とは「性が合うとか合わない」といった代物ではなく、その環境さえあれば、本人たちも気付かないうちに身につけてしまうモノなのです。
 今回は新学期に向けて心新たに安心して取り組んでいただくために、そういったお子さまの様子に関する考え方をお伝えして参りましょう。


| 「子どもが理解していないようです」

特集イメージ2 まずは、この考え方から参りましょう。「としお君を理解しない」とか「絵本を理解していない」などといったご心配です。
 これを考えるには、まず「理解する」とはどういったことなのかを知らなければいけません。言語を「理解する」、文章を「理解する」とは一体どのようなことなのでしょうか。
 おそらく、お子さんに内容を尋ねても「分からない」とか日本語で「言えない」場合に「お子さんが英語を理解していない」と感じられるのではないでしょうか。この考え方は、私たちがいかに学校での英語教育に慣れてしまい、さらに、それにとらわれているのかを端的に表しています。
 つまり、英文を日本語に訳せなければ、英文を「理解した」ことにはならない、と思いこんでしまっているのです。
 幼児達がパルキッズで身につけていく言語回路とは、耳から入った英語が即座にイメージ化される回路です。分かりやすくするために、日本語の「理解」に関してお話ししましょう。例えば、「みいちゃん、今日は晩ご飯にハンバーグを食べようか?」と尋ねたとします。みいちゃんはハンバーグが好きなのであれば、「うん」と即座に答えるでしょう。
 この時、みいちゃんの頭の中ではどんなことが起きているのでしょう。想像してみてください。
 ママのこの発言を聞いて、みいちゃんの頭には何が浮かんだでしょうか?晩ご飯の風景が浮かんだかもしれません。また、目の前に大好きなハンバーグがお皿に載っているところをイメージしているかもしれません。その美味しいハンバーグを食べているところをイメージしているかもしれません。そして、「うん」と答えるのです。
 さて、それではこの文章「みいちゃん、今日は晩ご飯にハンバーグを食べようか?」を理解するというのはどのようなことなのでしょうか。「今日の晩ご飯にハンバーグを食べるかどうか、ママが自分に聞いている、と考える」ことが正しい理解なのでしょうか。それとも、上記のように「ハンバーグを思い浮かべる」ことができれば、それで理解していると言って良いのでしょうか。


| 「理解を尋ねる」のは残酷です

特集イメージ3 もちろん、答えは後者です。晩ご飯の食卓のハンバーグを思い浮かべれば、それで理解していると言って良いのです。さて、それでは、お子さんのアタマにそのイメージが浮かんでいるかどうかを、どのように確認すればよいのでしょうか。お子さんが日本語を理解できているのか是非確認してみましょう。
 「ハンバーグを食べようか?」と尋ねたあとに、お子さんが返事をしたら、「意味は分かっているの?」と聞いてみてください。また、「どういう意味かな?言ってごらん?」と理解しているかどうかを確認してみてください。
 …と、少し意地悪な書き方をしましたが、お子さんに対して、かけ流している英文の「意味が分かる?」と尋ねることは、これと同じことなのです。
 さらに付け加えましょう。「パルキッズ」で英語を身につけている子は、「直接法」で英語を身につけています。「直接法」とは、日本語に訳しながら英語を理解する方法ではなく、英語のみで英語を身につけていく方法です。日本人の子どもたちが、日本語以外の言語の助けを借りずに、日本語を身につけていく方法と同じです。英語を理解するに当たって「日本語」はそこに存在していないのです。
 英文を聞いて、イメージが頭に浮かぶ。それで本来はよいのですが、頭に浮かんだイメージを「日本語で説明する」ように求められる。これは幼児達にとっては、とても大変な作業です。母語である日本語の回路ですら未熟なので、質問に対して順序立てて正確に説明することは出来ません。「分かっている?」と尋ねることはそんな子どもたちに、まるで通訳の作業をさせているような結果になっているのです。
 ちなみに、「分かっている?」と尋ねると、おそらく「分からない」という答えが返ってきます。なぜなら、子どもたちは十分に賢く、もし「分かっている」と返答すれば、その後に説明を求められることを知っているからです。しかし、彼らの頭の中にある、耳から入った英語のイメージはまだまだぼんやりとしたモノなのです。正確な説明など出来ません。そこで彼らは最も賢い答え、すなわち「分からない」という答えを選択するのです。
 さらに問題なのは、この質問を繰り返し、子どもから「分からない」と言う答えを導き出し続けることは、彼らに「英語は分からない」とすり込んでいるのと同じことなのです。達成したいことがあれば、口にするのが効果的です。これには刷り込みの効果があるからです。軽い気持ちの質問が、図らずも、子どもたちに「負の刷り込み」をしていることすらあるのです。理解しているかどうかは、様子を観察していれば分かります。しかし、そのサインはかすかな兆候としてしか現れないので、見逃すことが多いのです。
 まずは、その様な問いかけをしないことが大切です。同時に、母親の思いは子どもにも伝わるので、その様なネガティブな考え方はしないことが賢明です。繰り返しますが、どんな子でも言語を身につける能力を持っているのです。お子さまも例外ではありません。こうしている間にも、彼らはどんどん英語を吸収しているのです。


| 「英語に興味がないようです」

特集イメージ4 同様に「子どもが関心を示しません」といったご質問も多く寄せられます。この点について考えてみましょう。
 子どもたちが興味を持って積極的に学ぶ、楽しそうに吸収していく姿は見ていて頼もしいですね。人間の能力は計り知れません。特に子どもたちの学習能力は非常に高いので、本人たちがやる気になったら、それこそ出来ないことなどありません。
 ここで、考えなくてはいけないことが2つあります。ひとつ目は「本人がやる気になったら、必ず達成できるのか」という点と、「興味を持ってやる気を示さなければ、出来るようにならないのか」以上の2点です。


| 「やる気がなければ身につかない」?

特集イメージ3 例えば、プロ野球選手になりたいとお子さんが願うかも知れません。またフィギアスケートの選手にあこがれるかも知れません。「為せば成る」で行けば、誰でもプロになれるはずですね。でも夢を叶えられるのは、ほんのひと握りです。そして、お子さんにその夢を叶えてもらいたいと思えば、高校よりは中学から、中学よりは小学生のうちから、トレーニングを開始するのが望ましいのは当たり前です。本人のやる気もさることながら、親が与える環境が、子どもたちの夢を叶えるために、大きく作用することは言うまでもありません。
 それでは、「英語」はどうでしょう。英語は、やる気になればどんな人でも出来るようになるのでしょうか。残念ながら答えはノーです。確かに、中学からスタートして英語を身につける人はいます。しかし、そんな人たちは並大抵ではない量の学習をしています。そして、ようやく英語力を身につけているのです。たいていの人はやりたいと願っても、いつまで経っても身につかない。いくらお金をつぎ込んでも、身につけられずにいます。今日の日本においては、アメリカ人と日常的にジョークを言い合える程の「使える英語」を身につける割合は、高校球児がプロに行くのと同じくらい低いのです。
 要するに英語に関しても「本人がやる気になってから」では、身につけられる確率が低すぎるのです。
 だからこそ、今、取り組んでいるのではないのでしょうか?
 「本人が興味を示さない」その先にあるのは何でしょうか。興味を示さないので、中断してしまうのです。そして、興味を示す教材を探す。興味を示す教材はたくさんあるでしょう。しかし、子どもをバイリンガルに育てることをゴールに設定している教材でなければ、楽しんで取り組んでも、得られるモノは限られてしまいます。
 そして、一度は興味を示しても、結局は時が経てば「飽きて」しまうのです。結局、また別の教材を探す。教材から教材へと渡り歩くのです。「興味」というのは持続するのが大変なのです。そして、「子どもの興味」に目を向けていると、結局はどこかの段階で学習はストップしてしまう運命なのです。
 「興味を示さない」これは、学習とは全く切り離して考えなければいけません。興味を示さないから、宿題をしなくて良いわけはありません。興味がないので、学校に行かない。そんなことを許すわけにはいきませんね。「興味があるからする、無いからしない」ではなく、興味の有無に関係なく、学習は進めなくてはいけないのです。
 どうしても、幼児期の英語教育というと「オプション」のようなとらえ方をしてしまうのか、心のどこかで「しなくても良い取り組み」「あくまでもプラスアルファの取り組み」と感じているのかも知れません。しかし、現実的には中学校からの英語学習では、英語を身につけられない可能性が限りなく100%に近いのです。そう考えて、幼児期に英語に取り組むと、決心されたのでしょう。これはもはやご家庭の「教育方針」です。英語を勉強させて、子どもの将来に備える、という立派な教育方針なのです。
 親が決めた教育方針に、子どもたちが口を挟む余地はあるでしょうか。しかも、まだ自分のことすらろくに出来ない子どもたちに、彼ら自身の教育方針を決定させることなど不可能です。英語教育を実践すると決めたのならば、それを貫き通せばよいのです。子どもたちの気まぐれや好みに合わせる必要はないのです。


| 「興味がなければ身につかない」?

特集イメージ3 それともう1点。興味がなければ身につかないのか、という点に関して言えば、これは全く違います。子どもたちは興味が無くても、どんどん学習していきます。
 日々の食事を思い浮かべてください。彼らは、新しい料理が出されるたびに「興味を持って」食べているのではありません。興味が無くても、出される食事の味をどんどん学習して蓄積していきます。また、家の周りの地形も、特に関心を持って覚えようとしなくても、日々接しているうちに自然と覚えてしまいます。
 私たち親はいつの間にか「学ぶためには、興味を持たなければいけない」と、漠然と感じてしまっているのかも知れません。確かに興味を持って学ぶことは結構なことです。しかし、「全く関心が無くても学習は出来る」ことに気付かなければいけません。日常のこと、身の回りのことなど、特に興味が無くても子どもたちはどんどん身につけていくのです。
 では、言語はどうでしょうか。興味がなければ身につかないのでしょうか。
 そんなことはありませんね。言語こそ、全く無関心のまま子どもたちは身につけてしまうのです。
 1歳になれば、子どもたちは日本語のリズム回路を身につけています。耳から入ってくる日本語を「日本語らしき音の固まり」として耳にしているのではなく、「単語の連続」として聞き取っています。彼らの耳に入る日本語は次々と単語単位に切り出されていくのです。子どもたちは、わずか1年足らずでこの能力=「日本語のリズム回路」を身につけます。この過程で、幼児達は興味を持っているのでしょうか。そんなことはありません。彼らは全く無関心。自然と日本語が耳に入っているだけで、聞き取り能力を身につけてしまうのです。こう考えると、英語のかけ流しを「興味を示さないから」のひと言で中断してしまうことが、いかに残念であるかお分かり頂けるでしょう。
 また、日本人の子どもは2歳になる頃には、二語文を話し始めますが、そこまでに彼らは「日本語は楽しい」とか「必ず日本語を身につける」などの感情は一切持ち合わせていません。日々の暮らしの中から生活のルールを身につけるのと同様に、日本語も家族の語りかけの中から自然と身につけてしまうのです。
 英語教育はご家庭の教育方針です。子どもの興味や好悪に関わらず続ければよいのです。しかも、ありがたいことに、子どもたちが興味を示すか否か、そんなことに関係なく、言語は身につけることが出来るのです。母親がしなければならないのは、日々、英語の環境を創り出すこと、すなわち人差し指でCDプレイヤーやmp3プレーヤーのスイッチを入れるだけなのです。

 お子さんの様子に落胆している方は、これを機に気分を新たに、また中断しているご家庭では、今日からまた英語の音環境を創り出していきましょう。


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プロフィール

船津 洋(Funatsu Hiroshi)

株式会社児童英語研究所 代表。幼児英語教材「パルキッズ」をはじめ多数の教材制作・開発を行う。これまでの教務指導件数は6万件を越える。卒業生は難関校に多数合格、中学生で英検1級に合格するなど高い成果を上げている。大人向け英語学習本としてベストセラーとなった『たった80単語!読むだけで英語脳になる本』(三笠書房)など著書多数。

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