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2026年3月号パルキッズ塾

Vol.155 | 英語教育は「兼業」でいいんじゃない?

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2603/
小豆澤宏次『英語教育は「兼業」でいいんじゃない?』(株式会社 児童英語研究所、2026年)


英語教育は「兼業」でいいんじゃない? 三月になると、どこか空気がざわつき始めます。新学期を前に、「英語、このままで大丈夫だろうか」「もう少し何か足したほうがいいのではないか」という声が自然と増えてきます。周囲を見渡せば、英語教室に通い始めたり、オンライン英会話をサブスクしたり、ワーク教材を追加したりと、いかにも「しっかり取り組んでいる」家庭が目に入ります。そうした光景を見ていると、自分は何もしていないのではないかという気持ちになることもあるでしょう。しかしここで一度、言語獲得の構造そのものを冷静に考えてみる必要があります。
 言語を身につけるというのは短距離走ではありません。構造的に、時間がかかるものなのです。母語の獲得を思い出してください。子どもは数年単位で大量の音声を浴び、無意識のうちに音韻体系を作り、語彙を蓄え、文構造を内部化していきます。その過程で、ドリルを大量にこなしたわけでも、テストで頻繁に確認したわけでもありません。ただ、日々のインプットが積み重なり、時間の経過とともに体系が形成されたのです。言語とは、種をまいた翌週に収穫できる作物ではありません。土を整え、種をまき、水をやり、季節を待つ。まるで野菜を育てるような営みです。


専業農家型の英語が抱える構造的な無理

専業農家型の英語が抱える構造的な無理 英語教育においてよく見られるのが、いわば「専業農家型」のアプローチです。英語を最優先事項に据え、教材を増やし、会話練習を増やし、成果を頻繁に確認し、できるだけ早く結果を出そうとする。一見すると熱心で、理にかなっているように見えます。しかし、ここに構造的な無理があります。
 先にお伝えしたように、言語獲得は長期戦です。それにもかかわらず、短期的な成果を求めてしまうという無理があるのです。短期的な成果を確認し続けるということは、常に掘り返して根の伸びを確かめるようなものです。種を植えた土を、芽が出るまでジッと見続けるようなものです。そんな無駄なことをしませんよね?
 親の側には焦りが生じ、子どもには見えない負荷がかかります。労力が大きすぎる方法は、継続可能性が低いことは言うまでもありません。燃え尽きや途中離脱が起きやすいのは、努力が足りないからではなく、戦略が長期戦に向いていないからです。専業農家型は、収穫が出るまで生活のすべてを賭けるスタイルです。しかし子どもの成長は十年以上続く長い時間軸の中で進みます。全力投球を何年も維持することは、構造上きわめて難しいのです。


パルキッズは「兼業農家」スタイル

パルキッズは「兼業農家」スタイル パルキッズの設計思想は、これとは異なります。英語を特別扱いしない。毎日かけ流し、オンラインレッスンに取り組む。ただそれを淡々と続ける。英語にフルコミットしないが、止めもしない。これは「兼業農家」の発想です。
 畑は持つ。水やりは欠かさない。しかし生活のすべてをそこに賭けない。だから長く続けられる。言語獲得は「時間 × 総インプット量」です。瞬間的な努力量ではありません。一日の努力強度よりも、十年単位での総量が効いてきます。かけ流しという一見地味な方法が合理的なのは、総インプット量を無理なく積み上げられるからです。
 しかもこの方法は、子どもにとって(もちろん本来は親にとっても)負荷が小さいのです。負荷が小さいということは、継続しやすいということです。継続できるということは、時間を味方につけられるということです。時間を味方につけた戦略は、最終的に安定した成果をもたらします。


余力がある家庭が、長期戦に強い

余力がある家庭が、長期戦に強い 兼業農家型の最大の利点は、余力が残ることです。英語に過剰なエネルギーを割かないからこそ、他の重要な領域に時間を使えます。国語力を育てること、自由な遊びの時間を確保すること、親子の会話を豊かにすること。こうした経験が、認知、非認知、メタ認知の総合力を育て、本当に賢い子の土台を形成します。
 そもそもなぜ、英語教育をやろうと思ったのでしょうか?迷ったらそこに立ち戻ってください。英検で1級を取ることが目的でしたか?単純に英語ができればよかったのでしょうか?いえ、どの親御さんも、自分の夢を実現できる、無限の可能性を持つお子さまに育ってほしいから、そのひとつとして早期英語教育を選んだはずです。
 自給自足できるエコシステムを作るのが目的なのに、田んぼばかり気になって、一日中、稲穂を見ていても仕方ありません。お米も作りつつ、畑で他の野菜を作り、鶏を飼って卵を産ませる。余力があるからこそ、賢いお子さまを育てる教育のエコシステムが完成するのです。


「やっていない」は戦略である

「やっていない」は戦略である 周囲が次々と新しい取り組みを始めると、自分は何もしていないように感じる瞬間があるかもしれません。しかし実際には、不必要なことをしていない、過剰な負荷をかけていない、継続可能な設計を選んでいる、長期戦に適した戦略を取っているという、極めて合理的な状態にあります。
 これは消極的なのではなく、戦略的です。パルキッズは「何をやるか」を増やす教材ではありません。「何をやらないか」を決める教材です。不安から来る追加行動を減らし、本質だけを残す。
 言語は育てるものです。焦って引き抜いて根の長さを確かめるものではありません。兼業農家のように、淡々と水をやり、他の畑も耕しながら、長い時間を味方につける。それで十分です。むしろ、それがいちばん強いのです。もし、やっていないことに不安を感じるのであれば、「あえて」やらないことを「やっている」と考えてみてはどうでしょう?
 年度末の情報戦の波に飲み込まれないよう、心を落ち着けて、自信を持って日々、教育に向き合っていきましょう。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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