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2025年7月号パルキッズ塾

Vol.147 | 英語絵本で“拾い読み”ができるようになるまで

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2507/
小豆澤宏次『英語絵本で“拾い読み”ができるようになるまで』(株式会社 児童英語研究所、2025年)


英語絵本で“拾い読み”ができるようになるまで パルキッズではメイン教材である『パルキッズプリスクーラー』そして『パルキッズキンダー』を通して、言語獲得の核となるインプットの取り組みを行っています。それと同時に、パルキッズのゴールである「英書で読書」を達成するために、『アイキャンリード』『アイラブリーディング』を通して、読解力育成をおこなっています。なぜ「英書で読書」がゴールなのか、それは、幼児期ににかけ流しで身につけた生活言語を、学習言語レベルにシフトしてさらに向上させていくには、引き続きインプットしかなく、そのインプットソースとして最も適したものが本だからです。
 さて、「英書で読書」は一朝一夕では叶いません。まず、読み聞かせから始まり、拾い読みができるようになり、音読、そして多読へと進んでいきます。『アイキャンリード』『アイラブリーディング』では、拾い読みができるようになる段階までを目標としています。ちなみに拾い読みができるようになることは、自然に起こるものではなく、適切な順序と方法で導いていく必要があります。今月は、英語絵本教材『アイキャンリード』を使って、どのようにしてお子さまが“拾い読み”できるようになるのか、そのプロセスと注意点について詳しく解説していきます。


「拾い読み」って、どういう状態?

「拾い読み」って、どういう状態? 「拾い読み」とは、知らない単語ばかりの文章の中から、知っている単語を見つけて読み取ることができる状態を指します。辿々しくも音韻符号化が始まった状態です。これは英語の自力読みに入るための“準備段階”とも言え、フォニックスなどを通して、音と文字の対応、サイトワーズ(頻出単語)の認識、文構造の予測など、複数のスキルが統合された結果です。
 日本語では、子どもが「これ、”あ”って読むんだよね」とひらがなを少しずつ読めるようになるプロセスと似ています。しかし英語の場合は、発音と綴りのルールが複雑なため、単純な文字認識だけでは通用しません。
では、どのようなステップで英語の拾い読みは育つのでしょうか?ここからは『アイキャンリード』を用いた具体的な取り組みをもとに、その過程を3つのステップでご紹介します。


ステップ1:まずは音から。絵本の文字が音声化されたものを聴き知っている状態へ

ステップ1:まずは音から。絵本の文字が音声化されたものを聴き知っている状態へ 拾い読みの第一歩は、英語の「音」を丸ごとインプットするところから始まります。そのためには、まず『アイキャンリード』のかけ流しを毎日続けることが重要です。音韻符号化ができるようにするためには、まずはルールから、といってフォニックスを教えたがる先生もいますが、子どもたちの能力はもっとすごいんです。
 まずは音をインプットして、その後に文字と音を与え続けることで、子どもたちは自然に、誰も教えることなるフォニックスなどのルールを身につけていきます。もちろん間違ったりしながらですが。つまり手前から教えるのではなく、音を与え、文字と音の関係に気づく機会を与えることが大切なのです。
 『アイキャンリード』の音声は、経験豊富なネイティブが読み上げた自然な米語です。これを1日20分、食事中や遊んでいる時間などにBGMとして流してあげましょう。聞き取ろうとしなくて構いません。大事なのはパルキッズ同様に「英語を聞く時間を日常に組み込む」ことです。
 この“なんとなく耳に入ってくる英語”が、やがて「聞いたことのあるフレーズ」や「知っている言葉」として、頭の中に蓄積されていきます。そしてこれが、後に拾い読みにつながる“音と文字がセットになった完全版”になり、それを蓄積していきます。


ステップ2:読み聞かせ+オンラインレッスンで“暗唱”へ

ステップ2:読み聞かせ+オンラインレッスンで“暗唱”へ かけ流しと並行して取り組んでいただきたいのが、『アイキャンリード』のオンラインレッスンです。1日たった3~5分で、ネイティブの音声による絵本の読み聞かせと、語彙クイズやサイトワーズの確認など、充実した内容が詰まっています。
 このフェーズで目指すのは「読み聞かせ」です。お子さまが絵本に書かれている文字と、かけ流しでインプットした音声との関係に気づく機会を与えることです。これはフォニックスはもちろん、英語特有のリズム(ライミング)やイントネーションが自然に定着し、かつ語順や表現に対する“予測力”が養われます。ここでしっかりとしたベースを作っておくことが、後の拾い読みを支える“足場”になります。
 気をつける点としてはレッスンは親が子に教える場ではないということです。基本的には遊びの延長です。日本語の絵本を親子で楽しむのと同じように与えましょう。また、お子様が口に出して読んだ時に、それが間違っていたとしても訂正は不要です。間違いに気づいて自然と直っていくところも含めて成長です。


ステップ3:“あ、これ知ってる!”が拾い読みの始まり

ステップ3:“あ、これ知ってる!”が拾い読みの始まり かけ流しと暗唱をしばらく続けると、お子さまがふと絵本を指差しながら「catって書いてあるね!」など、言い出す瞬間が訪れます。これこそが拾い読みの始まりです。
 『アイキャンリード』では、サイトワーズ(英語圏の子どもが最初に覚える頻出単語)を始め、身近な単語を繰り返し登場させているため、文字と音の対応が自然にできる構成になっています。つまり、遊び感覚でオンラインレッスンを続けているだけで、拾い読みの準備が整っていくのです。
 拾い読みが始まると、絵本を自分の力で読めるようになる喜びを親子で感じられるようになり、学習へのモチベーションがグンと上がります。
 ここで気をつける点は、無理に読ませようとしないことです。拾い読みはあくまでも自然発生的におなわれるのがベストです。そして拾い読みをしたときはしっかり驚いてあげましょう。お子様は自分が読めたということに気づかない場合が多いですからね。
 『アイキャンリード』は、「読ませる」ための教材ではなく、「読みたくなる」環境を作るための教材です。焦らず、気負わず、日々の生活に英語絵本を楽しく取り入れていきましょう。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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