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2020年7月号パルキッズ塾

Vol.99 | 子どものやる気をなくさせる親の3つの行動

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2107/
小豆澤宏次『子どものやる気をなくさせる親の3つの行動』(株式会社 児童英語研究所、2021年)


特集イメージ1 コロナ禍になって我々の生活が大きく様変わりしましたが、中でも大きな変化と言えば、在宅勤務でしょうか。これまでオフィスに通っていたのがおうちで仕事をするようになった、ただそれだけのように思えますが、子育て家庭においては、お子様と過ごす時間が増えたという方が多くなったのではないでしょうか。
 また今月からは夏休みが始まります。この先1ヶ月は、さらにお子様と過ごす時間が増えるわけです。
 子どもと過ごす時間が増えるというのは、親子関係にとってこの上ない素晴らしいことなのですが、一方で、子どもとのコミュニケーションの方法を失敗してしまうと、親子関係が望まない方向へと行ってしまう恐れがあります。
 今回は、お子様と過ごす時間が増える夏休みを前に、こと英語学習において、やってはいけない3箇条をここでシェアしておきたいと思います。
 子どもたちというのは本当に純粋で従順です。親の何気ない行動・言動で、簡単にモチベーションややる気が下がり、落ち込んでしまいます。もちろんその逆も言えるわけですが。
 多くは言いません。まずは夏休みの間、ここで紹介する3つの行動だけ慎むように心がけてみてください。なお、今回は英語学習(特にパルキッズの学習)に焦点を絞って解説しています。命の危険がある場合、他人に迷惑をかける場合は、これに限りませんので予めご承知おきください。


叱る

特集イメージ2 ご自身が子どもだった頃を思い出してみましょう。親、先生に叱られた経験がありませんか?特に私が子どもの頃は、とにかく厳しく叱られるのが当たり前、時には手が出るのも普通でした。もちろん今はそんなことはないかもしれませんが、そういった経験を持っている親は、ついついそうするのが当たり前として、自分と同じ経験を子どもにさせてしまいます。手を出すのは論外ですが、叱るというのは実は非常に難しいテクニックなのです。
 叱咤激励という言葉がありますが、これはもはや死語です。叱られて気を奮い立たせるというのは、大人でもありません。叱るのは、命の危険がある時、他人に迷惑をかけた時、そういった時に限定した「嫌な気分」を植え付ける最終手段です。
 これをパルキッズの学習でやってしまったらどうでしょう?確かに適当に取り組みをしていたり、やる気のない素振りをしたり、やるといっていたのにやらなかったり、そういう我が子を見るとイライラしてしまいます。親御さんも人間です。そんな時は少なくないはずです。しかしそこで叱るというのは、我が子のため、というよりも、自分のイライラ、つまり感情を子どもにぶつけているだけです。それでは子どもに伝わりません。子どもからすると、パルキッズをやると叱られる→パルキッズやりたくない、となり負のループに入ってしまうだけです。
 では叱りたくなったらどうすればよいのでしょう。まずは一呼吸してください。その後、幼児であれば保護者が代わりにやってあげるぐらいで構いませんし、小学生以上であれば、なぜそうなっているのか、お子様との会話から原因と解決策を一緒に見つけていきましょう。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」ですね。


がっかりする

特集イメージ3 子どもというのは想像以上にプライドが高く、そして自己を確立していないので、常に周りの評価で自己評価をします。当たり前ですが。そのため、子どもたちは親の一挙手一投足をじっくりと観察しています。うっかり彼らを傷つけることを言ったり、したりできないわけです。
 子どもが自己評価を下げることで何が起きるのかというと、やる気、モチベーションが下がるので、学習効率が下がります。「僕はダメなんだ」子どもがこう思ってしまうことで良いことはひとつもありません。逆に、根拠がなくとも自信がある子は、グングン伸びていきます。根拠なんて後付けでいいんですね。しかし厳しい親になればなるほど、根拠を求め、せっかくの自信をつける機会を逃してしまうわけです。
 さて、子どもが自己評価を下げる親の行動の1位が「がっかりする」ことでしょう。例えばオンラインレッスンで正答を選べなかった、同じ間違いを繰り返してしまった、英検に落ちた、そんな時、親としてはついついがっかりしてしまうものです。それがいけないということではありません。ただ、子どもに見せないように、悟られないようにしましょう。
 前述の通り、子どもたちは親の様子を私たちが思っている以上に見ています。ちょっとした「がっかり」に子どもは気づいてしまうのです。以前のパルキッズ通信でもお伝えしましたが、親は優秀な俳優になる必要があります。「がっかり」を悟られない演技の技術を上げることが大切です。
 親にがっかりされると子どもとしては辛いですよ。叱られるよりも遥かに辛いです。そんな姿を見たくないですし、そんなシチュエーションを作りたくないわけです。すると一番よい方法は「正解できるようにする」「合格する」ではなく「やらない」ということになってしまいます。舞台に立たなければ負けませんからね。しかし、こうなってしまうと学習が一向に進まなくなります。
 親御さんにすべてを許せる悟りの境地に達しましょうということではありませんが、少なくともうまく演技ができるよう心がけてみましょう。


試す

特集イメージ3 最後にご紹介するのが「試す」です。これもついついやってしまいます。親御さんとしては一生懸命お子様のために英語環境作りをしてきて「そろそろ成果をみたいわ」とりんごを指さして「これは英語で何ていうの?」とか、「appleって何?」とか、お子様の習熟度を確認したくなります。
 親御さんとしては何気なく質問をしているのですが、お子様からすると「これは何事だ!」と頭の中でパニックになっています。というのも、前項「がっかりする」でもお伝えしたように、子どもたちは間違うことを極端に嫌います。なぜなら、間違った先に、叱られるまたはがっかりされるという、嫌~な未来が想像できるからです。
 結果、こういった試みを行っても、子どもの反応としては「わからない」「嫌だ」と土俵に立たない方向の反応を示すのです。
 また、運良くお子さまが親御さんに付き合ってくれたとしても、その結果が正答でも誤答でも、それはお子さまの英語力とはあまり関係ありません。残念ながら幼少期に見せるお子さまの英語は、成果と呼ぶには不確か過ぎるのです。
 長年幼児英語教育に携わってきて言えることは、確かな成果は「読めるようになってから」ということです。読むということは偶然できることではありません。読めるから読めるのです。また読めるようになると、親御さんはもちろんですが、自分でも「できる」というのを実感できるようになります。さらに英検に合格しようものなら、自分が高い英語力を持っているとお子さま自身が確信できるでしょう。
 子どもたちは「できるから好き」なのです。「できるからやりたい」のです。読むという確かな成果を感じるまでは、それは成果ではないと理解し、試す行為はしないように気をつけましょう。
 鶴の恩返しではありませんが、せっかく順調に行っているのに、些細な好奇心でふすまを開けないようにしましょうね。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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