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2015年10月号パルキッズ塾

Vol.30 | 読解力を育てていますか?

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-1510/
小豆澤宏次『読解力を育てていますか?』(株式会社 児童英語研究所、2015年)


 パルキッズにお取り組み中の皆様、現在パルキッズをご検討中の皆様、お子さまの英語教育のゴールは具体的にイメージできていますか。「具体的に」、ここがポイントになります。
 巷には何となく聞こえの良いフレーズがあふれています。「お子さまを国際人に育てよう」「英語がペラペラになる」「外国人の友だちをたくさん作ろう」「楽しく英語を身につけよう」「英語が大好きになります」といったものでしょうか。
 一見、お子さまにとって輝かしい未来が待っていそうな、そんなイメージを持たせるフレーズです。しかし、冷静に考えてみるとよくわからない所が多々あります。
 「国際人」とは具体的にどのような人なのでしょう。「ペラペラ」とは具体的にどのレベルなのでしょう。「外国人の友だちを作る」ことで、お子さまの将来にどれだけ大きなメリットがあるのでしょう。そもそも幼児期に高い投資をして英語教育をしなければ、外国人の友だちを作ることはできないのでしょうか。疑問を挙げればきりがありません。
 英語だけではなくお子さまの教育をする上で、何のためにこの教育を行っているのか、そしてゴールは何なのか、ここをしっかりと決めておかないと、お子さまの貴重な時間と、ご両親の大切なお金を無駄遣いしてしまうことになりかねません。


| 英書で読書をする子に育てる

 パルキッズの英語教育のゴールは「英書で読書をする子に育てる」ことです。お子さまの言語力を育てるのは万国共通で「読書」です。国語(日本語)力も、読書が習慣化しているお子さまと、そうでないお子さまとでは大きな差があります。また、国語に限らず、算数、理科、社会といった教科も、国語力がなくては決して成績が伸びていきません。
 「学ぶ」ということは「多くの知識を正しく得て、自分のものにしていく」ということです。知識を効率良く得るためには読書が最適です。またそれを正しく得るためには「読解力」が必要です。その読解力を育てるのも読書です。お子さまにとっていかに読書が大切なのか、私が言うまでもなく皆様はおわかりでしょう。
 こと英語になると「話す」ことに目が向いてしまいますが、「話す」ことよりも「読む」ことによって得られる知識が多いというのは英語でも同じです。語彙はもちろん、話す、書くといった表現も読書で豊かにすることができるのです。
 では、英書で読書をするためには、どの程度の読解力が必要なのか、それを具体的に見ていきましょう。
 読書をするといっても、いきなりネイティブの大人が読むような本は読めません。まずはネイティブの小学校低学年(7~9歳)が読むような児童書を目標にしましょう。オックスフォードから出版されている7歳以上のお子さま向けの辞書「Oxford Junior Illustrated Dictionary」に収録されている単語数は4,000語であることから、この程度の語彙数があれば先の児童書を読み解く力があると考えられます。完全に対応しているわけではありませんが、4,000語というと英検準2級から2級レベルの語彙数です。つまり英検準2級(2級なら尚よし)に合格できるレベルに達することをひとつの目標にするとよいでしょう。
 まずは小学生で英検準2級から2級に合格することで「英書で読書できる子に育てる」というゴールを達成できるとイメージすることができます。目標が具体的になってきました。


| パルキッズと読解力育成の取り組み

 幼児・児童期のパルキッズプログラムで皆様にお使いいただく教材は大きく分けて2種類あります。ひとつは「パルキッズプリスクーラー」「パルキッズキンダー」の言語回路づくりの取り組み、もうひとつは「アイキャンリード」「アイラブリーディング」の読解力育成の取り組みです。
 英書を読みこなすという目標を達成するためには「パルキッズプリスクーラー」「パルキッズキンダー」の取り組みだけでは少々足りません。「パルキッズプリスクーラー」「パルキッズキンダー」と並行して「アイキャンリード」「アイラブリーディング」の読解力育成の取り組みを行っていく必要があります。
 稀にここを誤解されている方がいらっしゃいます。「パルキッズだけでなかなかうちの子が読めるようにならない」そうおっしゃる方がいらっしゃいますが、お子さまはすでに「パルキッズ」で英語の総合力はついているので、あとは読解力を育てるだけでお子さまの英語力は花開きます。まだ読解力育成の取り組みを行っていない方は早めにスタートしましょう。


| 読解力はどのように育っていくのか

 それでは読解力育成の取り組みによってお子さまの読解力がどのように育っていくのかを見ていきましょう。
 当然ですが、いきなり英語を読めるお子さまはいません。「アイキャンリード」の取り組みを始めたとしても、最初は音を頼りに、まるでCMで耳にするフレーズが口からついつい出てくるように、絵本の内容を諳んじます。耳で聞いた通りに、思わず真似をしてしまうような状態です。もちろん正確でなくて構いません。パルキッズではこのような状態を「暗唱」と呼んでいます。すでに文字を読めるお子さまの場合には、無理にすべての内容を覚えて暗唱する必要はありません。そういったお子さまは音読で構いません。
 そうやって内容を諳んじているうちに、「文字」と自分が口に出している「音」が関係しているということに気づきます。すると文字を気にするようになり、そのうちに自分なりの「文字読みのルール」を見つけ出します。
 この頃のお子さまは暗唱していた頃とは打って変わって、急にたどたどしい読み方になります。いわゆる「拾い読み」をしている段階ですから当然です。そんなわが子の様子を見て心配されるお母さまもいらっしゃいますが、これはお子さまのプラスの成長ですから、ご安心ください。
 「拾い読み」が始まったお子さまが「音読」できるようになるまでは相当の時間がかかります。ただ、すべきことはシンプルで、とくかく「読む経験」を積むことです。これはピアノの読譜に似ています。最初は一音ずつ確認しながら弾いていたのが、日々読譜を繰り返すことで初見であらゆる曲が弾けるようになります。こうなるためには、ひたすら楽譜を見て弾くことをしなければいけません。できるできないは経験値の問題です。決して才能ではありません
 こうして読む経験を積むことであらゆる単語を音声化できるようになります。あとは語彙を増やすだけです(もちろん語彙は音読の練習と並行して増えています)。これはパルキッズのオンラインレッスンでも増えていきますし、多読をしていくことで、つまりお子さまのレベルに合ったものを読んでいくことで増えていきます。
 ここまでくればほぼゴールです。お子さまは自分のレベルに合ったものを読めるわけですから、あとはそのレベルを少しずつ上げていくだけでよいのです。


| 読解力育成のための具体的な取り組み方法

 最後に、読解力育成の日々の取り組み方法について見ていきましょう。
「アイキャンリード」から始まる読解力育成の取り組みは日本語で二語文が話せるようになったらスタートできます。個人差はありますが、およそ2歳過ぎから始めることができるでしょう。これから「パルキッズ」の取り組みをスタートするお子さまで、日本語で二語文が話せる場合は、「アイキャンリード」も同時にスタートしてもよいでしょう。どちらも2年間プログラムですから同時期に修了できることを考えると、お母さまの取り組みの管理が楽になります。
 取り組み方法は「パルキッズ」とほぼ同じです。メインの取り組みは「1日20分程度のCDのかけ流し」と「1日1回のオンラインレッスン」です。
 プラスアルファの取り組みとしては「手作り絵本によるお母さまの読み聞かせ」「絵本書きだしプリント」です。このあたりは時間に余裕のあるお子さまだけで構いません。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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