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2015年04月号パルキッズ塾

Vol.24 | 書く取り組みの目的

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-1504/
小豆澤宏次『書く取り組みの目的』(株式会社 児童英語研究所、2015年)


 最近お母さまから「話す」「書く」ことに関するご質問をいただくことが多くなりました。「話す」ということに関しては、日本にはまだまだ「英会話信奉」が深く根付いていることから、パルキッズをこれからスタートされるお母さまからご質問いただくことが多いです。
 一方「書く」ことに関しては、すでにパルキッズに取り組まれているお母さまからご質問をいただくことが多いです。「書く取り組みをしなければ英語が身につかない」お母さまがこう考えてしまうのには理由があります。それは「話す」こと同様、我々親世代が慣れ親しんだ中学校からの英語教育です。
 我々は中学校から高校にかけて、単語のスペルはもちろん、和文英訳、英作文など書く取り組みを通じて英語を学習してきました。教科書の英文を読んで理解する(ここでいう理解とは日本語に訳すということ)ことと、単語や英文を書く、つまり「読む・書く」に主眼をおいたカリキュラムの下、学習を進めてきたのです。潜在的にそういった学習がすり込まれている我々にとって、「書く」取り組みが英語学習において必須なのではないかというイメージがあるのは、当然と言えます。
 しかし、パルキッズでは繰り返しお伝えしているように「読解力」をゴールのひとつとして設定しています。そのため、パルキッズのプログラムの中にある「書く」取り組みも、我々が中学校から行ってきたその取り組みとは目的が異なります
 今回はパルキッズのプログラムにおける「書く」取り組みに関して、プリント・ドリル別にその目的と取り組み方を解説していきます。


| 書く取り組みの優先順位は3番目

 まず、パルキッズのプログラムにおいて「書く」取り組みの位置づけを考えていきましょう。
 パルキッズの取り組みの中で最も重要なのは「かけ流し」です。言語獲得においてまず必要なのは日々の大量インプットです。このインプットがあるからこそ、お子さまは英語のリズム回路を身につけ、それがネイティブ同様のリスニング力へとつながります。
 また語彙を増やすために必要な、英文からの単語の切り出しができるようになるのです。
 次に必要なのが「読解力育成」です。英会話を重要視している方は、子どもたちは話すことによって語彙と表現を蓄積していくと思っている方が多いように思います。確かに話すことも語彙や表現を身につける手段のひとつです。しかし、話すことで身につく語彙や表現は「それなりのもの」でしかありません。語彙であれば1,000語程度です。
 日本語で考えると分かりやすいでしょう。我々は国語力を上げるために、「もっと話すことをしなければ」とは決して考えません。真っ先に挙がる方法は「読書」です。これは「読書」から学べる語彙と表現は際限なく、国語力を上げるためにそれらは必要であることを知っているからです。英語も同じです。大量に、そして正確に語彙と表現を身につけようとするならば、「読書」に頼るのが一番自然なのです
 そして優先順位としては3番目に当たるのが「書く」ことです。学校英語で学んできた我々からするとちょっと驚く結果かもしれません。パルキッズにお取り組み中の方は、上記の2つの取り組みが確実にできている上で、「書く」取り組みの導入を考えていきましょう
 「書く」という取り組みには大きく分けて2通りあります。ひとつ目は「表現する」という意味での「書く学習」もうひとつは「読む力をつける」という意味でのそれです。前者は我々が学校英語で行ってきた取り組みです。そしてパルキッズでの「書く」取り組みは後者にあたります。ここを分けて考えなければいけません。
 パルキッズの「書く」取り組みにはドリルとプリントをご用意しています。ドリルから順にご説明していきますが、大きな位置づけとしては「ドリル」が「読む力を育てるもの」、「プリント」が「インプットした学習内容を押さえる」また「ドリル」同様に「読力育成」の役割を担います。


| ドリル:ドローイングラインズ

 「ドローイングラインズ」は「書く」取り組みに必要な筆圧を育てるドリルです。このドリルに取り組むことで、ドリル学習を行うための準備をします。殴り書きができる2歳のお子さまから取り組むことができます。小学生でも書くことに苦手意識を感じているお子さまであれば、ドリル学習への良い導入となるでしょう。


| ドリル:サイトワーズドリル

 「サイトワーズドリル」は文字読みのルールとは関係なく、頻出単語をひとかたまりで読めるようにしていく取り組みです。例えば「cat」という単語を「c」「at」と音素に分けて読めるようにしていくのが「フォニックス」~「ライミング」の学習だとすると、「サイトワーズ」は「cat」=「kˈæt」と単語と音を直接結びつけて覚える学習です。


| ドリル:フォニックスドリル

 「フォニックスドリル」は英語を読むための基本ルールである「フォニックス」を効果的に学習できるドリルです。特に拾い読みが始まったお子さまは、その子なりの英語を読むルールはあるものの、まだ整理されていない状態です。そういったお子さまが「フォニックスドリル」に取り組むことで、お子さまが身につけた読みのルールを整理し、実際に使えるものとしてブラッシュアップすることができます。


| ドリル:ライミングドリル

 「フォニックス」を学んだお子さまが次に韻を学ぶのに効果的なのが「ライミングドリル」です。「フォニックス」と「ライミング」を合わせて初めて見る単語も読めるようにしていきます。


| ドリル:英検ドリル

 「英検ドリル」はこれまでのドリルとは少々違い、読力を育成するというよりも、英検に特化した単語を学習できるものになります。英検受験を見据えたお子さまがお取り組みください。

 パルキッズのプログラムには3種類のプリントをご用意しています。パルキッズでは「レッスンプリント」「単語練習プリント」暗唱絵本では「絵本書き出しプリント」にお取り組みいただけます。


| プリント:レッスンプリント

 「レッスンプリント」はかけ流し、オンラインレッスンで学習した内容をさらに定着へとつなげる取り組みです。必ずしもかけ流し、オンラインレッスンと並行して取り組む必要はありません。お子さまが能動的に取り組めるようになってから復習用としてお取り組みいただいても構いません。


| プリント:単語練習プリント

 オンラインレッスンによって「単語」と「絵」そして「音」を結びつけます。「単語練習プリント」はその結びつきを書くことによって強化します。その副産的な効果としてアルファベットを正しく書けたり、スペルを覚えることにもつながります。


| プリント:絵本書き出しプリント

 絵本シリーズ、アイキャンリード、アイラブリーディングにはこのプリントが付属しています。暗唱の目的は読解力を育成することです。口からアウトプットすることで読解力を育てるのですが、口からだけでなく、書くという別のアウトプットの形を行うことで、音読への橋渡しをより確実にすることができます。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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