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2013年08月号パルキッズ塾

Vol.04 | うちの子もできる!ドリルで失敗しないコツ

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-1308/
小豆澤宏次『うちの子もできる!ドリルで失敗しないコツ』(株式会社 児童英語研究所、2013年)


特集イメージ1 『パルキッズ』は大きく分けて2種類の取り組みがあります。ひとつは「1日90分のCDのかけ流し」。これは単なる音の連なりから単語を切り出す「リズム回路」を養うための取り組みです。馴染みのない言語であれば何でもよいのですが、例えばアラビア語を聞いたとして、どこからどこまでが1つの単語なのかわかりませんよね。まるで呪文のように、音が連続しているようにしか聞こえない、つまりこれはリズム回路がない状態です。ここから単語を切り出せるようになり、ひいてはリスニング力へとつながるという『パルキッズ』の肝となる部分です。
 そしてふたつ目は「絵本の暗唱」です。これは『パルキッズ』の第1のゴールである「小学生で英検準2級」につなげるための取り組みです。絵本の暗唱に始まり、音読・素読、そして多読へとステップアップしていきます。英語で読書ができるようになり、英語で情報を得て、後は日本語同様、読書によって半永久的に言語力を高めていけるようになるための取り組みです。
 さらに、後者の「読解力育成」をサポートする取り組みとして「ドリル」の学習があります。「ドリル」というと漢字の書き取りのイメージからか、ライティング力を高めるための取り組みだと思いがちです。もちろん文字を書くわけですからライティングの力も付きますが、まだ文字読みが不安定な幼児にとっては「読解力」の前段階である「読力(意味の理解を抜きにして単純に文字を音に変換する力)」を強化するのを主眼に置いて取り組んでいただいています。今回はその「ドリル」にスポットを当て、いつ、何を、どのように取り組めばよいのかを細かく解説していきます。
 取り組みの詳細に入る前に、まず幼児にとってのドリルとはどういうものなのか、を見ていきましょう。ここを誤解してしまうとドリル自体の取り組みが上手くいかず、十中八九取り組みが中断してしまう原因になります。幼児教育が今ほど盛んではなかった我々親世代にとって、ドリルというのは小学校に入って初めて取り組むものでした。漢字の書き取りや四則演算を繰り返し行うことによって、学校で習ったことを復習し、ひとつひとつ押さえ理解し覚えていくための手段でした。「ひとつひとつ押さえる」これがドリルの役目だと感じている方が多いはずです。しかし、幼児にとってのドリルの役割は我々が思っているものとは違います。言語獲得の過程でも同じことが言えますが、幼児には、ひとつひとつ押さえ理解し覚えるという取り組み方法は適していません。幼児は大量にインプットされた情報を自動的に処理し、今ある環境から独自に形作ったルールに則ってその情報を身につけていきます。つまりドリルもひとつひとつ押さえ理解するのではなく、CD同様にあくまでも大量にインプットを行うための手段のひとつとして考えましょう。
 『パルキッズ』では、筆圧トレーニング用の『ドローイングラインズ』に始まり、『サイトワーズドリル』『フォニックスドリル』『ライミングドリル』『英検ドリル』とお子さまの身体的な発達と読力に応じて5種類のドリル(<edumart.jp>で販売中)を用意していますが、すべて「インプットの一環」という意識で取り組んでいただくことが大前提になります。そこを理解した上で、ドリルの取り組み方を細かく見ていきましょう。


| ドリルの始め時と筆圧

特集イメージ2 Q 現在1歳の息子に『パルキッズプリスクーラー』のかけ流しをしています。まだ早いとは思うのですが、いずれは書くこともさせなくてはと考えています。会員制の掲示板を見ていると「筆圧がついたら始めましょう」と書いてありました。筆圧がつくとはどういうことを言うのでしょうか?また、筆圧をつけるために何かコツはあるのでしょうか?(パルキッズプリスクーラー/1歳)

 ドリルを取り組む上で筆圧は欠かせません。まずは、その筆圧のお話しをしましょう。辞書を引くと「文字を書くとき、筆・ペンなどの先に加えられる圧力」とあります。ドリルが取り組める程度にこの圧力がつくというのは、ある動作が可能になることを示します。それが「つまむ」という動作です。1歳の子であれば、まだ鉛筆をつまむことは難しいでしょうから、「握る」ことから「つまむ」へつなげていくトレーニングから始めましょう。
 最初から正しく鉛筆を持たせる必要はありません。まずは筆圧をつけるために鉛筆、またはクレヨンを自由に握らせます。向きが逆手になっても構いません。そして厚手の画用紙を用意し、まずは点を書かせます。トントンと鉛筆やクレヨンの先を使って画用紙を叩くように「点打ち」をさせていきましょう。この取り組みは1歳~1歳半あたりから取り組むことができます。1歳半を過ぎると今度は点ではなく線が書けるようになっていきます。線といっても鉛筆を細かくコントロールすることはできませんので、殴り書きをさせていきます。殴り書きの時はクレヨンではなく鉛筆を使いましょう。クレヨンだと紙に引っかかってしまい、紙が動かないよう押さえる方に意識が向いてしまいます。この場合はクレヨンよりも、よりなめらかに動かせる鉛筆を使うのがポイントです。もちろん筆圧の弱い幼児ですから、Hの様な堅い鉛筆ではなく4Bぐらいの柔らかい鉛筆を使いましょう。
 殴り書きができるようになったら、いよいよつまむ練習です。2歳前後になったら鉛筆をつまませての殴り書きです。ここで効果的な方法を2つご紹介しましょう。ひとつは3cm程度の短い鉛筆を使うこと。鉛筆を切るのはもったいないので、使い古して短くなった鉛筆を使うとよいですね。鉛筆が長いと子どもはどうしても握ってしまいます。これを避けるために短い鉛筆を使うのです。ふたつ目は右の写真の様に名刺大の紙を鉛筆に刺し、鉛筆をつまむことしかできないようにします。たったこれだけで子どもは自然に鉛筆をつまめるようになります。
 そしてつまめる様になったら迷路を鉛筆で書き進む取り組みをおこないます。指定された道の範囲から外れないように、鉛筆をコントロールする練習をしていきます。親が手を添えながらでも、はみ出さず迷路の取り組みができるようになったら、それが筆圧がついたというサインになります。この時点で個人差はありますが2歳半あたりでしょう。ここまでくればドリルの取り組みを十分始めることができます。『パルキッズ』のドリルの中でも『ドローイングラインズ』は筆圧トレーニング用のドリルになりますので、点打ちや殴り書きができるようになったら開始し、迷路ができるまでの筆圧・運筆の練習にご活用ください。


| アルファベットすらかけない?

特集イメージ3 Q 『パルキッズキンダー』を始めて1年ほどになりますが、未だにアルファベットすら上手に書けません。『サイトワーズドリル』に取り組んでいるので書ける文字もありますが、それも手本を見ながらです。アルファベットが書けないようでは先が思いやられます。(パルキッズキンダー/4歳)

 ローマ字から英語との付き合いが始まった日本人にとって、「英語と言えばまずはアルファベットから」と考えてしまいがちです。しかし、このアルファベットを覚え、書くという行為は幼児にとって我々が想像しているほど簡単なものではありません。そもそも我々がローマ字を習ったのは小学4年生の時。ひらがな・カタカナ・漢字と様々な文字の学習に慣れている小学4年生とそうでない4歳児とでは文字の習得におけるハードルは同じではありません。まずは、そこをご理解ください。
 特に幼児は見たものをイメージで記憶していきます。一画一画覚えていくのではなく、全体を何となく、まるで絵を記憶するように文字がインプットされていきます。そしてそのイメージはすぐにアウトプットとして出てきません。記憶はしているけれど、そのままイメージ通りに引き出せないのです。例えばみなさんご存じの「ドラえもん」、それをいきなり書けと言われてもイメージとして頭にはあるけれど正確に再現するのは難しいものです。幼児がアルファベットを正確に書くというのはそのぐらい難しいのです。一方、絵描き歌の様に一画一画意識して覚えたものは簡単に再現することができます。ローマ字を習った時のアルファベットはもちろん、小学生に入ってからの文字の学習はこの絵描き歌に同様、一画一画意識した学習なので再現するのが簡単なのです。幼児もそのように学ばせればよいのでしょうが、イメージとして記憶するのが得意な幼児にひとつずつ理解して学ばせるのは難しいわけです。幼児はどうしても先のドラえもんのように、何となくのイメージとして再現するので、鏡文字になったり、形が似ているだけの不格好なアルファベットを書いてしまうのです。
 また、アルファベット自体も実は覚えるのが難しい文字なのです。アルファベットはひらがなやカタカナ同様に文字自体に意味を持たない表音文字です。漢字の様にそれぞれ意味を持つ文字が表語文字とは違います。実は大人でも表語文字よりも表音文字を覚えるのが難しいのです。というのもアメリカの名門イエール大学を卒業し、船津先生のNHK青山教室のレッスンでもおなじみのモリス先生も、漢字は日本人以上に知っているのに、ひらがな、特に形が似ている文字が多いカタカナ(フ・ラ・ス・ヌ・タなど)は、いつになってもなかなか覚えられないといって嘆いていました。それだけ表音文字を覚えるのは難しいのです。
 まずは『サイトワーズドリル』で単語全体をイメージでつかませ「ドリルをコンスタントに取り組んでいれば、年齢とともにそのうちアルファベットが書けるようになっているでしょう」ぐらいのつもりでアルファベットと向き合ってください。


| 1人で取り組めない・クイズも正解しない

特集イメージ4 Q 『パルキッズ』のかけ流しは順調なのですが、ドリルの取り組みが思うようにできません。『サイトワーズドリル』を取り組んでみたのですが、結局1人でできない上にクイズ部分も正答率が低いので親の方が根負けし中断しています。どのようにすればスムーズに取り組めるようになるのでしょうか。(パルキッズキンダー/5歳)

 ドリルはかけ流しなどに比べて進めるのが難しい取り組みです。特に幼児の場合には中断してしまうご家庭も少なからずあります。その原因として考えられるのはいくつかありますが、進捗に最も影響を及ぼすのが親の意識の持ち方です。かけ流しに関しては親も馴染みのない取り組みなので、インストラクション通り比較的淡々と進めることができます。しかしドリルになると、過去に自分が取り組んだことがあるだけに、「取り組み方を知っている」と感じ、その感覚で子どもに取り組ませようとしてしまいます。我々がかつて小学生の頃に取り組んだようにひとつずつ、少しずつ取り組んでいると、幼児の場合はうまくいきません。幼児がドリルに取り組む目的は、きれいに書くことではなく、大量に単語に触れることによるインプットと読解力の育成です。上手く書けなくても構いませんのでテンポ良く、サッと取り組んでください。取り組み時間も1日1ページを5分以内で取り組み、それを毎日コンスタントにできるようにしましょう。
 そして、ドリルの取り組みの大原則は「1人でさせない」ことです。ここが一番大切です。5歳でも1人で上手く書けないことを忘れてはいけません。テンポ良く取り組めない場合は、すぐに手を添えてあげましょう。
 また、クイズの正答率が気になるということは子どもに理解を求めているということです。幼児期の英語の取り組み全てに言えることですが、理解は求めないようにしましょう。幼児はクイズを感覚で解いていきます。幼児は論理的に理解をすることはできませんし、説明を聞いて理解できるわけでもありません。クイズの正答率といった理解に目を向けるよりも、親の手を借りながらでも毎日コンスタントにドリルに取り組むことでどれだけの文字情報を目からインプットできるのか、を考えていきましょう。後は子どもの脳に任せて規則性を発見するのを待つ方がよいでしょう。最初はなかなか正解できないかもしれませんが、1年も取り組みを続けるうちに次第に正答率も上がってくるでしょう。

 これまで「幼児のドリル」の取り組み方を誤解していたために中断・難航していたり、ドリルに取り組む切っ掛けがなかなかつかめなかったご家庭は、夏休みを期にドリルの取り組みを開始、再開してみましょう。こうやってわが子に手を添えて取り組むことができるのもあと数年。ご両親はその限られた時間を楽しみながら、そしてわが子の成長に目を細めながら取り組んでいってはいかがでしょう。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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