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2021年7月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.121 | リーディングフルエンシーの育て方

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-2107
船津徹「リーディングフルエンシーの育て方」(株式会社 児童英語研究所、2021年)


 日本の英語教育で見落とされているのが「リーディング力」の育成です。英語の本を「早いスピードで読み解く」指導が全く取り入れられていないため、中学、高校、大学と10年間英語を学んでも、実用的な英語力が身につきません。
 リーディング力は、才能や素質に関わらず、正しい方法で訓練すれば誰でも身につけることができる「技術」です。事実、アメリカの教育現場では、英語がまったく話せない移民の子どもへの英語プログラム(ELLやELDと呼ぶ)においてリーディング教育が実践され、英語力の強化に大きな成果をあげています。
 日本語の読書指導が、ひらがな→カタカナ→漢字という順序で進むように、英語のリーディング教育にも「正しい方法」があります。子どもがリーディングを身につけるプロセスを知り、家庭で実践することで、日本で育つ子ども子どもであっても、高度なリーディング力を習得することができます。


フォニックスは英語の「ひらがな五十音」

 英語のリーディング指導は英語の「ひらがな」である「フォニックス」からスタートします。ひらがなを学ばずに日本語の本が読めないように、フォニックスを学ばなければ、英語の本を「正しい発音で」読めるようになりません。
 アルファベットには「名前」と「音」があります。私たちが普段使っている「A=エイ」「B=ビー」「C=シー」というのはアルファベットの「名前」であり、これを覚えても簡単な三文字単語「DOG」すら読むことができません。「DOG=ディーオージー」になってしまいます。
 フォニックスでは「A=ア」「B=ブッ」「C=クッ」とアルファベットの「音」を教えます。フォニックスを学ぶと「DOG=ドゥ オ グ」と、文字の音をつなげて「正しい発音で」単語が読めるようになります。
 日本の学校教育では、フォニックスを教えずに、いきなり単語を読ませます。この方法だと、多くの生徒が「英単語がスラスラ読めない」という壁にぶつかります。単語が流暢に読めないと、文章を読んでも理解が伴わないので「英語は難しいから嫌い!」となってしまうのです。
 フォニックスを家庭で指導する際は、できるだけ「英語ネイティブの音声」を使うようにしてください。フォニックスの目的の一つが「正しい発音で」英単語を読めるようにすることです。親の発音で教えると「日本語アクセント」が身につくことがあるので注意しましょう。
 YouTubeで「phonics」「phonics lesson」と検索すれば、いくらでもネイティブ音声が収録されたフォニックス動画を見つけることができます。またスマートフォンやタブレットで使えるフォニックスアプリ(英語ネイティブ向けがお勧め)もたくさん開発されていますので活用してください。


サイトワーズを「300語」覚えると、どんな本も7割読める!

 フォニックスでアルファベット26文字の「正しい発音」を学んだら、次のステップとして「サイトワーズ」を指導します。サイトワーズというのは英語の頻出単語であり、英文をスラスラ読むために欠かせない学習です。英語圏の学校では小学1年〜3年にかけてサイトワーズを指導するのが一般的です。
 小学校でサイトワーズを教える理由は明快です。あらゆる活字化された英語の「50%は100単語」のサイトワーズで、そして、「65〜70%は300単語」のサイトワーズで構成されているからです。
 たった300単語のサイトワーズを覚えるだけで(理屈の上では)どんな本も7割読めるようになるのです。サイトワーズはリーディング力の習得を促進してくれる特効薬ですから、子どもに教えない手はありません。
 ただし、サイトワーズには「教わっていない単語は読めない」という欠点があります。これを補うためにも「フォニックス」で未知の単語を読む力(音声化する力)を育てておくことが大切なのです。
 サイトワーズにはいくつかの異なるリストが存在します。アメリカの学校で最もよく使われるリストは「Dolch Sight Words」と呼ばれる約300単語です。このリストが発表されたのは1948年で、当時の子ども向けの絵本を分析して単語が抽出されています。「The Cat in the Hat」で有名なDr. Seussの絵本シリーズは「Dolch Sight Words」をベースに書かれています。
 次にメジャーなものが「Fry Instant Words」です。こちらは1980年に最新版が発表されました。このリストには小学3年〜高校1年生までの教科書で頻出する1000単語がまとめられています。この1000単語を覚えると、あらゆる英語の本、新聞、雑誌、ウェブサイトの「90%以上」が読めると言われています。
 オーストラリア(イギリス英語)の小学校でよく使われる単語をまとめたものが「Oxford Wordlist」と呼ばれる500単語のリストです。オリジナルは2007年に発表されましたが、2017年にアップデートされており、現在最も新しいサイトワーズリストです。以上のリストはインターネットで無料公開されていますから、お子さんの英語教育を実践している方はぜひ検索してみてください。


フルエンシー(流暢に読めること)が最大の難所

 フォニックスとサイトワーズを一通り学ぶと、子どもは「正しい発音で」簡単な本が読めるようになります。本が読めると言っても、まだ拾い読みの状態であり、流暢さがなく、理解も伴っていません。まるでロボットが読むように、ゆっくり、慎重に、一つずつ単語を発声している状態です。
 拾い読みから抜け出し、スラスラと流暢に英文が読めるようになるまでのプロセスが「リーディング最大の難所」です。この山を乗り越えることができれば、子どもは「英語の本を早いスピードで読み解く力=リーディングフルエンシー」を身につけることができます。
 拾い読みを解消するには「サイトワーズ」が多く含まれる簡単な本の多読(最初は音読させてください)が効果的です。「Bob Booksシリーズ」やScholastic社の「Sight Words Readers」はアメリカの子どもたちが最初に読む本として人気です。イギリス英語では「Oxford Reading Tree」の「Stage 1〜3」あたりを子どもに「音読」させると良いでしょう。
 くれぐれも難し過ぎる本や長過ぎる本を与えないように注意してください。上手に英語が読めないという子どもは「実力以上の本を読まされている」ケースがほとんどです。最初は8〜32ページ程度の「超簡単で短い本」(1冊5分以内で読める本)をたくさん読ませて活字への抵抗感を取り除いてください。
 Amazon.com(アメリカのサイト)で「Sight Words Readers」「Early Readers」「Beginning Readers」というキーワードで検索すると「簡単で短い本」をたくさん見つけることができます。以下アメリカの子どもたちに人気のリーダーズを列挙しておきますので参考にしてください。

First Little Readers Parent Pack (Scholastic)
Sight Words Readers Parent Pack(Scholastic)
Bob Books Series (Bobby Lynn Maslen)
My First I Can Read (Harper Collins)
Step into Reading Level 1〜2 (Penguin Random House)
Ready to Read Pre Level 1〜Level 1 (Simon Spotlight)
*児童英語研究所の「I Can Read」もお勧めです!


子どもの発音が日本語っぽいという場合の対処

 子どもの発音が日本語っぽいという場合、本の朗読音声を聞かせると効果的です。「Bob Book」「I Can Read」「Ready to Read」 など、メジャーな本の朗読動画はYouTubeで見つかります。手元に英語の本があれば、タイトルをYouTubeで検索してみてください。朗読動画が見つかるかもしれません。 動画を何回か見せて(聞かせて)から本を音読させると、以前よりもスラスラ読めるようになります。また動画と一緒に読ませたり、リピートさせる練習も効果的です。子どもの発音指導は、口の形や舌の使い方を説明するよりも、ネイティブの発音を「聞いたまま真似させる」のが手っ取り早い方法です。 子どもに本を読ませる時のNGが「日本語で理解を確認すること」です。本を読み終えた後に「どんなお話だったのか教えて」「この単語はどんな意味?」と本の内容を「日本語で説明させる」のはやめましょう。 そもそも子どもは英語を日本語に訳そうと思って読んでいません。子どもはイラストや知っている単語を手がかりに、英語を英語のまま(おおまかに)理解できるのです。頭の中で英語を日本語に訳す習慣がつくと、読書スピードが遅くなり、フルエンシーが身につきづらくなるので注意してください。 リーディング力を育てるプロセスで大切なのが「理解よりも流暢に読めること」です。細かい理解はひとまず横に置いておき、英語がスラスラと流れるように読めるように上手に導いてください。 子どものリーディング力育成について詳しくは拙著「世界で活躍する子の〈英語力の〉育て方」(大和書房)をご一読いただければ幸いです。


ハワイイメージ1【編集部より】
船津徹先生の新著『失敗に負けない「強い心」が身につく 世界標準の自己肯定感の育て方』(KADOKAWA)全国書店にて発売中。困難に負けない「心の強い子」の育て方を詳しく紹介する一冊です。ポストコロナを生き抜くたくましい子どもを育てる知恵が満載です。ぜひご一読ください。▶︎詳細・お申し込みはこちらをクリック
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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2107年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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