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2020年9月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.111 | 英語のリーディング学習の進め方

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-2009
船津徹「英語のリーディング学習の進め方」(株式会社 児童英語研究所、2020年)


 子どもの英語教育の目標は「リーディング力の育成」です。英語の本(ネイティブ向けに書かれた本)がスラスラと読めるようになれば、子どもは英語圏に留学しなくても、英会話学校に通わなくても、読書を通して自学自習で英語力を限りなく向上させていくことができます。
 世界中のどの言語でも、高度な思考力と表現力を獲得するには、その言語で書かれた本を読み、読解力を鍛えることが必要です。いくら日本語が流暢に話せても、日本語の本が読めなければ、知識も思考も表現も深めることができません。
 子どもが英語のリーディング力をスムーズに身につけるには「正しい順序」で学習することが大切です。日本語の文字を習う時、最初にひらがな、次にカタカナ、そして漢字という順序で学ぶように、英語のリーディングにも正しい順序があることを知ってください。


英語圏では4〜5歳でフォニックスを習う

 英語圏の子どもが最初に学ぶのが、英語の「ひらがな」である「フォニックス」です。フォニックスは「A=ア」「B=ブ」「C=ク」というように、アルファベットの「文字」と「音」の関連性を教えるものです。
アルファベットには「名前」と「音」があります。私たちが普段使っている「A=エイ」「B=ビー」「C=シー」というのは「名前」であり、これを覚えても簡単な三文字単語「DOG」すら読むことができません。「DOG=ディーオージー」になってしまいますね。
 フォニックスでは「A=ア」「B=ブ」「C=ク」とアルファベットの「音」を教えます。フォニックスを学ぶと「DOG=ドゥオグ」と、音をつなげて正しい発音で単語が読めるようになります。
フォニックスでアルファベットの読み方(音)を教えてあげると、子どもをリーディングに導きやすくなります。フォニックスは文字と音をつなげるゲームのようなものですから、楽しみながらリーディングに必要な知識を習得できます。
 フォニックスを一通り学ぶと小学生でもシェークスピアが読めるようになります。日本語は「漢字」を次々に覚えていかなければ、大人向けの本が読めるようになりませんが、英語には漢字がありませんから、フォニックスを覚えるだけで、どんなに難しい小説、新聞、ウェブサイトでも読めるようになるのです。
 もちろん大人の向けの本が読めても内容を理解できるわけではありません。しかし大人と同じように英語が読めることは、子どもにとって大きな成功体験であり「自分は英語ができる!」という自信を高めてくれる効果があります。
 そこから先は、子どもの興味に合った本を多読していくことで、ボキャブラリーを増やし、文法を身につけ、表現力を伸ばしていけばいいのです。本を読む時は音読からスタートしてください。音読することでスピーキングとリスニングも同時に鍛えることができます。


サイトワーズを300語覚えると、どんな本でも7割読める!

 「the, of, and, a, to, in」を知らない人はいないと思います。これらは英語の「頻出単語」であり、サイトワーズ(Sight Words)と呼ばれるものです。英語圏では小学校低学年の時期にサイトワーズを指導します。
 学校でサイトワーズを教える理由は明快です。文章化されたあらゆる英語の「50%は頻出上位100単語」のサイトワーズで、そして「65〜70%は頻出上位300単語」のサイトワーズで構成されているからです。
たった300単語のサイトワーズを覚えるだけで、理屈の上ではどんな本も70%読めるようになるわけです。サイトワーズは学習効率が高く、子どもにリーディング力を定着させる近道なのです。
 サイトワーズにはいくつかの異なるリストが存在します。アメリカで最もよく使われるリストは「Dolch Sight Words」と呼ばれる220単語です。このリストが発表されたのは1948年で、当時の子ども向けの絵本から単語が抽出されています。「The Cat in the Hat」で人気のDr. Seussの絵本シリーズはDolch Sight Wordsの220単語をベースに書かれています。
 次にメジャーなものが「Fry Sight Words」です。こちらは1980年に最新版が発表されました。このリストには小学3年〜高校1年生までの教科書で頻出する1000単語がまとめられています。この1000単語を覚えると、あらゆる英語の本、新聞、ウェブサイトの「90%以上」が読めると言われています。
 オーストラリア(イギリス英語)の学校でよく使われる単語をまとめたものが「Oxford Wordlist」と呼ばれる500単語のリストです。このリストのオリジナルは2007年に発表されましたが、2017年にアップデートされており、現在最も新しいサイトワーズリストです。
 以上のリストはインターネットで公開されていますのでぜひダウンロードしてお子さんの英語学習に取り入れてください。


フルエンシー(流暢に読めること)が大切

 フォニックスとサイトワーズを学ぶと簡単な本が読めるようになります。本が読めると言っても、読み始めの子どもは例外なく拾い読みをしますから理解が伴いません。「The/ sun/ is/ not/ shine./ It/ was/ too/ wet/ to/ play.」と、まるでロボットが読むように、ゆっくり、一つずつ単語を読んでいる状態です。
 子どもは単語を正しく発音することに意識を集中しており、理解まで頭が回らないのです。また正しいアクセントとイントネーションでセンテンスを読めないと、知っている単語の羅列であっても正しく認識できないことが多く、読んでも意味が分からないのです。
 一所懸命1ページ読んだのに、肝心の内容がさっぱり分からない!これでは本を読む意欲が高まりません。拾い読みから抜け出し、スラスラと流暢にセンテンスが読めるようにするまでのプロセスがリーディング最大の難所です。この山を乗り越えることができればリーディング力は身につきます。
 拾い読みを解消するには、前述の「サイトワーズ」学習が効果的です。本によく出る頻出単語を一目で読めるように練習するのです。フラッシュカード、チャート、単語帳、サイトワーズ学習アプリなどを活用してサイトワーズが瞬時に読めるようにサポートしてあげてください。
 同時にサイトワーズが多く含まれるPRE-K〜Grade2レベル(4歳〜7歳向け)の本を読ませてください。英語の子ども向けの本には読書レベル(RL)や対象年齢が記載されています。それらを参考に、子どもの興味に合った簡単で短い本(リーダーズと呼ぶ)を選んであげてください。
 くれぐれも難し過ぎる本や長過ぎる本を与えないように注意してください。リーディングが苦手という子どもは実力以上の本を読まされているケースがほとんどです。16〜32ページ程度の薄くて簡単な本をたくさん読ませる(多読です)ことでリーディングフルエンシーが身についていきます。


フルエンシーを身につけるには「音読」が基本

 英語の本を感情込めてスラスラ読める状態を英語で「リーディングフルエンシー」と呼びます。リーディングフルエンシーを身につけるには、本の音声を聞かせ方法が効果的です。「The Cat in the Hat」「Hop on Pop」など、子ども向けのメジャーな本でしたらYouTubeで検索すると朗読動画が見つかるはずです。動画を何回か見せて(聞かせて)、本を読ませると、以前よりスラスラと読めるようになります。
 また本を読み始めの子どもには「音読」をさせてください。黙読では理解しづらい文章も声に出すと頭に入りやすく、理解しやすくなります。子どもが音読をする時は親が一緒についてあげて、読み間違えた単語をチェックしてあげてください。と言っても、子どもが読んでいる途中で「ちがうでしょ!」などと言わないでください。最後までしっかり聞いてあげた後に、「ここをもう一度読んでみようか!」と伝えましょう。
 最後にアメリカの子どもたちに人気の「リーダーズ」をざっとご紹介します。これらの本は英語レベルにばらつきがあるので「読解力レベル」に配慮して選びましょう。タイトルの右の数字は「Lexile指数」です。 Lexile指数というのは本の「読解力」と「文章の難易度」を表す指標で、100L〜2000Lの間で表記されます。アマゾンの英語サイトに行き、本の詳細部分を見ると、Lexile指数が記載されています(Lexile明記のない本もあります)。それを参考に子どもの読解力レベルに合った本を選ぶことができます。
 リーディングフルエンシーを身につけるにはLexile指数が500L以下のリーダーズが適しています。Lexile指数500Lというのは、英語圏の小学1〜2年生の読解力で読み解けるレベルです。このレベルの本であれば、フォニックスとサイトワーズを覚えた子どどもが自力で読み進めることができます。

Dr. Seuss Series (Dr. Seuss) 90L-520L
Little Critter Series (Mercer Mayer) 100L-490L
Arthur Series (Marc Brown) 260L-580L
I Stink (Kate McMullan) 230L-490L
Frog and Friends (Eve Bunting) 330L-500L
Curious George Series (H. A. Rey) 310L-590L
The Berenstain Bears Series (Stan Berenstain) 310L-540L
Fancy Nancy Series (Jane O’Connor) 290L-570L
If You Give a Mouse Series (Laura Numeroff) 410L-590L


ハワイイメージ1【編集部より】
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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2009年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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