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2019年12月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.102 | 学習意欲を維持する環境作り

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-1912
船津徹「学習意欲を維持する環境作り」(株式会社 児童英語研究所、2019年)


 子どもの英語教育を成功させるために欠かせない「やる気」を維持する環境作りについて述べていきます。子どもが学習英語力を身につけるまでの期間は7年〜8年と長い道のりです。その間に「学習意欲」が減退するタイミングが何度かあります。どの子にも訪れる停滞期を乗り越えるために、親はどんな環境を作ったらよいのか、どうしたら子どもの「やる気」を維持できるのか、英語停滞期の親の対応が英語教育の成否を決定します。


乳幼児期に「英語の文字環境」を作る

 子どもの英語教育を成功させるコツは、身の回りに「英語の文字」が当たり前にある環境作りです。日本で生活していると、子どもが目にする文字は日本語ばかりです。本、おもちゃ、お菓子のパッケージ、ポスターなどは全て日本語で書かれています。
 乳幼児期の子どもは、身の回りにある情報を無条件に吸収することができます。つまり、子どもの身の回りに「英語の文字」が豊富にあれば、それらを目にしているだけで「文字学習の定着が良くなる」のです。
 子どもの目に入る場所に「アルファベットチャート」「フォニックスチャート」「身体の名称/Body Parts」「色や形/Colors and shapes」など、英語の文字が書かれたポスターを貼りましょう。
 「家が汚くなる!」なんて言わずに、子どもの教育目的ですからぜひ実行してください。Amazonで「アルファベットチャート」「アルファベットポスター」「ウォールチャート」などと検索すれば見つかります。
 また、子ども専用の本棚を買い与えて、英語の本をたくさん並べておきましょう。アルファベットの絵本、動物や魚の絵本、熊のプーさんやバンビなどの可愛いイラストが豊富な絵本、ピクチャーディクショナリーや図鑑などを並べておくと、子どもが自分で引っ張り出してページをめくるようになります。
 さらに、子どものおもちゃ箱には、アルファベットブロック、アルファベットパズル、マグネットアルファベット、ボタンを押すと英語の音が出るフォニックス玩具などを入れておきます。子どもはおもちゃで遊びながら英語の文字や音に親しんでいきます。
 文字のおもちゃは、Amazonで「アルファベット玩具」「アルファベットブロック」「マグネットアルファベット」と検索すれば見つかります。アメリカでは「Leap Frog」「VTech」「Fisher Price」「Learning Resources」「Lego」などの玩具メーカーのおもちゃが人気です。
 さらに、マグネットアルファベットを並べて子どもの名前を作り冷蔵庫に貼ったり、ホワイトボードに家族の名前をアルファベットで書くだけでも効果あります。子どもの優れた言語吸収能力を最大限引き出す「英語の文字環境作り」を実践しましょう!


教育チャンネル「PBS Kids」を使い倒す!

 「The Cat in the Hat」「Daniel Tigers」「Curious George」「Moly of Denali」「Arthur」「Sesame Street」「Splash and Bubble」「Martha Speaks」「Super Why!」など、アメリカの子どもに大人気のキャラクターたちが登場する番組を提供しているチャンネルが「PBS Kids」です。
 多くのアメリカの子どもが、PBS Kidsの番組を見て、英語の文字読み、算数、科学知識、コミュニケーションスキルなどを覚えていきます。日本のNHK教育テレビのようなものです。
 子どもがPBS Kidsの番組の中から「お気に入りのキャラクター」を見つけることができれば、その後の「リーディング学習」がスムーズに進むようになります。というのも、子ども向けのリーダーズやチャプターブックにはPBSのキャラクターが登場するシリーズがたくさんあるからです。お気に入りのキャラクターが登場する本であれば、子どもが自分から手にとって読むようになります。
 PBS Kidsのウェブサイトは宝の山ですから使わない手はありません。「PBS Kids/pbskids.org」と検索すれば見つかります。PBSのウェブサイトは、人気キャラクターのビデオ視聴はもちろん、キャラクターが登場するゲーム、塗り絵、クラフトなどを全て「無料」で提供しています。ライブストリームでPBS Kidsの人気番組を一日中見ることもできますから「かけ流し教材」として活用することもできます。
 PBS Kidsのウェブサイトを親子で探検して、お気に入りのキャラクターを見つけてあげましょう。子どもが気になるキャラクターが見つかれば、その番組の動画を見せてあげて、子どもを夢中にさせましょう。
 PBS Kidsのウェブサイトでは、全ての(過去)番組が見れるわけではありませんので、YouTubeでも番組名(キャラクター名)を検索してみましょう。たくさんの無料動画を見つけることができます。英語初心者の子どもには、しばらく音声だけをかけ流してください。音声をかけ流してから動画を見せると、子どもは興味を示すようになります。


お気に入りのキャラクターからリーディングへ導く

 PBS Kidsの他にも、日本の子どもたちに人気の機関車トーマスとなかまたち(play.thomasandfrieds.com)やディズニー・チャンネル(disneynow.go.com)のウェブサイトから「お気に入りのキャラクター」を見つけてあげましょう。
 どのウェブサイトにも無料動画やゲームが豊富にありますから活用して子どもの関心を引き出してください。好きなキャラクターが見つかれば、「やる気」が求められるリーディング学習へ向けてのモチベーションが一気に高まります。
 アメリカの子どもたちは「好きなキャラクター」から読書に入っていくのが一般的です。日本の小学校では、仮面ライダーやアンパンマンなどのキャラクターの本を読むことは御法度かもしれませんが、アメリカの小学校は、子どもが本(活字)を読んでくれるのであれば、内容についてはあまりうるさいことは言いません。多くの子どもたちがテレビや映画のお気に入りのキャラクターが登場する本を読むことでリーディング力を身につけていきます。
 日本で英語を学ぶ場合も同様で、子どもが「好き!」「カッコいい!」「可愛い!」と思えるキャラクターを見つけてあげて、そこを入り口に英語のリーディングへ導いていくと学習の進行がスムーズです。
4〜5歳くらいまでの子どもであれば、PBS Kidsのキャラクターやディズニーのキャラクターに食いつきます。やや年齢が上がってくると、スパイダーマン、バットマン、超人ハルク、アイアンマン、ワンダーウーマン、パワーパフガールズなど、スーパーヒーロー系のキャラクターに興味を持つようになります。
 子どもの個性や好き嫌いに合わせて、たくさんのキャラクターを紹介してあげてください。子どもが「カッコいい!」「かわいい!」と思える、お気に入りのキャラクターが見つかったら、そのキャラクターが登場する絵本やチャプターブックを子どもの本棚やトイレにそっと置いておくのです。すると子どもは自分の意思で英語の本を手に取って読むようになります。


TLCのオリジナルフォニックス

 ハワイとロサンゼルスのTLC for Kidsでは移民子女向けに英語の「リタラシー教育」を2001年から実践しています。家庭でのサポートが少ない移民子女が学習することを前提に、音声と映像を多用したオリジナルのカリキュラムで「英語の読む力」を短期間で身につけることができます。TLC for Kidsのオリジナルフォニックス動画はYouTubeで「TLC Phonics」と検索すれば見つかりますのでぜひご活用ください。


ハワイイメージ1【編集部より】
船津徹先生の新著『世界で活躍する子の〈英語力〉の育て方』が好評発売中です。子どもが「リーディング力」を身につけるプロセスを、ステップバイステップで詳しく解説する一冊です。本書の内容を実践することで、英語習得最大の壁である「リーディング力」をスムーズに獲得することができます!「英語の本が楽しめる子どもに育てたい!」という方はぜひご一読ください。▶︎詳細・お申し込みはこちらをクリック


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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2001年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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