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2018年1月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.79 | 英語の読書力の育て方

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-1801
船津徹『英語の読書力の育て方』(株式会社 児童英語研究所、2018年)


 子どもの英語教育のゴールは「リーディング力の育成」です。英語の本(ネイティブ向けに書かれた小説)がスラスラと読めるようになれば、英語圏に留学しなくても、読書を通して英語力をグングン上達させていくことができます。
 日本の英語教育の問題は「英語を読む量が少ないこと」です。中学の教科書に出てくる単語数(新出単語数でなく総単語数)は3年間で5,000単語です。たった5,000単語では英語の本が読めるようにはなりません。


| リーダー100冊読破を目標にしよう!

イメージ1 アメリカの小学生は1〜3年までの3年間で平均27万単語を読みます。読む本の冊数は3年間で平均135冊です。27万単語を135で割ると2,000語。つまり、アメリカ人の小学生は1冊に約2,000単語の短い本をたくさん読んでいるということです。
 これは日本人の子どもにとって大きなヒントです。いきなり100ページもある英語の本を読ませても英語嫌いにするだけです。最初は16〜32ページ程度のリーダーと呼ばれる短い本をたくさん読ませてください。
 アメリカ人の小学生と同じ量を読め!とは言いませんが、目安としてはリーダーを最低100冊は読まないと、英語の本がスラスラ読めるようにはなりません。
 リーダーには、”Oxford Reading Tree” “I Can Read!” “Step into Reading” “Ready to Read” などたくさんの種類があります。子どもの性別や好き嫌いを考慮した上で、子どもが好きそうなシリーズを探してみましょう!


| 理解よりも流暢に読めることが先

イメージ2 読書指導の原則は「理解よりも流暢に読めることが先」です。英語の本を読み始めたばかりの子どもに「読むこと」と「理解すること」を要求すると、必ずリーディングスピードが遅くなります。すると本を読むために多くの時間と集中力を要するので、子どもは読書を嫌がるようになります。
 内容理解はひとまず横に置いておき、スラスラと読むことに集中させましょう。人間の脳は素晴らしい能力を持っていますが、2つの作業を「意識的に」同時処理することは苦手です。英語を読みながら頭の片隅で意味を考えていると、脳の処理スピードは遅くなり、学習効率が下がってしまうのです。
 これは日本語の文字を習い始めた子どもを観察すれば一目瞭然です。ほとんどの子は文字を「正しく読むこと」に集中しているので、本を読み終わっても内容理解が伴いません。
 まずは英語を流暢に読むことに集中させましょう。単語をいくつかのかたまりで読めるように練習してください。(スラッシュリーディング*)


| うまく読めない時の対処方法

イメージ3 拾い読みが多く、読書スピードが向上しない場合、オーディオブックと呼ばれる本の音声を聞かせることをお勧めします。オーディオCDとセットで販売されている本もありますが、最近は本の音声データだけを購入することもできます。
 最近はYouTubeでたくさんの本の朗読を無料で聞くことができます。まずは手元にある本のタイトルをYouTubeで検索してみましょう。ネイティブの朗読が見つかるもしれません!
 音声を見つけたら繰り返し子どもに聞かせます。小学生以上の子どもでしたら本の文字を見ながら音声を聞いたり、ネイティブに合わせて音読させてみましょう。どの単語や表現でつまずいているのかが分かります。
 PALKIDS(児童英語研究所)の「I Can Read!」や「I Love Reading!」などの音声付きリーディング教材も流暢に読む練習として最適です!

(*)スラッシュリーディングはセンテンスに「/」を入れて、単語を意味のかたまり単位で読む方法。

 グローバル時代を生きる子どものために「今」何が必要なのか?その答えが本書にあります。「世界標準の子育て」をぜひご一読ください!


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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2001年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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