音読や計算ができても、
文章の意味が分からなければ、問題は解けません。
聞いたり読んだりした内容を心に描き、
図・文字・式・答えを導く力を育てます。
このページでわかること
「読める」を「分かる」に変える
教科書を声に出して読める。漢字も読める。計算もできる。その様子を見ると、周囲は「文章を理解している」と考えがちです。
一般に文章を読んで理解することを「読解力」と呼びますが、文字を音にできることと、文章の意味が分かることは、分けて考える必要があります。
音読はできても、次のような子どもは少なくありません。
- 何が書かれていたのか説明できない
- 誰が何をしたのか分からない
- 何が、どのことばにかかっているのか捉えられない
- 問題文から数量の関係を読み取り、式を立てられない
- 説明文に出てくる用語や定義を理解できない
文が長くなると、文字を音声に変換することは出来ても、主語と述語のつながりや、修飾することばと修飾されることばの関係を見失うことがあります。
文字を音にする「読む力」はあっても、ことばのつながりを捉え、内容を理解する「分かる力」が十分に育っていないと、このようなことが起こります。
これは、国語だけの問題ではありません。算数の文章題、理科の説明、社会の因果関係など、学校の学習の多くはことばを通して行われます。必要なのは、文字読みを自動化すると同時に、理解力を高める練習です。その土台を育てるのが国語教室プログラムです。
国語教室プログラムとは
『国語教室プログラム』は、聞いたこと・読んだことを「分かる」に変える家庭学習教材です。
ことばから人物、出来事、条件、数量などを捉え、必要な情報を保持し、関係を整理して、図・文字・式・答えへ変換します。
「読める力」を「分かる力」へ。
国語だけでなく、算数・理科・社会をことばから理解する土台を育てます。
★ 調査レポート
保護者の97.9%が国語力を「非常に重要」と回答――学年が上がるほど高まる不安、早期プログラム活用家庭はより高い満足度(パルキッズ会員(子育て中の保護者)を対象とした「国語力に関する意識・実態調査」の結果)
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「分かる」とは、心に内容を浮かべること
文章を理解するとは、そこに書かれている、人物、出来事、場所、時間、原因、結果などを結びつけ、文章が表している内容を頭の中に作ることです。
このように、ことばから頭の中に作り出すイメージを「心内表象」といいます。
物語文は、人物や出来事が具体的で、子ども自身の経験や背景知識を活性化しやすいため、心内表象を描きやすい文章です。
一方、説明文は抽象的で、目に見えない概念や、定義、分類、比較、原因と結果などを理解しなければなりません。特に語彙が乏しいと、まず用語そのものの意味が分かりません。さらに、複数の用語を組み合わせて説明される定義や概念は、いっそう理解しにくくなります。
文章を分かるためには、文字を音にするだけでなく、語彙や背景知識を使って情報を結びつけ、内容の心内表象を作る力が必要です。
理解に必要な二つの材料――知識とワーキングメモリ
文章を理解するためには、大きく二つのものが必要です。
一つは、語彙・概念・背景知識です。知らないことばばかりでは、何について書かれているのかを理解できません。
もう一つは、入ってきた情報を一時的に保持しながら、次の情報と結びつける力です。ここで働くのがワーキングメモリです。
例えば長い文では、最初に聞いた人物や条件を覚えておきながら、後から入ってきた情報と結びつけなければ、文全体の意味を捉えられません。
知識が「理解の材料」で、ワーキングメモリが「材料をつなぐ作業台」です。材料が豊富なほど、作業台は大きいほど、複雑な作業でも処理できるようになります。
幼児教室プログラムは、理解するための材料を豊富にする取り組みです。
なぜ、まず「聞けば分かる力」なのか
国語力というと、文字を読む練習が中心になりがちです。
しかし、読む場合は、分からなければ前の文へ戻り、何度でも確かめながら理解できます。
一方、音声は、一度聞いたそばから消えていきます。聞き逃したことばや、人物、条件、数量の関係を、後から見直すことはできません。
そのため、聞いて理解するには、音声を受け取りながら、ことばの意味を捉え、情報の断片を覚え、前後の内容を結びつけ、心内表象を作るという処理を同時に進める必要があります。この繰り返しが、ワーキングメモリの性能を向上させます。
国語教室プログラムでは、話、指示、ことわざ、数字など、戻って確かめられない音声を使うことで、聞いたその場で内容を捉え、理解する力を育てます。読解力よりもまずは聴解力です。そして、「聞けば分かる」を育てたら、「読めば分かる」へつなげます。
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分かる力は、国語だけの力ではない
計算はできるのに文章題だけ解けない場合、計算力ではなく、文章に示された状況や数量の関係を理解できていないことがあります。
問題の意味を捉えず、文中の数字だけを拾って公式へ当てはめても、正しい式は立てられません。
算数の文章題も、理解力の問題
例題
「同じ道を、行きは平均時速60キロ、帰りは平均時速40キロで移動しました。往復の平均時速は何キロでしょうか。」
数字だけを見ると、60と40の平均を求めて「50キロ」と答えたくなります。平均時速を求めるには、往復の距離と、それぞれにかかった時間の関係を理解しなければなりません。(例)仮に1キロを往復すると、式は、(1 + 1)÷(1/60 + 1/40)= 0.8となり、分速0.8キロなので、答えは時速48キロです。
文章題で大切なのは、先に計算方法を探すことではありません。ことばから状況を捉え、何が同じで、何が異なるのか、どの数量がどのように関係しているのかを理解してから、式へ変換することです。まずは何が問われているかを理解しなくてはいけないのです。
理科では、現象と原因・結果を結びつける。
社会では、出来事の背景と因果関係を捉える。
算数では、文章から数量関係を取り出す。
学校の学習の多くは、ことばを通して行われます。
覚える学習から、分かって学ぶ学習へ
文章や学習内容を理解できる子どもは、全体の流れや仕組みをつかみ、必要なポイントだけを記憶できます。
一方、前後のつながりや意味を理解できない場合は、人物、年号、用語、公式、解き方を、それぞれ別のものとして覚えるほかありません。
日本史や地理では、出来事の背景や因果関係を理解せず、人物名、地名、年号を個別に暗記する。算数では、数量の関係を理解せず、問題の形と公式を対応させて覚える。このような学習では、覚えたとおりの問題には答えられても、表現や条件が変わると対応できません。
例えば、速さ、時間、距離の関係を理解していれば、「はじき」の図を丸ごと覚えなくても、状況から必要な式を考えられます。三平方の定理も、仕組みを理解していれば、条件の異なる問題にも応用でき、公式を忘れても理解した関係から考え直すことができます。
理解できれば、覚える量が減り、初めて見る問題にも考えて対応できるようになります。
国語教室プログラムで目指す「分かる力」
国語教室プログラムで目指すのは、国語の問題だけが解けることではありません。聞いたこと・読んだことを理解し、必要な情報を使って考え、答えに変えられる状態です。
国語教室プログラムで目指す「分かる力」
レッスンの内容
知る → 聞く → 保持する → 理解する → 書く → 伝える。
国語教室プログラムでは、この一連の処理を1週間の学習の中で繰り返します。
1週間の取り組み
1〜2日目 動画でインプット
1日約10分、当月の動画を見ます。俳句、慣用句、ことわざ、百人一首、歌などへ触れ、その月の学習に必要な語彙や知識を確認します。
3〜5日目 ワークで理解と処理
1日2枚程度、音声を聞きながらワークへ取り組みます。聞いた内容を保持し、図、文字、式、答えへ変換します。
6〜7日目 オンラインレッスン
わかる力クイズ、イメージ力クイズ、伝える力クイズへ取り組みます。聞いた内容を理解するだけでなく、要点をまとめ、自分のことばで表す力へつなげます。
この1週間の流れを、24か月繰り返します。
1年目―聞いて理解し、処理して書く
1年目は、聞いた情報を保持し、意味を理解し、文字や図へ変換する基礎を育てます。
主な課題には、次のようなものがあります。
| 課題名 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 逆さことば | 音声で聞いた言葉を、意味の通るように並べ替えて書く | 音韻認識力・言葉の再構成能力を育てる |
| 数の記憶 | 読み上げられた数字を記憶して書く | 聴覚記憶・集中力・ワーキングメモリの強化 |
| 速聴(慣用句) | 4倍速の慣用句を聴いて書く | 高速処理力・慣用句の語彙習得 |
| 文字を書く | 音声で流れた言葉を順にマスに書く | 書写力・聴解力・言語化能力の養成 |
| 速聴(ことわざ) | 4倍速のことわざを聞いて書く | 音声処理力・ことわざの理解・表現力強化 |
続きを見る(さらに11件)▼
| ことわざ(意味から) | 意味を聞いて該当することわざを書く | 抽象語彙理解・表現変換力の育成 |
| 仲間はずれ | 4語の中で意味が異なるものを選んで書く | 語彙理解・分類思考・論理的判断力の向上 |
| 聴写 | 聞いた文を原稿用紙に正確に書き写す | 聴解力・記述力・語順理解の定着 |
| 音の数 | 音声の中で音が鳴った回数を数えて書く | 音の識別力・集中力・リズム認識力の育成 |
| 形を描こう | 聞いた指示どおりに図や形を描く | 聴覚→視覚変換・空間把握力・指示理解 |
| 話の記憶 | 短い話を聞いて、質問に答える | 要点把握・記憶力・内容理解力の向上 |
| 文章題 | 音声で出された算数問題に答える | 聴解×思考×記述の複合的処理力を育てる |
| 場所移動 | 音の指示に従って、図上で位置を移動し印をつける | 空間認知力・情報処理力・聴覚集中の向上 |
| スリーヒント | ヒントを3つ聞いて、該当する季節を書く | 推論力・知識応用力・連想力の育成 |
| 四文字復元 | 音で聞いた言葉を4文字の意味ある言葉に並べ替える | 記憶+再構成+語彙センスのトレーニング |
| 三人の声 | 同時に話す3人の声を聞き分け、何を言っていたか書く | 聴覚選択力・集中力・情報抽出力の育成 |
これらを通して、聴解力、語彙力、情報保持、集中力、分類、推論、空間把握、記述の基礎を育てます。
2年目―理解した情報を使いこなす
2年目は、1年目で育てた「聞いて理解し、書く力」を使い、より複雑な情報処理へ進みます。
| 課題名 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 四字熟語(意味から) | 意味を聞いて適切な四字熟語を書く | 抽象語彙理解・語彙運用力の向上 |
| 地図 | 音声の道順に従い、地図上で位置をたどる | 空間認知・指示理解・地理的感覚の育成 |
| 座標 | 指定された横・縦の数字の交点を塗りつぶす | 座標の理解・空間把握・論理的処理力 |
| 暗号解読 | 座標と対応した文字を解読して書く | 論理的思考・集中力・パズル的処理能力の育成 |
| 話の記憶 | 音声のお話を聞き、質問に答える | 要点記憶・内容理解・聴解力の向上 |
続きを見る(さらに11件)▼
| 仲間はずれ | 4つの言葉の中から意味の異なる語を選ぶ | 意味分類・語彙理解・論理的判断力の強化 |
| 宝島 | 音声で指示された道を地図上でたどり、宝の位置を特定 | 推理力・空間把握・情報処理力の育成 |
| 移動 | 音声指示に従って図の中を移動し、形を描く | 聴覚処理・空間理解・指示実行力の向上 |
| 数字チェック | 音声で読まれた数字に○をつける | 音の識別・選択的注意・短期記憶の強化 |
| 話の違い | 2つの話を聞き、異なる箇所を見つけて書く | 比較力・注意力・分析的聴解力の育成 |
| 天気図 | 音声で聞いた天気を記号で天気図に表す | 記号理解・理科的知識・情報変換力の育成 |
| ひらがなチェック | 読み上げられたひらがなに○をつける | 音と文字の識別力・集中力の強化 |
| 文字の復元 | 聞いた音を意味のある言葉に並べ替えて書く | 語彙力・記憶力・言語的再構成力の向上 |
| 漢字の筆順 | 正しい筆順を見本に従って漢字を書く | 書写力・筆順理解・漢字学習の基礎づくり |
| 順番 | チームの順位を音声で聞いて○をつける | 聴解・順序理解・判断力の育成 |
| 動物の声 | 聞こえた鳴き声から動物を当てて書く | 音の識別・推理力・知識応用のトレーニング |
1年目が理解の基礎づくりであるのに対し、2年目は、理解した情報を使って考える段階です。
幼児教室プログラム修了後は、国語教室プログラムへ
幼児教室プログラムの4段階を終えた子どもは、年齢が幼児であっても、国語教室プログラムへ進めます。
幼児教室プログラムで増やした語彙、概念、知識を使い、聞いた内容を保持する。心の中に描く。情報の関係を整理する。図、文字、式、答えへ変換する、という理解の学習へ進みます。
幼児教室で「知っているもの」を増やし、国語教室で「知っているものを使って分かる力」へ進みます。
小学校低学年から始める場合
日常会話や読み聞かせを十分に理解でき、語彙・背景知識が十分なら国語教室からスタートできます。
一方、小学校低学年で、語彙・背景知識を豊かにしたい場合は、先に幼児教室プログラムの後半2年分を、1年間でまとめて取り組む方法があります。
モマン、ロコモは「幼児教室」と名前がついていますが、小学生でも取り組み応えのある教材です。音声入力を中心に語彙や背景知識を補い、その後、国語教室プログラムへ進みます。
幼児教室プログラムと国語教室プログラムの違い
国語教室プログラム
聞いた内容を保持し、心に描き、情報の関係を整理して、図、文字、式、答えへ変換する理解力を育てます。
幼児教室プログラムが「知っているものを増やす教材」であるのに対し、国語教室プログラムは「知っているものを使って分かる力を育てる教材」です。
よくある質問
対象は何歳ですか?
小学生または幼児教室プログラム修了生が対象です。幼児でも、幼児教室プログラム4年分を終え、語彙や知識のインプットが進んでいれば取り組めます。
学習期間はどのくらいですか?
24か月です。
価格はいくらですか?
79,800円(税込)、会員価格は75,810円(税込)です。
1日どのくらい取り組みますか?
目安は約10分です。
音読できるのに、読解問題が解けない子にも向いていますか?
向いています。文字を正しく音にできても、文章の意味を理解できているとは限りません。国語教室プログラムでは、聞いたり読んだりした内容から、人物、出来事、原因、結果、条件、数量などのつながりを捉え、内容を理解する力を育てます。
算数の文章題にも役立ちますか?
役立ちます。文章題を解くには、ことばで示された状況や数量の関係を理解し、それを式へ変換する必要があります。国語教室プログラムには、音声で与えられた文章題を聞き、内容を理解して、図・式・答えへ変換する課題が含まれます。
幼児教室プログラムを終えていないと使えませんか?
小学生であれば、幼児教室プログラムの修了は必須ではありません。日常会話や読み聞かせの内容を理解でき、学習に必要な語彙や背景知識があれば、国語教室プログラムから始められます。
ただし、知らないことばが多く、文章の背景や用語を理解しにくい場合には、先に幼児教室プログラムの後半2年分へ取り組む方法があります。
幼児教室プログラムを終えた幼児も使えますか?
使えます。年齢ではなく、語彙、知識、聞く力が育ち、音声を聞きながら書いたり、選んだりする課題へ取り組める段階にあるかを見て判断します。
小学校低学年で語彙が少ない場合は、どちらから始めますか?
幼児教室プログラムの後半2年分を1年間で進め、語彙、概念、背景知識を補ってから、国語教室プログラムへ進む方法があります。
一般的な国語の読解問題集との違いは何ですか?
一般的な読解問題集では、文章を読み、設問に答えます。そのため、文字を読む。内容を覚えておく。設問を理解する。答えを考える。文字で書く、という複数の処理を同時に行わなければなりません。
国語教室プログラムでは、まず音声を使って文字読みの負担を減らし、内容を理解する、情報を保持する、順序を整理する、図にする、推論するといった力を分けて育てます。読解問題を繰り返し解く教材ではなく、読解問題を理解して解くための土台を育てる教材です。
幼児教室プログラムとの違いは何ですか?
幼児教室プログラムは、語彙、概念、知識を豊かにインプットし、物事に気づく知覚力と、理解するための材料を育てます。
国語教室プログラムは、すでに持っている語彙や知識を使って、聞いたり読んだりした内容を理解し、必要な情報を保持して、図・文字・式・答えへ変換する力を育てます。幼児教室プログラムが「知っているものを増やす教材」であるのに対し、国語教室プログラムは「知っているものを使って分かる力を育てる教材」です。
ワーキングメモリとは何ですか?
入ってきた情報を一時的に保持しながら、その情報を使って理解したり、考えたりする働きです。音声は聞いたそばから消えていくため、聞いた内容を理解するには、先に入った情報を覚えておきながら、次の情報と結びつける必要があります。
心内表象とは何ですか?
ことばの意味や文のつながりから、人物、出来事、場所、時間、原因、結果、条件、数量などを結びつけ、文章が表す内容を一つのまとまりとして心の中に捉えることです。心内表象は「分かる力」そのものではなく、文章を理解した結果として心の中に作られる内容のまとまりです。
読書を増やすだけでは不十分ですか?
読書は、語彙や知識を増やし、文章に親しむための大切な活動です。ただし、理解力を育てるうえでは、読んだ冊数だけでなく、どのような文章を、どのように読むかも重要です。
物語文は、人物や出来事が具体的で心内表象を作りやすく、語彙や表現を豊かにします。一方、説明文では、用語の意味、定義、分類、比較、原因と結果、主張と根拠などを捉える必要があります。抽象的な内容を理解する力を育てるには、説明文を理解する経験も必要です。
中学受験対策になりますか?
長文読解、記述、複数条件の整理に必要な理解力、聴解力、情報保持、推論力の土台づくりに活用できます。ただし、過去問の解法や受験テクニックだけを教える教材ではありません。
