Vol.046 | 英語を身につける適齢期

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引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal/1504hj/
船津 徹(Funatsu Toru)『Vol.046 | 英語を身につける適齢期』(株式会社 児童英語研究所、2015年)

英語は何歳で習うのが最も効率的なのでしょうか?よく英語を身につける適齢期は6歳だ!いや10歳だ!という議論があります。実は、これはとても乱暴な話なんです。英語力には「生活英語力」と「学習英語力」があります。英語習得の適齢期を論ずる場合、これら2つの力を分けて考えなければいけません。

「生活英語力(英会話力)」は年齢が小さいほど楽に身につきます。10歳くらいまでに完全英語環境に浸れば、誰でも2~3年で英会話力を身につけることがきます。生活英語力は社交的・外交的な子どもほど短期間で身につきます。生活英語力は7歳よりも6歳、6歳よりも5歳児の方が、労せず身につけることができます。

一方、「学習英語力(読み書き)」については年齢が小さいから有利ということはありません。私はアメリカで多くの移民子弟を教えていますが、最もスムーズに英語の読み書きを身につける年齢は6歳~8歳くらいです。日本語で読み書きと読書力が高度に定着している子ほど、短期間で英語の読み書きも身につけることができます。

日本で「生活英語力」を身につけるには

日本で生活英語力を身につけさせるのは大変です。というのも、生活英語力の獲得は言語環境によって左右されるからです。日本で生きた英語に長時間触れさせるために子どもをインターナショナルスクールに通わせる方がいます。でも子どもをインターに通わせられる家庭はごく一部です。そこで、どの家庭でもできる方法が、英語音声のかけ流しや映像メディアの活用です。

かけ流しは根気強く継続すれば効果が期待できます。生活言語力の発達は子どもが見聞きする言語量に左右されますから、毎日最低90分はかけ流しをすることが必要です。かけ流しに加えて、子ども向けの英語番組やDVDなども見せるのもよいでしょう。

かけ流しだけだと、次のステップである学習英語力(読み書き)につなげることができません。そこで大切なのが、文字に関わる取り組みを家庭で導入することです。映像メディア、ワークシート、本などを活用してフォニックスに取り組ませてください。今はスマートフォンやインターネットでもフォニックスを学ぶことができますから、家庭でもぜひ実践してください。

日本で「学習英語力」を身につけるには

 子どもが4~5歳になったら、英語の文字を教え始めてください。日本語でも英語でも、子どもに文字を教える方法は一緒です。ご自分が小学校に入学した時に何から習い始めたのか、思い出してください。最初は誰もがひらがな五十音を習いますね。英語でひらがな五十音に相当するものが、「フォニックス」です。

フォニックスと聞くと専門的な感じがしますが、要はアルファベットの文字と音の関係を教える指導法です。"A"は「ア」、"B"は「ブ」、"C"は「ク」、"D"は「ドゥ」、"E"は「エ」という要領で、アルファベット26文字と音を合致させるわけです。

子どもの目に入る場所にアルファベット表を貼っておきましょう。大文字と小文字が一緒に書かれているもの、絵が入っているものを探して貼ってください。幼い子どもは目に入るものを無意識に反復学習します。アルファベット表を貼っておくだけで文字の定着がよくなります。

フォニックスは発音が難しいのでネイティブに教わることが望ましいですが、映像メディアやゲームを利用すれば、遊び感覚で正しい発音を身につけることができます。もちろん幼い子どもに長時間モニターを見せるのはよくないので、時間を決めて遊ばせましょう。

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船津 徹(Funatsu Toru)

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2602年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールを卒業。
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