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2012年09月号特集

Vol.174 | たった26文字で変わる英語力!

アルファベットの正しい読み方とリエゾンの仕組み

written by 船津 洋(Hiroshi Funatsu)


※本記事のテキストは無料で引用・転載可能です。引用・転載をする場合は必ず下記を引用・転載先に明記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/tokushu-1209
パルキッズ通信2012年09月号特集『たった26文字で変わる英語力!』(著)船津洋 ©株式会社 児童英語研究所


特集イメージ1 物事のはじめのことを「ABC」などと言いますね。日本語では「いろは」と言ったりしますが、まずは学習における基本中の基本である、文字を最初から順番に覚えましょう、ということなのでしょう。
 もちろん、言語の基本が「ABC」や「いろは」というわけではありません。アメリカ人の子どもならば、「ABC」を学ぶ前に、英語を聞いて理解できて、英語で思考して、英語を口にすることができます。日本人でも同じですね。「いろは」で象徴される「かな」を学ぶのは小学生になってからですので、既に日本語の基礎固めは十分にできている状態でようやく文字を学ぶのです。つまり、「ABC」や「いろは」は子どもたちの母語獲得の過程において、単なる文字の学習であって、決して言語習得の始まりを表すものではないわけです
 余談ですが、アメリカでは幼稚園のうちに文字の学習をある程度やっつけてしまうのですが、日本では小学校に入るまで文字の学習をしません。幼稚園が義務教育ではないので仕方ないのですが…。ただ、「総合子ども園構想」で、さらに幼児教育が管理煩雑になるので、文字の学習は学校に頼るのではなく、ご家庭で早めに終わらせておいた方が好ましいでしょう。
 さて、件の「ABC」です。パルキッズの子どもたちのように英語を「第二の母語」として学ぶ場合には、言語発達が母語と同じなので、「ABC」からのスタートではありませんが、英語を外国語として学ぶ人間、つまり私たち大人や学校で初めて英語に触れる小中学生にとって、英語学習スタートはやはり「ABC」ということになるのでしょうね


| アルファベットとの出会い

特集イメージ2 さて、その「ABC」つまりアルファベットですが、私たちは学校のシステムの中でいつ学ぶのでしょう。
 昨年から小学校でも英語の授業が始まりましたが、必修であるにもかかわらず、中学のカリキュラムとの兼ね合いから、中学の内容を先取りしないような内容、つまり文字の学習や語彙・文法学習はできないようです。英語の歌を歌ったり、踊ったり、ペープサートやカードで遊んだりといったところなのでしょう。そのためか学習評価の対象にはしないようです。
 正規の英語学習はやはり中学校から始まりますが、アルファベットに関しては小学生のうちに学習します。英語学習の時間ではなく、国語の授業で「ローマ字」という形で。ここで子どもたちは初めてアルファベットに出会うわけです。
 ただ、これもアルファベットを教えるのが目的ではなく、「ローマ字」を学ぶためのアルファベットとして、です。また、教える先生も英語の専門家ではない国語の先生ですので、アルファベットを、発音も含め正確に教えられるわけありません。ひょっとすると「エービーシーデー」とカタカナ英語の発音をする先生もいるかもしれません。
 つまり、小学校では国語のローマ字や、5~6年生の英語活動でも、アルファベットを発音を含めしっかり学ぶことはないのです。


| 結局教わっていない?

特集イメージ3 では、中学校で本格的にアルファベットから学習が始まるのでしょうか。確かに、大文字・小文字、筆記体などはバッチリ教わりますが、肝心の「音の学習」はどうでしょう。
 答えを出す前に、アルファベットには「名前」と「音」があるのはご存知ですか?「エービーシー・・・エックスクワイゼット」というのは実はアルファベットの「文字の名前」なのです。実際の音は「アブク・・・クスイズィー」となります。「フォニックス」と呼ばれる音ですね。
英語の音の要素は‘th, sh, ts, ng’などを除けばすべてがここに含まれています。つまり、英語は「アルファベット(文字の名前)」と「フォニックス(実際の音)」でできていると言えます。ということは、これら基本中の基本である「アルファベット」と「フォニックス」は両方ともしっかりと学ぶ必要があります
 ところが、この「フォニックス」。意外と知られていないのです。「NHK文化センターの講座」で発音の話をすると、受講生のみなさまは「フォニックス」なんてご存じない。「中学生の素読講座」でも、生徒たちはアルファベットの正しい名前すら知らない。大学生と高校生に聞いてみても「そんなものは学校では教えてくれない」と言う。我々、幼児教育に携わるものならばもう常識以外の何物でもない「フォニックス」ですが、日本ではほとんどの方が習うことがないどころか、その存在すら知らない方が多いのです。
 では、「フォニックス」とペアの「文字の名前」の方、つまりアルファベットの音はきっちり教わるのかといえば、これも正確には教わっていないのです。これは後述しましょう。


| 聞き取れるわけがない

特集イメージ4 日本人が英語を使いこなせない理由は2つです。ひとつ目は*「リズム回路」がないこと。リズム回路とは、一連の言語の音の固まりから、次々と単語単位に切り出していく能力です。英語の「聞き取り能力」のことですね。それともうひとつは「イメージ回路」がないこと。これは耳にしたり目にした英文を、そのままイメージとして捉える能力です。例えば「昨日の晩ご飯何を食べたか」と尋ねられたら、質問の趣旨を理解しようとするまでもなく、前日の夕食がイメージとして脳裏に浮かぶ能力です。言い換えれば、英語を日本語に訳すことなく「英語のまま理解できる能力」のことです。
 この2つの回路のうち、聞き取りを担当するリズム回路を構築するために不可欠なのが「英語の音素」の知識です。アルファベットの正確な読み方とフォニックスを知らなければ、英語がどんな音からできているのかわかりません。
料理に例えると、どんな材料から作るのか、材料の知識がまるでないまま、闇雲に料理を見よう見まねの山勘で再現しているようなものです。アルファベットとフォニックスの知識がないままに英語を聞き取ろうとするのは、勘に頼ったリスニング、勘のスピーキングといえるのです。これでは、うまくいくわけがありません。つまり聞き取れないのも、正しい発音で相手に伝えられないの当たり前のことなのです。


| たった26文字です

特集イメージ3 アルファベットが何文字かは数えるまでもなくご存知でしょう。そうです、「26文字」です。たったの26文字しかありません。一方、我々が日常的に使っている日本語を構成する「かな」は48文字、濁音などを加えると80文字ほどあります。アルファベットの3倍ほどになります。英語はわずか26文字しかないのですから、これを学ぶのが「不可能」ということないでしょうし、それほど「困難」なわけでもありません。しかも、26文字すべてを学び直さなくてはいけないのではありません。日本語と共通する音もたくさんあるので学び直さなくてはいけない音はわずかしかないのです
 少し具体的に見ていきましょう。アルファベットの音の中でもっともややこしいのが母音‘a i u e o’です。この中の‘i’ と‘e’は日本語とほとんど一緒なので学び直す必要はありませんが、‘a u o’が日本語の「アウオ」とは異なるので、きちんと知っておく必要があります。これらの母音はローマ字読みすると「アウオ」ですが、正しい「名前読み」をすると「エイ・ユー・オウ」です。そしてフォニックス読みは「ア・ア・ア(同じ音ではありません)」です。
 アルファベット読みから見ていきましょう。「エイ・ユー・オウ」を実際に声に出してみましょう。どんな音ですか?文字通りに「エイ・ユー・オウ」ではなく「エー・ユー・オー」と発音された方が多いのではないでしょうか。「ユー」は問題ないとして「エイ・オウ」の発音は日本語風に発音すると「慶応」が「ケーオー」、「東京」が「トーキョー」となるように、伸ばした音になってしまうのです。つまり、我々は気づかないうちに書かれている通りに読んでいないのです。
 日本語では「携帯」が「ケータイ」でも「農業」が「ノーギョー」でも全く問題ないのですが、英語の場合には、その発音ではうまくいきません。そもそも英語には「エー」という音はありませんので、‘game, ace, make, sale’は「ゲーム、エース、メーク、セール」ではなく「ゲイム、エイス、メイク、セイル」なのです。さらに正確に言えば、それぞれの最後の音に母音の「ウ」が付かずに ‘m, s, k, l’ で終わる音です。
 また、日本語では「オー」になってしまう「オウ」の音。これは英語では2つのまるで別の音になります。‘ball/bowl’は日本語ではどちらも「ボール」ですが、英語では「ボール/ボウル(これも母音‘u’が付いた「ル」ではなく ‘l’ で終わる音)」と全く違う音なのです。
 これらはアルファベットの名前ですが、今度はフォニックスを見てみましょう。‘a u o’ はフォニックスでは「ア・ア・ア」と書きましたが、まず ‘a’ は口を横に広げて勢い良く「エッ」というつもりで「ア」と発音したときの音。‘u’ は「ママ」というときの2番目の「マ」つまり少し低めに、のどの奥の方で出す「ア」の音です。そして ‘o’ は限りなく日本語の「あ」に近い、口を大きく開けて「あ」というときの音です。この違いが分かると例えば次の文 “There is a hat in a hot hut.” が正しく言えるようになります。
 ここがポイントなのです。「正しく言える」とはつまり正しい音を知っていることになります。正しい音を知っているのであれば、聞き取ることもできるのです。正しいアルファベットの知識とは、正しい発音に繋がるのと同時に、「聞き取る力」へと続く道への扉なのです。


| 子音とリエゾン

特集イメージ3 母音のもっとも厄介な部分は先の ‘a u o’ です。これをやっつけてしまえば、あとは二重母音と、それに ‘r’ が付いた発音を理解すれば、もうすべて理解したも同然です。あとは子音です。
 子音は26しかありません。しかも、‘b, d, g, h, k, m, p’ などは日本語と変わりません。少しややこしいのが ‘l, r, f, v, c, s, sh, j, z, th, t, ts, y, w’ あたりです。日本語にはない発音があるので、それが日本語と混乱してしまうのです。例えばサ行の音。「サシスセソ」ですが、この中に1つだけ仲間はずれがあります。ヘボン式のローマ字で書いてみると、「sa, shi, su, se, so」このように一目瞭然です。shiだけ異なります。「シ(shi)」は本来シャ行(←こんなものありませんが)「sha, shi, shu, she, sho」の仲間なのですが、日本語のシステムではサ行に組み込まれています。するとここで混乱が起こります。サ行のイ段の音は「スィ(si)」ではなく「シ(shi)」ですが、英語には「スィ(si)」の音も存在するのです。これが、‘she/see, sheet/seat’ などの区別がつきにくい理由です。
 同様にして濁音の「ジグザグ」や「ジングルベル」が混乱します。前者は ‘zigzag’ なので、仮名にすれば「ズィグザグ」が正しいのです。逆に後者は ‘jingle bells(ジングルベルズ)’ なのですが、これを勘違いして ‘zingle bells(ズィングルベルズ)’ と歌う人が意外に多いのです。これらは単純にアルファベットの正しい音を知らないから起こっているだけのことなのです。
 英語ではこれに加えて「リエゾン」という厄介な現象が起こります。日本語は子音と母音のペアで1つの音を構成しますが、英語は子音だけで1つの音になるのです。例えば ‘strike’ (発音はstraik)は英語では母音は1カ所の1音節ですが日本語では「ストライク」と5つの音節になります。このようにひとつひとつの子音に母音を付けることから、日本語化された英語は必ず母音で終わります。すると次に母音が来たときにリエゾンできないのです。しかし、英語はほとんどの場合単語は子音で終わるので、その次に母音で始まる単語が来たときに、リエゾンするのです。
 例えば “M&M’s” というお菓子がありますが、日本語風にいえばこれは「エムアンドエムズ」アルファベットで表記すれば ‘emuandoemuzu’となります。しかし、英語ではこれは「エマンデムズ」 ‘emandemz’ となります。さらに英語はこのようなリエゾンだけではなく、近い発音 ‘n, l, t, d’ が続く場合音が消えてしまう現象が起こります。‘emandemz’ の場合には ’n’ と ’d’ が連続しているので、dが消えてしまい、‘emanemz’「エマネムズ」となるのです。さらに ‘a’ の発音はアクセントのない部分なので ‘æ’ ではなく ‘ə’ になります。そして「エミネムズ」と聞こえるのです。
 いかがでしょう。とても厄介に感じますね。発音の問題は文章で説明するには限界があります。とても複雑に思えるかもしれません。ただ、実際に耳にして、口にしてみれば以外と簡単。「NHK講座」や「中学生素読講座」それから「英語講師向けの企業研修」などでも皆さんあっという間に正しい発音をマスターしていきます。言い換えると、正しく単語を発音することで自然とリエゾンなどの現象が起きるようになるのです。


| たった26文字をサボったツケです

特集イメージ3 アルファベットの正しい名前とフォニックスの発音。「これを学んでいないと英語ができない」とは言いませんが、私たちが英語ができないひとつの大きな原因がここにあることは、感じられたのではないでしょうか。そして、たった26文字のアルファベットの音を学んでいないことのツケを、今私たちは多かれ少なかれ払わされているのです。
 子どもたちはこの点ラッキーです。『パルキッズ』で育つ子どもたちは、まだリスニングに柔軟なアタマがあり、さらに毎日繰り返し質の高い英文を耳にしているので、自然と英語の音素を理解していきます。ただ、ある段階での文字との関連付けは必ず必要になります。これがパルキッズの学習のもっとも大きな特徴です。音と文字の関係をしっかり身につけさせていくプログラムになっているのです。
 同様に大人向けのカリキュラムもここ数年で急速に充実させています。今回の発音に関しては『ローマ字で読むな』『英語の絶対音感トレーニング』(いずれもフォレスト出版)などで解説していますし、各種講座では実際に発音の指導もしています。
 お子さんの『パルキッズ』での学習はもちろんのこと、保護者の皆様も、ぜひ基礎学習をして英語力の底上げをされてはいかがでしょう。

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プロフィール

船津 洋(Funatsu Hiroshi)

株式会社児童英語研究所 代表。幼児英語教材「パルキッズ」をはじめ多数の教材制作・開発を行う。これまでの教務指導件数は6万件を越える。卒業生は難関校に多数合格、中学生で英検1級に合格するなど高い成果を上げている。大人向け英語学習本としてベストセラーとなった『たった80単語!読むだけで英語脳になる本』(三笠書房)など著書多数。

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