ハワイアンジャーナル パルキッズ通信 | サイトワーズ, フォニックス
2026年2月号ハワイアン子育てジャーナル
Vol.176 | 英語教育を成功させる3つの柱
written by 船津 徹(Toru Funatsu)
※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。
引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-2602
船津徹「英語教育を成功させる3つの柱」(株式会社 児童英語研究所、2026年)
9歳で英検2級に合格したお子さんの保護者さんからの体験談です。
『息子はインターナショナル幼稚園を卒業後、公立の小学校に入学したため、英語力の維持にかなり苦労していました。しかしながら「リーディング」に出会えてからは全てが変わりました。息子と同じ卒園生の子たちが園のアフタースクールに通っているにも関わらず、みるみる英語を忘れていき、全然話せなくなっていく中、息子は「リーディング」を実践することで、英語力は維持どころか、どんどん力が付いていきました。先日7歳で英検準2級を取ることができました。
追伸:先日9歳で英検2級に合格しました。本人の好きそうな洋書を買ってくるだけです。勉強せずにこんなにも英語力がつくものかと驚きです。』
日本国内で高度な英語力を身につける最も再現性が高く、長期的に効果が実証されている方法が「リーディング力の育成」です。英語の本を読むことで、語彙力、文法知識、読解力、言語処理の自動化といった、CEFR B2(英検準1級相当)レベルに必要な複数のスキルを同時に、かつ相互に強化することができます。
日常生活で英語を話す機会が限られている日本において「英会話」中心の学習は現実的ではありません。それよりも、科学的エビデンスに基づく段階的リーディング指導を柱に、家庭で英語学習に取り組むことで、英語力全体を効果よく、かつ安定的に伸ばしてくことができます。
リーディングと言っても、いきなり英語の本を与えるわけではありません。日本語の読書指導が「ひらがな」「カタカナ」「漢字」と段階を踏むように、英語のリーディグ指導にも明確なステップがあります。
英語の本が「自立読み」できるようになるまで基礎を、家庭でコツコツと積み上げていくことがCEFR B2到達への現実的な道筋です。全米の初頭教育で広く取り入れられている「科学的リーディング」の枠組みでは、初歩のリーディング指導として以下の「5つの柱」が中核要素として特定されています。
1フォネミックアウェアネス(音素認識)
2フォニックス(音と文字の対応)
3フルエンシー(読みの流ちょうさ)
4ボキャブラリー(語彙力/サイトワーズ)
5コンプリヘンション(読解力)
私は、これらを一般の学習者や保護者の方にとって理解しやすい形に統合し、指導上は以下の「3つの柱」に集約しています。
1フォニックス
2サイトワーズ
3フルエンシー
これは5つの柱を否定するものではなく、実践上の要点を整理したものとご理解ください。
ステップ1:フォニックスで「正しい発音」を身につける
小学低学年(10歳くらい)までの子どもは言語吸収力(音素認識力)が高く、英語の「正しい発音」を身につける最適期です。この時期に正確な音と発音の基礎を身につけておくことは、その後の読解力やリスニング力の発達に長期的に良い影響を与えることが、研究でも示されています。
「正しい発音」を身につける上で欠かせないのが「フォニックス」です。フォニックスは英語圏の子どもが「英語の読み方」を学ぶ学習ですが、日本人の子どもにも応用できます。アルファベットの読み方(発音)からスタートして、三文字単語(CVC)、四文字語へと段階的に進むことで、未知語でも正確に読めるデコーディング力が育ちます。
フォニックスを通して、正確な発音と英語特有のリズムや音のまとまりが身につくことで、読むスピードと正確性が向上し、結果として読解力の発達を大きく後押しします。
ステップ2:サイトワーズで「一目で読む力」を鍛える
サイトワーズは英語の「頻出単語」です。読んで字のごとく「一目で認識する単語」という意味です。英語はよく使われる単語が明快な言語です。頻繁に目にする単語を、よく使われる順に覚えていくことで、英語の本が短期間で読めるようになります。
サイトワーズは最重要単語ですから、「and」をフォニックス式に「ア・ン・ド」と拾い読むのではなく、「アンド」と「一目で読めること」が大切です。フラッシュカードやアプリを活用して、家庭でしっかりと練習してください。
サイトワーズにはいくつかの異なるリストがあります。最も有名なのが「ドルチサイトワーズ/Dolch Sight Words」です。これは「子ども向けの絵本」でよく使われる単語220語と重要名詞95語を加えた合計315語の単語リストです。ドルチサイトワーズが読めるようになると、子ども向けの絵本の「約65〜70%」が読めると言われています。
「The Cat in the Hat」や「Green Eggs and Ham」などで世界的に知られる「Dr. Seuss」の絵本シリーズは、ドルチサイトワーズをベースに作られています。ドルチサイトワーズが読めるようになれば、これらの本が一冊、ほぼ(75〜90%)読めるようにストーリーが作られています。
サイトワーズを「おうち英語」で取り入れることで、フォニックスで起こりがちな「拾い読み」を減らし、読むスピードを高め、次のステップであるフルエンシー(流ちょうに読む力)をスムーズに身につけられるようになります。
ステップ3:リーダーズでフルエンシーを育てる
英語の正しい発音を身につけ、頻出単語が一目で読めるようになった次のステップが「フルエンシー」です。フルエンシーというのは、英語のテキストが「正確に、速いスピードで、自然な抑揚で読める状態」を意味します。フルエンシーの練習は、子どもの年齢や興味に合ったリーダーズの多読を通して行うのが効果的です。
リーダーズというのは、リーディングを学び始めた子どものために開発された本です。単語や文法の難易度に制限を設けて、段階的にレベルアップしていくようにストーリが作られています。
最初は1ページに1〜2行、全体で16ページ程度の「超簡単な本」からスタートします。各ページにはイラストが含まれていますから、語彙力が弱い子どもでも意味を推察しながら読み進めることができます。
リーダーズには多くのシリーズ、ジャンル、キャラクターがありますから、子どもの興味や好き嫌いに合わせてベストマッチの本を選ぶことができます。お気に入りのシリーズを見つけて「多読」へ導くことができれば、子どもの英語教育は、ほぼ成功です。
リーダーズの多読でCEFR B2に到達できる!
フォニックスとサイトワーズをしっかり教えて、リーダーズが「自立読み」できるように導く。この3つのステップこそが、日本国内で、子どもに実用的な英語力を育てる最短で確実な方法です。
子どもはリーディングを通して新たな語彙を獲得し、文法法則を理解し、読解力と豊かな表現力を身につけていくことができます。英会話のように話す相手は不要ですし、本が一冊あれば、いつでも、どこでも、いくらでも、一人で英語学習ができるのがリーディング学習の強みです。
英語のリーディングは、性格や意欲に左右される「英会話」とは異なり、科学的に効果がある学習法が確立されています。つまり、正しい方法と順序で学習すれば、子どもの生まれつきの才能に関わらず、誰でも、確実に身につけることができる「技術」なのです。
ここで明確にしておきますが、「リーディング」というのは、日本の受験や英語資格テストで出題される「長文読解」を指すのではありません。リーディングとは、英語の本を「正確に、速いスピードで、自然な抑揚で読む力」です。
この力にフォーカスして英語力を育ててあげると、子どもは、英語の本をネイティブ並みのスピードで読み、同時に、読んだ内容を、辞書で意味を調べることなく、「英語のまま理解できる」ようになるのです。つまり海外留学せずとも、日本国内で「英語脳」を身につけられるわけです。
英語の読書と聞くと、分厚いペーパーバックを読む「厳しい修行」を連想するかもしれませんが、子どものリーディングはリーダーズと呼ばれる「やさしくて短い本」で行います。最初は1ページに英文が1〜2行、全体で8〜16ページ程度の薄い本で、各ページにイラストが挿入されている本を選ぶことがポイントです。
リーダーズは、英語の本を読み始めの子どもたちが無理なくリーディング力を身につけられるように、単語数、単語の難易度、文法の難易度が制限してテキストが作られています。たとえば、幼稚園児向けのリーダーズであれば、文字数100文字以内、サイトワーズ使用(頻出単語)80%以上、一文は8単語以内というように、「読みやすさ」に重点が置かれていています。
子どもが英語の本を読み始めた時期に、レベルと関心に合ったリーダーズを取り入れることで、どの子も抵抗感を持つことなく、英語の文字の世界に入っていくことができるのです。
そして、お気に入りのリーダーズのシリーズが見つかると、子どもの「学ぶ力」に火がつきます。「もっと読みたい!」という気持ちが高まり、自分の意欲で英語の本に向き合い、自学自習でリーディング力を伸ばしていく子に成長していきます。
まずは超簡単なリーダーズから始めて「英語が読める!」という成功体験を積み重ねていきましょう。読むスピードが上がってきたら、少しずつページ数(文字数)が多いリーダーズにレベルアップしていきます。
さらに読む内容についても、子どもの好きな本に加えて、歴史、伝記、自然科学などのノンフィクションを紹介していきます。最終的に政治、経済、学術的な内容へと読む本の難易度を上げることで、CEFR B2に必要な「幅広い話題を理解し、考える力」を自学自習で達成できるのです。
リーダーズの多読でCEFR B2に到達できる!
フォニックスとサイトワーズをしっかり教えて、リーダーズが「自立読み」できるように導く。この3つのステップこそが、日本国内で、子どもに実用的な英語力を育てる最短で確実な方法です。
子どもはリーディングを通して新たな語彙を獲得し、文法法則を理解し、読解力と豊かな表現力を身につけていくことができます。英会話のように話す相手は不要ですし、本が一冊あれば、いつでも、どこでも、いくらでも、一人で英語学習ができるのがリーディング学習の強みです。
英語のリーディングは、性格や意欲に左右される「英会話」とは異なり、科学的に効果がある学習法が確立されています。つまり、正しい方法と順序で学習すれば、子どもの生まれつきの才能に関わらず、誰でも、確実に身につけることができる「技術」なのです。
ここで明確にしておきますが、「リーディング」というのは、日本の受験や英語資格テストで出題される「長文読解」を指すのではありません。リーディングとは、英語の本を「正確に、速いスピードで、自然な抑揚で読む力」です。
この力にフォーカスして英語力を育ててあげると、子どもは、英語の本をネイティブ並みのスピードで読み、同時に、読んだ内容を、辞書で意味を調べることなく、「英語のまま理解できる」ようになるのです。つまり海外留学せずとも、日本国内で「英語脳」を身につけられるわけです。
英語の読書と聞くと、分厚いペーパーバックを読む「厳しい修行」を連想するかもしれませんが、子どものリーディングはリーダーズと呼ばれる「やさしくて短い本」で行います。最初は1ページに英文が1〜2行、全体で8〜16ページ程度の薄い本で、各ページにイラストが挿入されている本を選ぶことがポイントです。
リーダーズは、英語の本を読み始めの子どもたちが無理なくリーディング力を身につけられるように、単語数、単語の難易度、文法の難易度が制限してテキストが作られています。たとえば、幼稚園児向けのリーダーズであれば、文字数100文字以内、サイトワーズ使用(頻出単語)80%以上、一文は8単語以内というように、「読みやすさ」に重点が置かれていています。
子どもが英語の本を読み始めた時期に、レベルと関心に合ったリーダーズを取り入れることで、どの子も抵抗感を持つことなく、英語の文字の世界に入っていくことができるのです。
そして、お気に入りのリーダーズのシリーズが見つかると、子どもの「学ぶ力」に火がつきます。「もっと読みたい!」という気持ちが高まり、自分の意欲で英語の本に向き合い、自学自習でリーディング力を伸ばしていく子に成長していきます。
まずは超簡単なリーダーズから始めて「英語が読める!」という成功体験を積み重ねていきましょう。読むスピードが上がってきたら、少しずつページ数(文字数)が多いリーダーズにレベルアップしていきます。
さらに読む内容についても、子どもの好きな本に加えて、歴史、伝記、自然科学などのノンフィクションを紹介していきます。最終的に政治、経済、学術的な内容へと読む本の難易度を上げることで、CEFR B2に必要な「幅広い話題を理解し、考える力」を自学自習で達成できるのです。
面倒な「おうち英語」を簡単にするオンライン教材
私が開発したTLCフォニックスは、「毎日5分の動画レッスン」で「初歩の読書力」を育成するオンライン教材です。正しい発音で英語の本を読み解くために必要な技能は、すべてこの教材で身につけられます。すでに多くの卒業生が、小中高生のうちに「CEFR B2以上」の英語力を獲得し、グローバルに活躍しています。英語を身につけることによって、子どもは「一生使える武器」を手に入れることができます。学生時代にCEFR B2を習得することは、将来のキャリアと自己実現に直結します。わが子に何か一つ「強み」をつけたい!という方は、以下から無料トライアルにお申し込みください。
「強み」を生み出すノウハウを解説する本
拙著【強みを生み出す育て方】は、強みの見つけ方・伸ばし方を、科学的エビデンスをベースに、家庭で簡単に行える35の具体的なメソッドに落とし込んだ1冊です。「この世に強みのない子など、いない。すべての子が“強みの芽”を持って生まれている!だからこそ、1人1人に合った“強み育て”が大切だ」。これが、本書でお伝えしたいことです。
前半では、わが子が生まれながらに持つ「気質5タイプ」「才能5タイプ」と「ピッタリの習い事」を判定し「強みの芽」を見極めます。さらに、全タイプの強み育てにおいて不可欠な「やる気の引き出し方」「学業と習い事の両立方法」について具体的ノウハウを体系化しています。
幼児から小学生のお子さんを育てている方、子どもの「強み」がわからない、どんな習い事が向いているのかわからない、何が得意なのかわからないという方におすすめです!ぜひご一読ください。
『強みを生み出す育て方』ご購入は以下から


パルキッズ通信限定特典「わが子の強み発掘シート」
今回、パルキッズ通信の読者限定で、こどもの隠れた特性がわかる!【わが子の強み発掘シート】をダウンロードにてご提供させていただきます。ダウンロードいただいた「わが子の強み発掘シート」と書籍を活用しながら、お子さまの強みを見つけていきましょう。以下から!【わが子の強み発掘シート】がダウンロードできます!ぜひお子さんの強み探しにご活用ください!

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船津 徹(Funatsu Toru)
1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2602年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。



