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2016年02月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.56 | 英語教育のゴール

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal1602/
船津徹『英語教育のゴール』(株式会社 児童英語研究所、2016年)


バイリンガル育児で難しいのがゴール設定です。どの程度の英語力を身につければバイリンガル育児が成功したと言えるのか?バイリンガルにならなかったとしても、一生使える英語力を身につけるには何を目標とすればよいのか?
 何事も目標があいまいだと継続することが困難ですね。親は子どもにどこまで英語教育を施せばよいのか?日本国内で英語教育を実践し「インターナショナルスクールに通わせない」という家庭を前提に目標とすべき英語力についてお話します。


| 小学3、4年レベルのリーディング力を目指す

 日本で子どもに英語教育を実践する場合、目標とすべきは「アメリカの小学3、4年生のリーディング力の獲得」です。これが達成できれば、子どもは読書を通して自分の力で英語力を伸ばすことができます。英語塾に通わなくても、ネイティブの家庭教師を雇わなくても、楽しみながら英語力を向上させていける、そんな素晴らしい資質を子どもに与えることができるのです。
 アメリカの小学3、4年のリーディング力というのは、英検で言えば準1級レベルです。理想は子どもが日本の小学3、4年生頃までに、この目標を達成させること。小学高学年になると他の教科学習、習い事、中学受験などに多くの時間が取られ、英語学習に使える時間は減ります。すると、だんだん英語から遠ざかってしまいます。
 子どもの言語吸収力が高く、時間的にも余裕がある小学3、4年までに「アメリカの小学3、4年生のリーディング力」が身につけば、子どもは学校生活を通して英語はいつもトップ。高校・大学受験でもテスト勉強をほとんどすることなくパーフェクトスコアが狙えます。


| リーディング力が身についていないと…

 日本で子どもに英語教育を実践している方の多くは「会話力の獲得」を目標にしています。「英語ペラペラになってほしい」「英語で世界中の人とコミュニケーションできるようになってほしい」その気持ちは理解できますが、英語教育の目標を「会話力」に定めると、バイリンガル育児は失敗することがほとんどです。
 日本で「英会話力」を伸ばすにはインターナショナルスクールに通わせる以外によい方法がないのです。いくら乳幼児期に英会話を仕込んでも、日本の小学校に上がって英語を使う機会が減ると、会話力は一気に低下します。そして1年もしないうちにすっかり消えて無くなってしまうのです。
 英会話力を日本で伸ばしていくことは極めて難しい。でも英語のリーディング力を与えることはできるのです。正しい発音で英語の本を読む力が身につけば、英会話力も読書を通して向上させられます。英語の本を読む時、子どもは頭の中で英語を発音しています。これがスピーキングとリスニングのトレーニングになっているのです。


| リーディング力を身につけるステップ

 子どもに英語のリーディング力を身につけさせる近道が、アメリカの学校で行なわれている指導を参考にすることです。アメリカの学校ではキンダーガーテン(5歳)から小学3年生にかけてリーディング力を系統的に指導していきます。
 繰り返しこのコラムで述べていますが、リーディングを身につけるステップはフォニックスとサイトワーズで単語を正しい発音で読めるようにすること。そして音読と暗唱でリーディングフルエンシー(流暢に読めるようにする)を鍛えること。これらを学ぶだけでどの子も英語の本が読めるようになるのです!http://www.letstartsmart.com


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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2001年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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