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2015年10月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.52 | 英語停滞期を乗り越える

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal1510/
船津徹『英語停滞期を乗り越える』(株式会社 児童英語研究所、2015年)


特集イメージ1 日本でバイリンガル育児を成功させるには「英語を読む力」を育てることが大切です。生きた英語に触れる機会が少ない日本で実用的な英語力を身につけるには、読書を通して語彙力と表現力を増やしていく以外に近道がありません。
 日本でバイリンガル育児を実践している人の多くは「英会話力」に着目しがちです。しかし、日常的に英語を話す機会がほとんどない環境で、子どもの英会話力を維持・向上させるには並々ならぬ努力が必要です。
 幼児の頃から英語を習い始めて簡単な英語が口から出ていた子でも、小学校に上がると全く英語を話さなくなります。幼児期に両親が努力して会話力を育てても、小学校で教科学習が始まると、子どもの英語へのモチベーションは下がってしまうのです。


| 読書力を身につけさせる

特集イメージ2 小学校時代に起こる英語の停滞期を乗り越えるには、英語のリーディング力を身につけさせなければなりません。英語を話す機会がなくても、英語の本を読んでくれれば、英語力が下がることはありません。下がるどころか、読書を通して英語力を向上させていくことさえできるのです。
 子どもが英語の読書を楽しめるようになるには、正しい順序と方法で英語の読書力を育てることが大切です。英語の読書指導は系統的&科学的ですから、やり方をしっかりと理解すれば、両親が家庭で指導することも十分に可能です。
 まずは読書力を育てる正しい順序を知りましょう。専門用語が増えますが、辛抱してください。1)フォニックス→2)サイトワーズ→3)リーディングフルエンシー、これが読書力を育てるステップです。何かを飛ばしたり、順番が前後するとスムーズに読書力が身につかずに挫折の原因となるので注意しましょう。


| フォニックスについて

特集イメージ3 皆さんご存知のフォニックスは「英語の五十音」です。五十音を習わなければ日本語が読めないように、フォニックスを習わなければ、知らない英単語が読めるようになりません。アルファベット26文字の文字と音の関係を教える指導がフォニックスです。
 フォニックスは発音が複雑で日本人の両親では教えられないのが難点です。でもご安心ください!フォニックスの音楽、動画、ゲームなどを使えば両親が教えなくても、子どもはフォニックスを身につけることができます。スマートフォンやタブレットアプリで検索してみてください。たくさんのフォニックスアプリを見つけることができます。
 ハワイのTLCではフォニックスを歌、動画、ワークシートの組み合わせで教えています。歌を通してフォニックスの音を覚え、ワークシートで定着させていきます。フォニックスは「五十音」ですから、ただ読めればよいのではなく、正しく「書けること」が大切です。


| フォニックス指導の注意点

特集イメージ4 五十音の「は」には「わ」と「は」の2つの音があります。同様にアルファベットにも2つ以上の音を持つ「例外」が存在します。やっかいなことに、英語には「例外」がたくさんあるのです。「A/アとエイ」「E/イーとエ」「I/アイとイ」「O/オウとオ」「U/ユーとア」「C/クとス」「G/グとジュ」「S/スとズ」「X/エックスとクスとズ」「Y/ヤとアイとイー」。
 日本語の読み書きを習い始めた子どもが「は」「わ」の使い分けでつまずくように、フォニックスを習い始めた子どもは、これらの「例外」でつまずきます。フォニックス指導を成功させるポイントが「例外」をいかに上手に教えられるかです。(次回に続く)

 TLC for Kidsのオリジナルフォニックスが全米2位を獲得!
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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2001年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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