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2020年10月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.112 | 英語ができるとトクをする理由

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-2010
船津徹「英語ができるとトクをする理由」(株式会社 児童英語研究所、2020年)


 未だに英語ができない人が大多数の日本では、英語ができる人は貴重な存在であり、多くの面で得をします。その分かりやすい例が「奨学金」です。英語ができると返済不要の奨学金が取りやすいのです。


英語ができると奨学金がとりやすくなる!

 「トビタテ!留学JAPAN」は文部科学省が立ち上げた官民協働の海外留学推進プログラムです。高校生と大学生を対象に海外留学希望者への返済不要の奨学金を支給しています。アメリカの大学は授業料が高額であり私費留学はハードルが高いですが、この奨学金を得ることができればアメリカ大学留学も夢ではありません。
 「日本学生支援機構(JASSO)」は海外留学を希望する大学生、大学院生、短期大学生、高等専門学校生に奨学金を提供しています。留学先にもよりますが、最大で月10万円の援助が受けられるなど充実したプログラムです。この奨学金を得ることができれば海外一流大学の学位を取得することも可能となります。
 「フランス政府給費留学生」はフランス大使館が毎年募集している奨学金制度です。対象は大学生で、フランスのトップ大学で自分の希望する専門分野を学ぶことができます。募集要件としてフランス語は要求されません。でも「英語」は必須です。フランスの大学では英語で授業を受けるコースがあり、この奨学金を得れば英語とフランス語を同時に身につけることも可能です。
 これら以外にも、各国大使館、地方自治体、民間団体、民間企業などが返済不要の奨学金を支給して海外留学生を支援しています。意欲ある日本人を世界で通用する人材へ育てようという機運が高まっているのです。
 このようなチャンスを活かすためにも、子どもの「英語教育」を真剣に考えてみることは多いに意義があると思います。海外留学は子どもの英語力を向上させることはもちろん、異文化理解や多様性理解を深めてくれます。さらに欧米的思考スキルやコミュニケーションスキルを鍛え、将来グローバル社会で活躍できる土台を作ってくれるのです。


グローバル就職で有利になり、所得が増える

 「グローバル就活」という言葉をご存知でしょうか? グローバル化が進んだ現在、多くの企業が採用の対象を世界中に広げています。日本企業がアメリカや東南アジアで採用活動を行なったり、外資系企業が優秀なアジア人を世界中からリクルートしているのです。
 英語ができると、日本国内の採用でアドバンテージを得るだけでなく、海外採用(あるいは外資系企業の日本採用)のチャンスも広がるのです。
 「ボストンキャリアフォーラム」は毎年11月にアメリカのボストンで開催される留学生やバイリンガル学生向けの就職イベントです。就職イベントと言っても実質は「英語ができる学生を採用する場」です。グローバル化を進める日本企業はもちろん、国際プラットフォームで活躍する外資系企業約200社が一同に集まり、学生のリクルートを行ないます。
 ボストンキャリアフォーラムの3日間で内定が出るのは当たり前。うまく自己アピールできれば世界トップ企業への就職が即決することも珍しくありません。英語ができると就職で有利(より良い企業に就職でき)になり、その結果、所得が増えるのです。
 「英語ができると所得が増える」という記事が2012年8月9日付けの「THE NATION」誌に掲載されました。Education First社が英語力と所得の関連について世界40カ国、200万人を対象に分析したところ、英語の熟達率が高い国(人)ほど国民総所得が高いことが分かりました。
 また「英語力が高い国ほど経済力が高い」という記事がハーバードビジネスレビュー誌(2013年11月15日付)に掲載されました。英語力と経済力を調査した所、英語力が高いとされた60カ国ほぼ全てにおいて、国民総所得と国民総生産の向上が確認できました。ちなみにアジアではシンガポール、香港、マレーシアなどが英語力の高い国です。同誌は、その理由を「英語力が高くなると収入が高くなる→政府や個人が英語力をさらに伸ばすために英語教育に投資する→英語力がさらに向上し、収入がさらに上がる」という好循環が生まれているためと分析しています。


ロジカルシンキングが身につく

 ロジカルシンキングは直訳すると「論理思考」であり「筋道を立てて分かりやすく考える」という意味です。日本語は主語や目的語をあいまいにするのでロジカルに考えにくい言語です。話があちこちに飛躍したり、結論が何を言いたいのか分からなかったり、誰の主張なのか不明瞭な話をする人がいます。そんな人は「あいまい思考」が邪魔をして、物事を筋道を立てて、分かりやすく伝えることが苦手なのです。
 私は海外で日本人の子どもを指導していますからよく分かりますが、アメリカの学校に通い始めた日本人の子どもが最初に戸惑うのが、この「あいまい思考」と「ロジカル思考」の違いです。YES・NOをはっきり言う、自分の主張や意見を明確にする、自分の考えの根拠を簡潔に説明するなど、アメリカでは常に「自分は」どう考えるのかを相手にロジカルに伝えることが求められるのです。
 アメリカの学校教育がロジカルシンキングにうるさい理由は、様々な言葉と文化が混在するグローバル社会では「ロジカルに考え、ロジカルに伝える」コミュニケーションをしないと相手に誤解を招いてしまうことがあるからです。
 英語がストレートな言語なのは、自分の考えを押し通すためではなく、ミスコミュニケーションを減らし意思伝達をスムーズにするためです。文化、習慣、価値観が異なる相手とコミュニケーションをする時は「言わなくても分かるだろう」「相手が察してくれるだろう」は通用しません。
 英語ができると「ロジカル思考」を鍛えることができるのです。自分の主張を明確にし、その理由を、主語、動詞、目的語、補語などの文法を意識しながら組み立てていくプロセスは、ロジカルシンキングの訓練として最適です。


ハワイイメージ1【編集部より】
船津徹先生の新著『失敗に負けない「強い心」が身につく 世界標準の自己肯定感の育て方』(KADOKAWA)全国書店にて発売中。困難に負けない「心の強い子」の育て方を詳しく紹介する一冊です。ポストコロナを生き抜くたくましい子どもを育てる知恵が満載です。ぜひご一読ください。▶︎詳細・お申し込みはこちらをクリック


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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2010年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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