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2017年8月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.74 | 世界標準の子育て4

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal1708/
船津徹『世界標準の子育て4』(株式会社 児童英語研究所、2017年)


| 92%の高校生が「自分には価値がない」と答える日本

イメージ1 財団法人日本青少年研究所が、日本、韓国、中国、アメリカの高校生を対象に行なった意識調査があります。これは、「私は価値のある人間である」という質問に「YES」と答えた割合を調べるもので、結果は日本7.5%、韓国20.2%、中国42.2%、米国57.2%でした。
 日本人は謙遜しますから多少色をつける必要がありますが、それにしても「自分は価値がある」と答えた高校生がたった7.5%というのは低すぎます。裏返せば「自分に価値がない」と感じている高校生が92.5%もいるということです。
 日本の子どもは、アジアの中でも飛び抜けて「自尊感情が低すぎる」のです。自尊感情とは「自分に良い印象を持っている」「自分が好きである」という自分に対する「ほどよい肯定感」です。
 良いところだけでなく、悪いところも含めて、あるがままの自分を肯定できている状態です。子ども時代に自尊感情が育たないと、消極的な態度が形成され、将来の夢が描きにくい、人生の幸福感が低い人間になってしまうのです。


| 迷惑をかけない子育てが自尊感情をつぶす

イメージ2 私は世界中の子育てを見てきましたが、日本の子どもたちの自尊感情が低い原因が「人に迷惑をかけない子育て」にあるように思えてなりません。まわりの目を過剰に気にして「ダメ」を連発したり、「静かにしなさい!」と強制したり、子どもの自発的な行動をコントロールしようとする場面を多く見かけます。
 ベネッセが日本、韓国、中国、台湾の母親に行なった「子どもに期待する将来像」という調査で「人に迷惑をかけない人になってもらいたい」と答えた割合は、日本71%、韓国24.7%、中国4.9%、台湾25%でした。日本の71%というのは突出した数字です。
 集団の調和を何よりも大切にする日本人は、世界から見ると「人の目を気にしすぎる」のです。世界標準から見ると、今のままで日本人は十分「人に迷惑をかけない国民」です。もっと自信を持っていいと思います。


| グローバル競争を生き抜くには自意識過剰も必要

イメージ3 謙遜を美徳とする日本には「うぬぼれ」や「自意識過剰」は悪いことであるという考えがあります。しかし、子どもが自分のことを好きになれなければ、自分を大切にすることも、他人を大切にすることもできません。
 特にこれからの競争社会を生きる子どもは「自意識過剰」くらいでちょうどいいと思います。スポーツ選手、会社員、経営者、アーティスト、どんな仕事でも、競争が激しくなるほど自信がつぶれやすく、足を引っ張る仕組みが山ほどあります。大きな挫折を経験したとき、子どもの心を支えるのは「あなたが大切な存在である」「あなたには価値がある」「あなたはあなたのままでいい」という、親からもらってきたメッセージです。
 失敗しても、欠点があっても、トラブルを起こしても、「決してあなたを見放さない」という両親のスタンスが、子どもをタフにします。まわりの目を気にして「ダメダメ」を繰り返したり、他の子どもと比較をするのは、子育てでは絶対NGなのです。


| 子育てを成功に導くバイブル『世界標準の子育て』絶賛発売中!

 グローバル競争時代を生きる子どもに必要な3つの条件が、自信、考える力、コミュニケーション力です。これらをバランス良く育てることによって、日本はもちろん、世界で活躍できる「たくましい子ども」を育てることができます。
国際社会では英語力も大切ですが、それ以上に、挫折やストレスを乗り越えられる「強い心」が求められるのです。「頭がよくて」「人に好かれて」「心が強い子」を育てるための本、『世界標準の子育て』をぜひご一読ください。


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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2001年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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