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2024年4月号パルキッズ塾

Vol.132 | パルキッズ基本の「き」小学生英語教育編

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2404/
小豆澤宏次『パルキッズ基本の「き」小学生英語教育編』(株式会社 児童英語研究所、2024年)


パルキッズ基本の「き」小学生英語教育編 さあ新年度が始まりました!どんな1年を子どもたちが過ごすのか楽しみですね。新しく始まることがあれば、これまでやってきたことを引き続き続けることもあるでしょう。パルキッズの場合は年度の切り替わりでお子さまの生活リズムが乱れても、歯磨きや洗顔のように取り組みが習慣化されていれば大丈夫です。習慣化されていない場合は、それをまずは目標にやっていきましょう。
 さて、先月は『パルキッズ基本の「き」幼児英語教育編』ということで、主に幼児の英語教育、つまりはかけ流しによるインプット、絵本による読解力育成、そして取り組みの注意点について書かせていただきました。今回は小学生編ということで、幼児と対比させながら解説していきます。とはいえ、小学生になったらいきなり取り組み方が変わるというわけではありません。むしろ、かけ流しによるインプットが終わった後の取り組み方であると理解していただくとよいでしょう。


今度は読んでインプット

今度は読んでインプット 子どもでも大人でも英語を身につけるためにはインプットが最重要であるということは言わずもがなでしょう。特に「音」です。親御さんの中には「かけ流し」の取り組みに適した年齢を過ぎてしまうと、もう英語を身につけることができないと考えていらっしゃる方がいます。そんなことはありません。形は異なっても、インプットをしていかなくてはいけないわけです。それが「かけ流し」ではなくなるだけです。
 また、英語は何がなんでも幼児期にスタートしないとジ・エンドだと思っている方もいらっしゃいます。それも間違いで、小学生でも中学生でも大人でも身につけることができます。ただ、大きくなってからスタートするデメリットは確かにあります。それは、負担増と時間です。幼児期は、ながら学習で英語をインプットすることができます。子どもからすると負担はほとんどありません。一人遊びをしている時や、食事中に音が流れているだけですから。しかし小学生(中学年以降)になると、かけ流しの代わりに「読んでインプット」することになります。これは意識的な取り組みです。そのため机に座って宿題をするのと同じぐらいの労力がかかります。
 あと時間です。子どもたちは年齢が上がるに従って自由な時間がどんどん減っていきます。小学生になったら少しは楽になる、そんなことはありません。今が一番時間に余裕があると思って取り組んでいきましょう。今できないことを1年後にするのはもっと大変です。
 さて、小学生(中学年以降)は「読んでインプット」とお伝えしましたが、ここをもう少し詳しく解説しましょう。実はこれ、かけ流しと同じなのです。ただかけ流しでは機械音でインプットしていたわけですが、「読んでインプット」の場合は、自分で音を生成して、自分の耳に届けるというセルフかけ流しになります。いずれにせよ英語の音環境に身を浸すことには変わりありません。読むとは言え、しっかり英語耳(英語のリズム獲得)を作っていきますのでご安心ください。


音読から素読へ、そして多読へ

音読から素読へ、そして多読へ 幼児期では絵本の読み聞かせから拾い読みを目標に読解力育成を行ってきました。日本語でもそうですが、拾い読みができるようになったら、次のステップは音読です。最初は小学1年生が国語の教科書を音読するように、辿々しく、抑揚のない読み方で音読をします。それを繰り返していくうちに次第にスムーズに音読ができるようになるわけです。最初のうちは文字の音声化に精一杯で、内容は頭に入ってきません。しかし余裕が出てくるにしたがって理解に自分のメモリを割けるようになってくるわけです。こうなるためには技術ではなく、ただひたすらに「音読」を繰り返すことで達成されます。
 『アイキャンリード』『アイラブリーディング』などで絵本の取り組みをしてきたお子さまの場合は、『パルキッズジュニア』で行う音読の取り組みへの移行が比較的スムーズに進むでしょう。一方、『パルキッズジュニア』から英語教育をスタートしたお子さまの場合、音読の取り組みが始まる前の6ヶ月間のプレレッスンで、フォニックスや基礎概念の取り組みを行うことで、文字の音声化のルールを掴むことはできますが、それなりに苦労する場合もあるでしょう。最初は、読み上げ音声について口をモゴモゴさせるのに精一杯でしょうが、このシャドウイングを繰り返すことで、必ずスムーズに音読できるようになります。腰を据えて取り組んでいきましょう。
 音読の次に待っているのが素読です。素読は、ボリュームが増えた音読と捉えていただいてよいでしょう。大量の文章を発音とリズムに気をつけながらひたすら読んでいく取り組みです。最初は理解は度外視で構いません。前述した通り、スムーズに読めるようになったら理解に使えるメモリが増え、理解しながら読み進められるようになります。ちなみに素読も音読同様、声に出して読みましょう。声に出して読むことで、正確に読む癖がつくからです。
 そして最後が多読です。ここまでいけばもう親御さんがすることといえば、本を買い与えるだけです。黙読していても、お子さまの頭の中では正しい英語の音とリズムが流れています。インプット効率もとても良いですよね。ちなみに英検1級に合格した小学生のお子さまの場合、月に10万語程度読んでいるようです。10万語というとイメージしずらいと思いますので、中学校3年分の教科書で例えると、教科書の場合、大体7,000語ぐらい収録されています。近年単語数が増えているようなので、ざっと1万語とイメージすると、それを1ヶ月で10回読むような量です。そこまで多いようには思えないですよね。このあたりを目標にしていただくとよいでしょう。


約束・履行と目標設定

約束・履行と目標設定 最後に小学生の英語学習において、幼児とは異なる注意点について解説しておきます。
 小学生の場合、前述の通り、学習方法が意識的なものになります。幼児の環境を整えるだけとは違い、より勉強に近いものになります。これを習慣化し継続していくためには「なぜこの取り組みをやるのか」という目標を明確にして、モチベーションを失わないようにしてあげることが必要です。英語教育の場合は、他の嗜みとしての習い事とは違い、親の専権事項として与えることができるものです。英語教育を行うことにおいて、そこに子どもの意見は必要ありません。とはいえ、親の説明責任はあります。なぜ、英語教育をすべきなのか、そしてどのような取り組みをいつ行うのか、ここをしっかりと話し合ってコンセンサスを取りましょう。特に、いつ取り組みを行うかに関しては、最大限子どもの意見を尊重してあげましょう。例えば『パルキッズジュニア』の取り組みであれば1日20分程度です。それを、朝やるのか、それとも学校から帰ってきて夕食前にやるのか、子どもには子どもなりの事情があるので、そこは決めさせてあげましょう。自分で決めることで、責任の所在が明確になります。子どもからしても、自分でその時間にやると言ったという意識が芽生えるので、自主的に取り組みを進める助けになるでしょう。
 そしてもうひとつ大切なのが約束と履行です。先ほどの「いつやるか」もそうですが、自分で約束したことを履行する、これをひとつひとつ丁寧に積み重ねることで取り組みだけでなく、すべてにおいて責任感を持って行動できるようになります。そして履行したことが自信になり、お子さまの自己肯定感の源になります。
 時にはサボることもあるでしょう。取り組みをする気分にならないこともあるでしょう。そんな時にただ叱るのではなく、なぜやりたくないのか、それを話し合ってお互いに理解できるようにしましょう。そして大切なのは次にどうするか、です。今日は休んでもいいけど、残った課題をいつやるのか、これを決めることを最優先に行いましょう。ここでも、お子さまに判断を委ねます。「じゃあ明日朝起きてからやる」というのであれば、「わかった」で終わりです。それ以上、責めたりしないようお気をつけください。目的はお子さまが自主的に取り組めるようになることであって、鞭で叩いてやらせることではありません。親御さんの腕の見せ所ですね。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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