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2021年10月号パルキッズ塾

Vol.102 | パルキッズ教材の日本語訳の役割

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2110/
小豆澤宏次『パルキッズ教材の日本語訳の役割』(株式会社 児童英語研究所、2021年)


特集イメージ1 ご存知の通り、パルキッズ教材は英語を日本語を介さずに習得する「直接法」をベースに作られています。そのためパルキッズでは英語習得において日本語訳は必要としないというスタンスで30年以上コンテンツをご提供しています。
 なぜ英語習得に日本語を必要としないのか、ということにおいては、言語習得の理論的な話になり、ここだけでは伝えきれませんので、パルキッズ通信2021年1月号「パルキッズインプット·メソドの徹底解説」をご覧ください。
 ひと言で言うならば「英語を日本語に訳すことはそもそもできない」ということに尽きます。
 さて、直接法であるパルキッズですが、ご提供している教材の中で日本語訳を記載しているところがあります。「やっぱり日本語が必要じゃないか!」というお声を頂戴しそうですが、これは意味があって日本語訳をご提供しております。
 しかし、その理由をこれまで詳しく解説してきてこなかったので、今回改めてパルキッズ教材における日本語訳の役割を解説していきたいと思います。


幼児にとっての日本語訳の使い方

特集イメージ2 パルキッズ教材の日本語訳の役割は大きく分けて幼児向け教材と小学生以上向け教材とで異なります。まずは幼児向け教材における日本語訳の使い方について説明していきます。
 パルキッズの幼児向け教材は主に『パルキッズプリスクーラー』『パルキッズキンダー』のメイン教材と『アイキャンリード』『アイラブリーディング』の絵本教材になります。
 まず『アイキャンリード』『アイラブリーディング』では日本語訳を提供しておりません。その理由は日本語の絵本と英語の絵本における若干の役割の相違があります。日本語の絵本の場合は、英語の絵本よりもストーリー性があり、読んでいても意味があるものが多いです。文字読みのルールに特化した絵本もありますが、多くはそう言って間違いないでしょう。
 一方、英語の絵本の場合は、文字の音遊び的な絵本が大変多いのが特徴です。特に有名なのがDr. Seussに代表されるような、韻を踏んでフォニックスやライミングを学ばせる目的で作られた絵本です。こういった絵本は言葉遊びが中心で、ストーリー性は特にありません。つまり日本語に訳しても意味がよくわからないといったものが多いのです。『アイキャンリード』『アイラブリーディング』も目的としては文字を音声化するためにフォニックスやライミング、さらにはサイトワーズを学ぶという趣旨がメインなので、ストーリー性の内お話が多く収録されています。そのため日本語訳をご提供しておりません。
 次に『パルキッズプリスクーラー』『パルキッズキンダー』における日本語訳についてです。これらの教材では日本語訳を「お母様の手引き」内に収録しています。つまりお子様用ではなく、親御さんのための日本語訳であるという位置付けです。
 では親御さんがどういった時にその日本語訳を使うのか、についてご説明していきましょう。まずお子様にかけ流しをしている内容を親御さんが把握したい場合、さらには英語が苦手な親御さんの場合、日本語訳を読んでいただいて内容を把握していただいております。お子様に教えたり、解説するためのものではありません。
 ただ、お子様によっては「appleって何?」とか「ねえねえ、何てお話ししているの?」といった形で質問を受ける場合もあるでしょう。この場合の正解は「何だろうね、ママもよくわからないから、〇〇ちゃんがわかるようになったら教えてね」です。ただ年齢によっては納得しない子もいるでしょうから、その場合は単語単位で教えるのではなく、日本語訳を参照しながら、ざっくり「としおくんがケガをして病院にいったみたいよ」ぐらいの大意を伝えてあげる程度にしてください。
 あくまでも子どもに聞かれた場合のみです。親御さんから積極的に大意を日本語解説するのは避けてください。英語嫌いになる原因になります。


小学生以降のお子様にとっての日本語訳の使い方

特集イメージ3 大人も含め小学生以降のお子様の場合、インプットの方法が幼児のそれとは異なります。幼児期は英語の音声をかけ流し、耳からインプットを行う方法だったのが、英語を読んで目からインプットする方法へと変わります。
 また小学生以降のお子様の場合、ある程度論理的な思考をするようになり、わからないことがストレスになってきます。意味がよくわからないことをひたすら読まされるというのは大人でもストレスのかかる作業です。
 例えば知らない言語でそれを行うことを想像していただくとよいでしょうか。そのため、そのストレスを少しでも軽減するために、日本語訳を用意しています。使い方は幼児のそれと同じで、単語単位や文単位で英単語・英文と照らし合わせて理解するために使うのではなく、これから読むストーリーまたは今読んでいるストーリーの大意を把握するために使います。
 使い方は読む前に、日本語訳でお話の大意を把握しておくのに使うだけです。日本語は日本語、英語は英語にすることで、対訳式的な学習はなりません。もちろんこれは必須ではありません。どうしてもストレスがかかる場合にのみお使いください。
 小学生であれば『パルキッズジュニア』大人であれば『7-day English』や『The Book Of Books』教材でこういったやり方を行うことができます。特に『The Book Of Books』では聖書をはじめとした、日本語でも理解が少々難しいコンテンツがあります。そういった場合に日本語訳をあらかじめ読んでおくことは悪いことではありません。
 弊社からご提供している日本語訳も、単純に訳したものではなく、意味が伝わりやすいよう意訳して記載しております。これによってより英語と日本語を行ったり来たりで理解するやり方ができないようにしております。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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