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2019年4月号パルキッズ塾

Vol.72 | 新しい生活リズムに順応するための3つのポイント

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-1904
小豆澤宏次『新しい生活リズムに順応するための3つのポイント』(株式会社 児童英語研究所、2019年)


イメージ1 4月とともに新年度がスタートします。パルキッズにお取り組み中のお子様の中にも、入園、入学と新しい生活が始まるお子様が大勢いらっしゃいます。おめでとうございます!不安もあるでしょうが、どんどん大きくなる我が子に目を細めていらっしゃる親御さんのお気持ちを考えると、私もついついウキウキしてしまいます。
 とはいえ、新しい生活が始まるということは、生活のリズムや環境が一変することを意味します。子どもたちにとって、この変化は大人以上に大きなものであることを理解しておきましょう。いつもできていたことができなくなったり、いつも以上に疲れてしまったり、精神状態が不安定になるのもこのころです。
 これはゴールデンウィーク明けまで続きます。ただ今年はゴールデンウィークが10連休ということもあり、せっかく慣れて来た生活リズムがまたリセットされてしまう可能性もあります。
 大切なのは、子どもにとっていかにストレスの少ない生活環境を作ってあげられるか、ということになります。今回は、新生活の始まりにおいて、ストレスの少ない生活環境作り、ひいてはこれまで通りに取り組みができる環境をつくるコツをお伝えしていきます。


1週間のルーティンを作ろう

イメージ2 人間はなるべくストレスを感じないようにするために、ルーティンを作る傾向にあります。ルーティンがあれば安心なんですね。例えば食事の時間ひとつとっても、毎日食事をする時間がバラバラであれば、それだけでストレスです。毎日6時、12時、18時に食事をとる、これを決め実行するだけで、生活のリズムができ、精神状態が安定します。
 では、ルーティンを作るためにはどうすればよいのでしょう。それにはまず、お子様の新しい生活のスケジュールを細かく把握することです。
 何時に登校し、何時に下校するのか。それを元に何時に起きて、食事をし、何時に帰って来て、いつ食事をし、お風呂に入って、寝るのか、それを決めましょう。もちろん突発的なイベントが入って、それが守れない日もあるでしょう。それでも構いません。大事なのは、ベースとなるルーティンがあるかどうかなのです。
 その上で、習い事や宿題、そしてパルキッズの取り組みをはめ込んでいきましょう。それをやることで、どうしても時間が足りなかったり、できないことが出てくるかもしれません。
 そうなったら、優先順位を決めて、思い切って必要ないことはやらない、とするのも必要です。やるという判断よりも、やらないという判断をすることが難しい場合があります。こと、わが子のことであればなおさらです。
 そして一度ルーティンが決まれば、それをお子様が見えるところに張り出しましょう。そのルーティンにしたがって生活できるように意識させるのです。もちろん、実際にやってみると無理なところや、もう少しできるかな?ということも出てくるでしょう。そうなったら都度微調整をしていけばよいのです。
 ぜひこのルーティン作りを春休みの間に行ってください。


新しい「たしなみ」を増やさない

イメージ3 前述した習い事の取捨選択(優先順位づけ)と関連する話になりますが、子どもたちにとって、新生活に順応するだけも大変なのに、さらに新しいことを増やす、つまりストレスの種を増やすことは避けましょう。
 とはいえ、子どもたちの将来を左右する「教育」と、やっておいたらいいかもねという「たしなみ」は分けて考えましょう。
 英語教育を始めとする「教育」は、子どもたちにとって将来避けられないものです。つまり必ずやらないといけないことなわけですが、この「教育」に関しては優先順位を上げて考えましょう。新生活が始まったとしても、新生活のルーティンに入れ込んで、少しでも早く習慣化していきましょう。
 ただし、「たしなみ」に関しては別です。ピアノやサッカー、バレエなどの習い事です(将来その道のプロになることを前提に取り組んでいるのであれば話は別です)。これまで通り続けることができればよいのですが、どうしても無理な場合はやめる、または日数を減らすことを考えましょう。
 やってはいけないことは、新生活が始まるこの時期に、新たに「たしなみ」を増やすことです。どうしも増やしたい場合は、夏休みまで待ちましょう。「たしなみ」ですから、少しでも早く始める必要はありません。半年、1年始めるのが遅くなっても、子どもたちの将来に大きな影響は与えません。
 一方、英語教育などの「教育」は、なるべく早く手をつけた方がよいものです。すでに取り組んでいる方はもちろん、これから始める方も、「教育」に関しては取り組むことを優先的に考えてましょう。


いきなりバトンを渡さない

イメージ3 新生活が始まる、特に入園、入学をするお子様の場合、親はわが子が急に大きくなったような気がします。これまで幼稚園に行っていた子が、小学生になると、「小学生になったから〇〇ぐらいはできるでしょう」とついつい思ってしまうものです。
 しかし、子どもたちは入園したから、入学したからといって、急に人間が変わったかのようになるわけではありません。昨日までのわが子と変わりないのです。それが新生活に順応していくことで、少しずつ成長していくのです。「もう小学生なんだから」といって、いきなりなんでもかんでもひとりでやらせるようなことは避けましょう。
 むしろ、ルーティン作りを始めとする環境作り同様、これまで以上にサポートしてあげましょう。親御さんも、この時期は新生活への順応に追われるとは思いますが、お子様のケアにこれまで以上に注意を払ってあげてください。
 以前からお伝えしているように、子どもが一人で様々なことができるようになるには、少しづつバトンを渡してあげるしか方法はありません。最初はやってみせ、できるところから少しずつやらせ、最後はひとりでやらせ、それを距離を置いて見守る、こういった順序で段階的に取り組みのバトンを渡してあげましょう。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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