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2022年1月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.127 | 子育てのバイアスを排除する

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-2201
船津徹「子育てのバイアスを排除する」(株式会社 児童英語研究所、2022年)


 「たった1%のバイアス(思い込み)が、意思決定に大きな歪みをもたらす」
 Googleの人事責任者ブライアン・ウェル氏の言葉です。Googleの採用では、長らく出身大学(学歴)が仕事のパフォーマンスに影響すると信じられてきました。ところが社内で追跡調査をしたところ、学歴と仕事のパフォーマンスは比例しないことが判明したのです。
 「アイビーリーグやスタンフォード出身の学生は優秀だ」という「バイアス=思い込み」によってミスマッチの人材を採用したり、本当に会社に貢献してくれる才能ある人材を見落としていることがわかり、以来、Googleでは採用において出身大学を見ることをやめました。
 バイアスはありとあらゆるところに潜んでいます。たとえば、

・男の子よりも女の子のほうが育てやすい
・男の子は男らしく、女の子は女らしく育てるべきだ
・これからの社会は、IQよりもEQが大切だ
・英語は6歳までに教えなければ身につかない
・受験に成功すれば人生の勝ち組決定

 これらは子育てに関わるバイアスの例です。性別に関わりなく子どもが育てやすいかどうかは親の主観です。男らしさや女らしさも主観です。IQとEQはどちらも大切です。6歳を過ぎてから英語を身につけた人はたくさんいます、受験は人生の一つの通過点でありゴールではありません。
 親が自分の中にあるバイアスに気づかずに、たとえば「男の子は育てにくい」という言葉を鵜呑みにしてしまうと、「育てにくい」という先入観が定着してしまい、本当に男の子の子育てを難しくしてしまうのです。


「英語よりも日本語が大事」を鵜呑みにした結果

 父親の海外転勤でアメリカに住むことになった日本人家族。その一人娘のリサちゃん(仮名)は4歳です。
 リサちゃんをバイリンガルに育てたいけれど、まずは思考や学力の土台となる日本語をきちんと身につけてほしい、両親はそう願っていました。育児書で読んだ「英語を与えるのは日本語が確立してから」という言葉に説得力を感じ、家庭の中で完全日本語環境を作ることを決意したのでした。
 家中の壁にひらがなや漢字チャートを張り、本棚には日本語の本を並べ、テレビの日本語チャンネルを流しっぱなしにしました。さらに、リサちゃんを日本人経営の日本語幼稚園に入れて、友だちも日本人だけという「完全日本語環境」をアメリカで作り上げたのです。
 親の努力?の甲斐があってリサちゃんは日本語がペラペラになり、簡単な日本語の本も一人で読めるようになりました。
 6歳になり日本語幼稚園を卒業したリサちゃんは、近所にあるアメリカの小学校に通うことになりました。両親は英語力に対する不安がありましたが、日本人ママ友たちの「現地校に入れておけば英語は自然に身につくから大丈夫!」という言葉を信じて楽観していました。
 ところが、現地校に通い始めてからリサちゃんは日に日に元気がなくなり、目に見えてふさぎ込むようになってしまったのです。
 心配した両親が担任の先生に相談に行ったところ、「リサは英語が話せないので授業中は静かにしている。クラスメートが話しかけてもわからないようで困った顔をしている。休み時間はいつも一人でぽつんとしている」というショッキングな話を聞かされたのです。


親のバイアスで、子どもを自信喪失させてはいけない

 英語がまったくできない子どもが、ある日突然、アメリカの学校に放り込まれれば「自分は英語ができない」「自分は勉強が苦手だ」と自信喪失します。特に日本語が得意な子どもほど「英語ができない自分」との間に大きなギャップを感じて落ち込むのです。
 子どもをバイリンガルに育てるには、日本語と英語、バランスの取れた言語環境を与えることが大切です。アメリカに住んでいるのに完全日本語環境を作ったり、日本で住んでいるのに完全英語環境に浸す、といった偏った言語環境を与えると、子どもの言語発達に歪みが生じます。
 子育てほどたくさんのバイアスが横行している世界はありません。親が氾濫する情報や周囲の意見に流されて安易に意思決定をしてしまうと、子どもが右に左に引きずり回され、結果として「自信をつぶす」ことにつながってしまいます。
 これが起きやすいのが「習い事」です。「みんなが通わせているから」と、スイミング、英会話、ピアノ、体操、ダンス、サッカーと、次々に習い事に参加させては「この子には向いてない」とやめさせる。このような子ども不在の子育てをしていると、子どもの自信が育たないことはもちろん、才能の芽を枯らせることにもなります。
 優秀な子どもを育てている親は、周囲の雑音やバイアスに惑わされず、目の前にいる子どもを直視して「軸のブレない教育」を実践しています。勉強も習い事も、子どもが好きなこと(得意なこと)を優先し、上手にできるようにサポートを与え、技能を大きく伸ばしてあげています。
 親が「自信をつぶさないこと」を意識していれば、子どもにとって何が必要なのか、簡単にわかるはずです。アメリカの学校に通うのであれば、英語をサポートする。習い事に入れるのであれば、事前に練習させてうまくできるようにする。環境の変化がある時ほど「自信」に目を向けることが大切です。


バイアスを排除する方法は「問い続ける」こと

 「親が平凡だから子どもも平凡」「親が英語が苦手だから子どももできない」「親が運動音痴だから子どももスポーツが下手」「自分が学歴がないから子どもにも期待しない」このような親のネガティブな刷り込みにも注意が必要です。
 私は長らく幼児教育に関わりたくさんの親子を観察してきましたが、遺伝や親の学歴よりも、子どもに強い影響を与えるのは「親の習慣」です。親の日頃の言動や行動が子どもの思考、行動、性格の形成に(良くも悪くも)一番強く影響します。
 「どうせ無理」「この程度だろう」「蛙の子は蛙」という(遺伝や親の能力に基づく)決めつけは、日々のちょっとした言動・行動に表れます。ママ友やパートナーとの会話に「うちの子はダメで…」「何やらせても下手で…」などという否定的な言葉が多くなると、言葉通り、子どもはダメになっていくのです。
 この世に特性のない子など、ただの一人もいません。誰もが輝かせるべき特性の芽を持っているのです。他の子どもとは違ったところ、目立っているところ、興味や関心の強いこと、必ず一つ以上は持っています。
 しかし、親がその特性の芽に気づいていない、あるいは、子どもの本当の特性を無視した教育や環境を与え続けていると、子どもの才能の芽は小さくなり、自分らしさをどんどん失っていくのです。
 繰り返しますが、子育てで大切なのは「良い面を伸ばすこと」です。子どもの悪い部分に目を奪われて、それを直そうとケチつけや指摘ばかりしていると、子どもは悪い部分を過剰に気にするようになり、自信が減退していくのです。
 子育てのバイアスを取り除くコツは、親が自分自身に「問い続ける」ことです。最初は一人で考えるよりも、パートナーと意見交換をするとスムーズです。「習い事は何がいいかしら?」「学校はどこがいいかしら?」とパートナーに相談してみましょう。「子どもの良い面を伸ばしてくれるか?」「自信を大きくできるか?」と問い続ければ、必ず最適の答えにたどりつくことができます。
 どの子どもにもキラリと光る特性があり、親がそれを100%信じていけば、子どもは必ず能力を発揮してくれます。親の経済力、親の学歴、さらに言えば、学校や塾が問題なのではありません。親が「こんな人間に育ってもらいたい」という理想を持ち、特性を伸ばす子育てを実践すれば、子どもはその通りにたくましく育っていくのです。


英語は正しい方法で取り組めば誰でも身につく技術!

 子どもの英語教育にも多くのバイアスが潜んでいます。親は冷静に情報と子どもの適正を見極めて、我が子に合った教材や教育環境を与えてください。
 まず知ってもらいたいのが、英語は正しい順序と方法で取り組めば「誰でも必ず身につく技術」であることです。遺伝や生まれつきの才能、生まれ育つ場所とは無関係です。
 その証拠に、私はこれまでに、日本、中国、アメリカで5000名以上のバイリンガルを育成してきました。日本人であっても、親が英語苦手でも、海外に住まなくても、子どもは英語を身につけることができます。ですから「うちの子に英語は無理」というネガティブなバイアスは今すぐ排除してください。
 そして「いつまでにどのレベルを達成するのか」という目標設定を明確にし、それぞれのステップ(年齢)に合った英語教育(環境)を与えるように、しっかりと学習計画を立ててください。
 日本人の英語教育のゴールについて、一つの目安となるのが「高校卒業までにCEFR B2レベルを取得する」ことです。具体的には「英検準1級」「TOEFL iBT 72」「IELTS 5.5」「GTEC CBT 1190」「TEAP(4技能) 309」です。このレベルを高校時代までに達成できれば、日本国内では「英語力トップ1%」です。
 CEFR B2レベルを達成すれば日本では「英語の達人」であり、様々なメリットを受けることができます。大学入試では「みなし満点」「得点加算」などの優遇措置を得ることができ、返済不要のスカラシップで海外の大学や大学院へ(無料で)留学するチャンスが広がり、さらに英語力を武器に就職でライバルに差をつけることができます。
 CEFR B2レベルの英語力を日本国内で身につけるには、5年〜7年の学習期間が必要です。逆算して考えると、遅くても小学校時代から、子どもが「本気で」英語に向かい合うことが必要となります。
 「本気で」というのは、子どもが主体的に英語に向き合い、英語力を高めていく努力をするという意味です。子どもが「自主的な意欲」で英語学習を進められるように導くことができれば、英語教育は成功なのです。
 具体的には子どもが「英語の本を読める」ようにしてあげればいいのです。読書を通して子どもは自分の力で英語力全体を限りなく向上させていくことができます。親の仕事は子どもの興味、関心、レベルに合った本を探して借りてくることです。あとは子どもが「自主的な意欲」で学習を進めてくれます。


子どもが英語の本を読みたがらない場合の対処

 小学生になった子どもが英語の本を読みたがらない、英会話は大好きだけど英語の本は全然読んでくれない、そのような悩みを持つ方は多いと思います。
 なぜ子どもが英語の本を読みたがらないのか?その理由は「うまく読めないから」です。多読をさせてみようと英語の本を与えても、子どもはうまく読めないので読んでくれません。当たり前ですね。
 韓国ドラマが大好きな人が韓国語の本がすぐ読めるかといえば、そんなことはありません。文字を読むという作業には踏襲すべき順序があるのです。韓国語の文字(ハングル文字)は「14の子音」と「10の母音」の組み合わせでできています。これら「部品」を覚えなければ、韓国語を読むことはできません。
 同様に英語の読書教育は「フォニックス」からスタートします。英語には44種の音があります。アルファベットは26文字ですが、Aを「ア」「エイ」と読むように、一つの文字が異なる読み方をするケースがあります。それらのパターンをすべて覚えなければ、簡単な単語であっても正しく読むことができません。
 フォニックスを教えずに子どもに本を読ませようとすると失敗することが多くなります。子どもにもプライドがありますから、うまくできないことはやりたくないのです。この問題を解決するには「うまく読める」ようにしてあげればいいのです。具体的には、

1)フォニックスで英語の文字と音の関係を教える
2)サイトワーズで「頻出単語」の読み方を教える
3)超簡単な本(1ページに1〜2のセンテンス)をたくさん読ませる

 というプロセスを踏むことで、子どもは「自分でよめた!」という成功体験を積み重ねることができます。子どもが自力で英語の本が読めるようになるまでには数年かかります。一気に難易度を上げないこと、上記のステップをしっかりと踏みながら、読書教育に取り組むことが成功のカギです。


ハワイイメージ1【編集部より】
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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2201年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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