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2018年8月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.86 | ブレない子育ての軸を持つ

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal-1808
船津徹「ブレない子育ての軸を持つ」(株式会社 児童英語研究所、2018年)


 グローバル化、IT化、AI化など、社会構造が大きく変わりつつある現代、子育てする親にも未来を見据える力が求められるようになりました。親が古い価値観を子どもに押しつけても、20年後にはまったく通用しない社会になっているかもしれません。


| 子育てのバイアスを取り除く

 「たった1%のバイアス(思い込み)が、意思決定に大きな歪みをもたらす」Googleの人事担当者、ブライアン・ウェル氏の言葉です。Googleの採用では、学歴が仕事のパフォーマンスに関連すると信じられてきました。ところが社内調査を実施したところ、学歴と業務能力は比例しないことが判明したのです。
 「ハーバード大学、スタンフォード大学、MIT出身の学生は優秀だ!」という「バイアス=思い込み」によって、ミスマッチの人材を採用したり、会社に貢献してくれる才能ある人材を見落としていることが分かり、以来、Googleは採用において出身大学を見ることをやめました。
 子育てにおいても「厳しくしつけるべきだ」「良い学校に入れるべきだ」「お兄(姉)ちゃんだから、しっかりすべきだ」という親の思い込みが強いと、いつの間にか子どもを親の定めた枠にはめ込み、子ども不在の子育てをすることにつながっていきます。


| 周りの意見に流されない

 子育てほどたくさんのバイアスが横行している世界はありません。親が氾濫する子育て情報やママ友の意見に流されていると、子どもが右に左に引きずり回され、あっちこっちの壁にぶつかり、どんどん個性と自信が削られていきます。
 まずは親が子育てのバイアスに捕われない努力をしてください。男の子(女の子)だから、長男(長女)だから、しつけはこうすべきだ、母親はこうあるべきだ、有名な学校に入れるべきだ、そんな思い込みが子育てを歪めていきます。
 子育てで大切なことは、目の前にいる子どもを直視することです。そして子どもの個性、関心、興味、身体的特徴などから良い部分を見つけて、その部分を伸ばすことを第一に考えてください。
 子どもの学校や習い事を選ぶ際も「個性を伸ばしてくれるか?」「子どもの性格とマッチしているか?」を考えてください。子どものことを一番よく知っているのは親です。自分の目を信じて、我が子にとってベストな選択をすることを心がけましょう。


| 問い続けることで答えが見つかる

 子育てのバイアスを排除するコツは、多面的に「問い続ける」ことです。たとえば習い事を決める時は「長所を活かせるか?」「今本当に必要な習い事か?」「性格にマッチしているか?」「自信を潰さないか?」「長く続けられるか?」と問い続けてください。
 最初は一人で考えるよりも、パートナーと意見交換をするとスムーズです。「習い事は何がいいかしら?」とパートナーに相談してみましょう。くれぐれも「◯◯ちゃんが通っているから」「皆がやっているから」という他人主導で意思決定をしないでください。多面的に問い続ければ、子どもにとって最適の答えにたどりつくことができます。


| 親がブレないと子どもは安心する

 パートナーと話し合い、家庭の教育方針について自分たちなりの答えを見つけることができれば、子育ては驚くほどスムーズになります。子どもは自信を持って子育てに対応する親が大好きなのです。信頼し安心してついていけるからです。
自分たちの子育てについてパートナーと共に問い続け、確信を持って子育てにあたりましょう。周囲が何と言おうとも「こういう子どもに育てる!」という子育ての軸を確立してください。子育ての軸がブレなければ、想定外のことが起こった時も、自分たちでベストな答えが導き出せるようになります。

 ブレない子育て法について、詳しくは「世界標準の子育て」をぜひご一読ください!


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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2001年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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