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2018年1月号特集

Vol.238 | 勉強する子に育てる方法

子どものやる気スイッチをONにする5つのポイント

written by 船津 洋(Hiroshi Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/tokushu-1801/
船津洋『勉強ができる子に育てる方法』(株式会社 児童英語研究所、2018年)


特集イメージ1 子どもが小さい頃にはあまり深く考える機会はありませんが、小学生になり、中学年くらいになると、どうにも気になってくることがあります。高学年になるともう気になって仕方がなくなります。そして、中学生にもなると、バンザイしてしまう。そうです、我が子の「勉強」のことです。
 「なぜうちの子は勉強してくれないのだろう…」「なぜうちの子は勉強が苦手なんだろう…」もし、このような疑問を抱くことなく子育てを終えることができたら、親としてどれほど幸せでしょう。しかし、なかなかそうは問屋が卸してくれない。かく言う我が家でも、長男に対しては2つ目の疑問を、そして、次男に対しては1つ目の疑問を抱いた短かからぬ期間がありました。ようやく大学院へ進んでくれて、また社会人となってくれた今、これらの問は既に解決されているので、ホッとしているところではありますが。
 さて、これらの問い。実は、この2つは1つの事柄の異なる側面なのです。「鶏と卵」の話ではありませんが、勉強しなければ勉強ができる様になるわけはありません。また勉強が苦手なら勉強が楽しいわけはなく、楽しくないことはしたくないので、さらに勉強をしなくなります。堂々繰りですね。
 しかし、我が子の将来は心配です。まったく勉強してくれなければ、勉強ができるようにならないわけで、勉強ができないならば、高学歴も望めないわけです。こんなことを書くと、「勉強がすべてではない」「学歴がすべてではない」等という声が聞こえてきそうです。まったく仰る通りです。勉強や学歴などは人生において必要な人が必要とするだけで、そんなものを必要としない人生だっていくらもあります。勉強が苦手でも、スポーツの才能や芸術的才能、人並み外れた味覚や職人的な繊細な感覚、はたまた人との輪が自然とできる才能や、お金を増やす商才などに恵まれていれば、十二分に人生を謳歌し、社会と人の役に立てる幸せに満ちた人生を送ることができるでしょう。
 我が子が、そのように恵まれた星の下に生まれれば何も言うことはありません。彼等自身に彼等の人生の舵取りを任せれば良いでしょう。ただ、なかなかそうも行かないケースが少なくありません。古き良き昭和は遠くになり、平成まで改元となる今日、好景気など望めるわけもなく、二極化はどんどん進み、世の中の変化のスピードは増すばかり…。気を抜けばあっという間に取り残されてしまいます。頑張ればそれなりに何となく生きて来られた時代は終焉を迎えつつあり、際だった才能がないのであれば、子どもたちのために、とりあえず勉強ぐらいはできるように育ててやろうと思うのは親心でしょう。


| がみがみ叱ってしまう

特集イメージ2 我が子の行く末を心配する親。そんな親心などはどこ吹く風、やる気があるようにはどう見ても見えない我が子。「君の人生だぞ」と言ったとしても、暖簾に腕押し、糠に釘、日々暢気に暮らしている我が子を見るに付け、「人の気も知らないで!」との思いが募りに募って、ついには怒り心頭に発して大爆発。怒鳴ったり罵ったりしてしまう…。仕方がありません。親だって人の子、完璧な人間ではありませんから。
 しかし、ですよ、怒鳴ったところで、子どもたちが勉強するようになるわけではありません。罵ったところで、勉強ができるようになるわけでもありません。それどころか、怒鳴られれば怒鳴られるほど萎縮してしまう。つまりは、実力が発揮できない状態になります。罵られれば罵られるほど、自己肯定感が薄れ「どうせ私なんて」と感じるようになってしまう。そればかりではありません。怒鳴って命令することで、大切なものが子どもの心から失われていきます。すなわち、「自主的に物事を行う精神」が薄まってしまうのです。
 理由は簡単です。想像してみてください。怒鳴られるので、仕方なく机に向かいます。でも、勉強が楽しくないので、机に向かっているのは姿勢だけ、魂は別の場所でふらふらしている。つまり、ぼんやりしている…と、また怒鳴られる。でも、子どもたちは知っています。親はそういつまでも怒鳴っていられないことを。つまり、台風一過を待つかのように、しばらくじっと我慢すれば、親の怒りも収まるのです。このようにして、言われたときだけやっている姿勢を見せるような習慣が作り上げられてしまいます。
 ひょっとすると読者の皆様の中にも、そんな苦い経験をされた方がいらっしゃるかもしれません。または現在進行形、あるいはそんなスパイラルの入り口に立っている方もいらっしゃるかもしれない。そこで、今回はどのようにして自主的に勉強する子に育てるのか、そのあたりを掘り下げて参りましょう。


| 楽しみを知れば「勝手に」動き出す

特集イメージ3 子どもに限らず、人間は自分の興味のあることに対して、自然と情熱を傾けてしまいます。電車が好きな子は飽くことなくいつまでも電車を眺めていられます。昆虫好きもしかり、機械いじりもしかりです。演奏が好きになれば一日中でも楽器を鳴らしていますし、絵を描くことが好きならば気づけば絵を描いています。本の虫は文学に耽ってみたり、暇があればエッセイを開いていたり、はたまた歴史や世界中での出来事に関心を持てば、それらの本を読みあさったりします。好きなことには自然と時間が割かれていくものです。
 関心が無い人にしてみれば、そんな気持ちはまるで分かりませんが、本人にしてみれば、それらは飽くことなき探究心の入り口です。「知ること」が楽しくて仕方が無い。そして、知れば知るほど、知識が増える。知識が増えれば増えるほど、理解力が高まる。そして、分かれば分かるほど、さらにまた知ることが楽しくなります。
 このようにして、子どもたちは「◯◯博士」に育っていくのです。
 ただ、「勉強」に関してはなかなかこうはいきません。もともと興味の無い対象を、細々と分析・説明されても楽しいわけがありません。しかも、電車や昆虫や機械は目の前にある一方、勉強は抽象化されているので、そもそも興味を湧かせること自体が困難です。これでは楽しいわけがなく、さらに、それを試験で評価されるとなれば、嫌いになるのも仕方が無いというものです。
 ただ、それだけの理由で勉強を嫌いになってしまうのは、非常にもったいないことです。確かに、学校の勉強はつまらないかもしれません。しかし、学校の勉強がまるで無駄かと言えば、まったくそんなことはありません。学校では様々な情報(課題)が与えられます。また、その情報を処理する(解く)方法も与えてくれます。しかも、1年やそこらの短期間ではなく、少なくとも高校卒業までなら12年間に渡り、コンスタントに情報(課題)を与えてくれます。当然ながら、積極的に取り組みさえすれば、それらの情報を処理していく能力は高まっていきます。
 これほどの長期に渡り、コンスタントに情報の処理方法の「基礎がため」ができるのは日本の学校教育制度のお陰です。そして、それらをひと括りにして、我々は「勉強」と呼んでいるのです。
 勉強は、一旦わかり始めると、俄然楽しくなります。そして、どんどん知識が増え、理解力が高まり、情報の処理能力が高くなります。他の人と同じ景色を見ていても、そこからより多くの情報を取れるようになるのです。つまり、世の中が違って見えてくるということです。世の中のことがくっきりと理解できる、分かる!というのはなんと楽しいことでしょう。その入り口が「勉強」です。一度「勉強の仕方」が分かり、その楽しさが感じられれば、そこから先は放っておいても、勉強するようになります。


| 動かすコツ

特集イメージ4 さて、知りたいのは、そのスイッチの入れ方ですね。世の中にも数多の「子どものやる気を喚起する方法」が提示されています。子どもたちの「理科離れ」が進む中、物理・化学の体験教室や、自然に触れながら生き物の生態を学ぶイベントなどが盛んに行われています。このような体験型学習は、物理・化学・生物等を教科書ではなく、実際の現象として子どもたちに見せることによって興味を抱かせ、そこから教科書での学習もできるように方向付けるには、効果的なひとつの方法でしょう。
 また、楽しみながら、もしくは淡々と触れているうちに、自然と学習させる方法や教材にも事欠きません。私自身も制作に携わったことがありますが、社会科や理科の様々な用語を「歌」で覚えさせるような教材もあれば、最近では子どもの興味を引くような奇抜なタイトルの学習ドリルなども見かけられます。また、勉強という意識を持たずに歴史などに接させるために、「漫画」を用いるのもひとつの有効な方法でしょう。このように、歌や絵、キャラクターなど、聴覚や視覚や子どもの興味の対象に関連付けて学ばせることは、昔から行われています。
 さらに、良い先生に付けるのもひとつの方法です。世の中には多くの優れた先生がいます。また、「◯◯メソド」など、優れた指導者の指導方法が体系化されたものも見かけます。それらを巧く活用すれば、子どもたちに学問に興味を抱かせる切っ掛けとなるでしょう。
 ただし、これらは一時的かつ依存的です。体験型教室は一時的であり、そこから興味を抱き続けるかどうかは子ども次第になります。楽しい教材も、子どもたちが興味を示さなくなったら、その先に自主的な学習は見込めません。また、「◯◯メソド」も教室に通うのをやめてしまえばおしまいですし、そもそもまず授業料を払って足を運ぶことをしなければ、始まりすらしません。かなりの時間的・金銭的なコストを伴うので、万民向けとは言えず、忙しい日常の中で、誰にでも手軽にできるわけではありません。
 そこで、日常生活と普段の躾を通して、いかにして「学習習慣」を親子で育んでいけるのかを、独断と偏見でもって、時系列に整理してみました。何か特別なことをしたり、お金や時間をかけて新しいことをしたりするのではなく、今すぐにでもできることばかりなので、参考にしていただければ幸いです。


| その一、子どもと価値観を共有する。

特集イメージ5 大人はかつて子どもだったことがあるので、子どもの気持ちは理解できるはずです。遠い昔のことで、思い出すのは大変かもしれませんが、記憶をたどって子どもの頃のあの気持ちを思い出すことはできるはずです。しかし、子どもは大人になったことがないので、大人の気持ちは分かりません。なぜ親はがみがみ叱るのか?親になってみれば、叱る理由は山ほどありますが、子どもにすれば「うるさいなぁ」程度にしか感じられません。繰り返しますが、子どもは親になったことがないので、親の気持ちは分からないのです。
 それを解決するのは、日々の会話です。お互いに分かり合う。話をすることで、子どもは親の気持ちを理解できないまでも、分かろうとするでしょうし、親も忘れていた子どもの頃の記憶や、昔とは違う今時の子どもたちの考え方を知ることができます。
 そんな会話のトピックに、是非あげていただきたいのは、「子どもたちの将来の話」です。今、世の中は激変していて、私たち(親)が若かった頃と、今ではまったく違う世の中であること、また、変化のスピードが速いので、子どもたちが大人になる頃には、今とはまったく違う世の中になっているであろうこと。―少し前に話題となりましたが、これから20年で現在ある職業のうち半分は、コンピューターに置き換わってくと予想されています。現に20年前に存在した職業で、今や存在しないものはいくらでも数えることができるでしょう。―そんな世の中で、子どもたちがどのように生きていくのか、を話し合ってみましょう。
 将来は何をしたいのか、そのためには何が必要なのか。何歳で大学へ行くのか、何を研究しに大学へ行くのか。どんな会社に就職するのか、何歳で結婚するのか、子どもは何人持つのか、どこに住みたいのか…など、絵空事で構わないので、思いを馳せるのです。
 そんな会話の中で、ひとつでも人生の指針になるヒントが見つかれば喜ばしいことです。また、そんな会話を切っ掛けに、子どもたちが自分の未来の姿を想像するようになれば、いろいろな疑問が湧いてきます。どうすれば目指す自分になれるのか、それにはどんな努力が必要なのか、医師になるなら、宇宙飛行士になるなら、どうしなくてはいけないのか?そんな疑問が湧いてくれば占めたものです。こうした疑問は、世の中の仕組みに関する疑問にも繋がっていきます。つまり、知りたくなるのです。知りたい気持ちは全ての学問の入り口です。
 常に子どもとの会話の時間を積極的に持つようにしましょう。どこかに取っかかりがあるはずです。そこから、知的好奇心が広がっていくのです。


| その二、子どもの今を知るべし。

特集イメージ6 まず知っておくべきことがあります。子どもたちは、基本的に「時間の使い方」を知りません。放っておけば、好きなことをしているか、もしくは何もしていません。これも、我が身を振り返れば分かることでしょう。一度習慣づいてしまえば、通学も苦も無くなりますが、夏休みのラジオ体操などは日常とペースが異なるので、なかなか習慣づきにくかったりします。
 また、今の子どもたちは、昭和の子どもとは時間の使い方も異なります。まずはそのあたりをよく観察し、把握することも大切です。
 特に何もしていないような時間に何をしているのか、放課後に1人で、または兄弟といる時間には何をしているのか?塵も積もれば山となります。このあたりの時間をいかに有効活用できるかが、大きな差となってきます。そのためにも、まずは子どもがいつ何をしているのかをちゃんと把握しておきましょう。
 少し横道にそれますが、パルキッズのオンラインレッスンのアクセスを分析すると、今時の子どもたちの生活のペースがうっすら見えてきます。やはり夜型が多いようです。時系列にアクセス数を見ると、早いご家庭では朝6時くらいから取り組みがぼちぼち始まり、7時台の取り組みがピークで8時半くらいで午前の取り組みがひと段落します。その後、夕方から20時くらいにピークを迎え、22時くらいまで続きます。1日のアクセス総数に対して朝方2割、夜型は5割くらいを占めます。
 毎日取り組んで下さるのでしたら、朝でも夜でも構わないのですが、夜は就寝時間に割り込んで行くことがあるので、もし叶うことならば朝方にシフトして戴く事を切に切に願うところではあります。
 いずれにしても、子どもの時間は限られています。また、成長すればするほど、時間を有効活用することが大切になります。子どもの隙間時間を把握すること、そして、うまく時間のパズルを組み合わせて、上手な使い方を習慣づけることが大切でしょう。


| その三、約束・履行の習慣を作るべし。

特集イメージ7 生物は遺伝的(?)に怠け者なのかもしれません。しかし、同時に人は生来正直者である一面を持っています。命令されるとあまり良い気分がしないのは、大人も子どもも同じ。しかし、何か約束をしたときに、その約束を破ることに抵抗感を覚えない者はいないでしょう。子どもも、命令には年齢と共に従わなくなりますが、約束したことは履行しようとするものです。
 さて、ヒトとして生まれると、このような本性を有しているわけですが、こんなステキな本性を、育児に、また習慣づけに利用しない手はありません。しかし、何でもかんでも約束すれば良いわけではありません。親子間でコンセンサスが整っていない状態での約束は、単なるルールの一方的な押しつけになりますし、約束の内容に時間的・能力的な無理があれば、約束自体が成立しません。そこでまず、既に述べた「その一」の子どもとの価値感の共有と、「その二」の子どもの今を知ることを実行していただいて、話し合いができる環境と、無理のない約束を取り付ける土台を整えておきましょう。
 その上で、いよいよ実行です。ステップは、「約束」と「履行」の2段階から成る至ってシンプルな構造です。
 まずは、約束することを探します。「朝起きたらレッスンに取り組む」、「帰ったら手洗いうがいの後にすぐ宿題に取り組む」、「毎食の食卓の準備をする」、「週末には洗濯を手伝う」などなど、内容は選びません。ただ、やり方を間違えると、この手は二度と使えなくなりますので、よく考えた上で開始してください。
 これに関しては少し長くなりますので、紙数の都合上ここでは触れないことにします。詳しく知りたい方は『パルキッズ通信 2008年4月号』をご参照ください。


| その四、時間をコントロールすべし。

特集イメージ8 世の中は不公平です。家庭環境や住環境に職場環境など、自分で選べるものもあれば、選べないものもあります。恵まれている人もいれば、恵まれない人もいます。「運が良いとか悪いとかひとは時々口にする」(さだまさし)わけです。
 しかし、ひとつだけ極めて公平に与えられているものがあります。それが「時間」です。そして、この公平かつ限定的にヒトに与えられている「時間」の使い方は、意識しないと上手になれません。放っておくと無駄に時間が使われることはいくらでもありますし、特に高度成長期からこちら、人々から貴重な時間を盗む(?)道具が次々と登場しています。テレビしかり、SNSしかり、ネット動画しかり、各種ゲームしかりです。
 これらの情報通信手段や娯楽の手段は、その(うわべの)目的のために使われている分には問題ありません。つまり、各種メディアを情報を入手するチャンネルとして使う分には良いでしょう。また、SNSも人々との(必要な範囲内での)交流の場として使うのも結構なこと。ホッと一息つきたいときに、娯楽としてネットの動画やゲームを楽しむのも構いません。
 ただ、これらの技術はとても強力で常習性があります。情報収集や交流、娯楽という域を逸脱して、年がら年中それらに取り憑かれるようになると、これは大問題です。限られた貴重な時間が、それらに浪費されていくのです。
 だから一切それらを遠ざけるべき、とは申しません。1日の労働後に身体を休めることが必要であるのと同様に、日常の思考や学習にヒートアップした頭脳や精神を休息させることも必要でしょう。そのために、ボーっとするのも良し、ゲームをするのも良しでしょう。ただ、これが「暇つぶし」となると、少し問題が出てきます。本当の暇つぶしならまだしも、勉強や思考をすべき時間まで、暇つぶしの名の下に浪費されてしまいかねないのです。
 そもそも、そのようなメディアに無駄に時間を費やすことがないように、環境を整えることが大切です。しかし、テレビもインターネットもゲームも、現に存在するわけですので、過剰にそれらに時間を奪われていないか、常習化していないかどうか、に目を光らせましょう。
 これも「その三」の約束・履行を巧く活用すれば、テレビ中毒、SNS中毒、ゲーム中毒になることは避けられると思います。


| その五、じっと信じて待つ。

特集イメージ9 ひとの性格の良さや、おつむの良さは遺伝情報ではありません。「私の子だから」どうこう、ではないのです。それよりも何よりも、「環境」が子どもの性格や能力を決します。生まれながらにして勉強のできない子はいません。生活環境の中に、学習習慣を身につけさせるちょっとした仕掛けや仕組みがあるか否かによって、それが身に付くかどうかは左右され、学習習慣が身に付くか否かによって、勉強ができるかどうかは決まってくるのです。
 その上で、確かに、子どもたちには個人差があります。これは、あくまでも私見ですが、概して、女の子の方が男の子より、長子の方が次子以降より聞き分けが良く、その分ネガティブな思考を持ちがちです。一方、逆に末子の方はのびのびとしている割に、不思議な発想力があったり様々な特技を発揮できたりします。
 そのような若干の個人差はあるものの、人の能力とは押し並べて似たり寄ったりです。博士夫婦のもとに育った子も、あまり恵まれない環境に育った子も、どちらも1歳になれば歩き、2歳になれば日本語を身につけます。個人差とはあくまでも「差」の範疇であって、そのことが達成できるか否かには決定的には影響しません。つまり、勉強が苦手な子でも、勉強が得意な子には成れるのです。ただし、そこに至る時間的な個人差があるのです。
 概して親とはせっかちなもので、「今やったら今すぐ成果が欲しい」と心中願っています。しかし「果報は寝て待て」とは言いますが、まったくその通り。育つ環境を整えてやり、日々淡々と水やりをし、ところどころ手入れをして過ごすうちに、忘れた頃に果実は実っているものです。今年は実らなくても、来年には実るかもしれないのです。しかし、途中で投げ出してしまえばそこでおしまいです。
 できない子はいません。いつの日か、必ずできるようになる日は訪れます。しかも、子育ては1年や2年で終わるものではなく、10年、20年と続きます。その後、独立してからの彼等の人生はさらに50年も60年も続くのです。1年や2年で「できないから」「私の子だから」と諦めてしまえば、そこで終わりです。もちろん、その後の人生で彼等自身が「学ぶこと」の楽しみに気づくかもしれませんが、可能であれば、親の手の内にある間に、学問の楽しみに気づかせてあげる方が、時間の無駄が省けることは間違いありません

 諦めない、手綱を放さない。生まれつき勉強の苦手な子、勉強ができない子はいないのです。自らの育児を振り返って、また様々な子どもたちを見てきた経験から、以上を書いてみました。これらが、少しでもお子様の学習習慣作りに役立てられれば幸いです。


年長で英検準2級に合格!パルキッズ生の「英検レポート」はこちらでご紹介しています。


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プロフィール

船津 洋(Funatsu Hiroshi)

株式会社児童英語研究所 代表。幼児英語教材「パルキッズ」をはじめ多数の教材制作・開発を行う。これまでの教務指導件数は6万件を越える。卒業生は難関校に多数合格、中学生で英検1級に合格するなど高い成果を上げている。大人向け英語学習本としてベストセラーとなった『たった80単語!読むだけで英語脳になる本』(三笠書房)など著書多数。

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