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2022年1月号パルキッズ塾

Vol.105 | パルキッズの取り組みQ&A~オンラインレッスン編

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
https://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-2201/
小豆澤宏次『パルキッズの取り組みQ&A~パルキッズの取り組みQ&A~オンラインレッスン編』(株式会社 児童英語研究所、2022年)


パルキッズの取り組みQ&A~兄弟編 パルキッズの取り組みでは必須の取り組みが2つあります。それは「かけ流し」と「オンラインレッスン」です(かけ流しは幼児向け教材のみ)。その他にもプリント学習などもありますが、あくまでも書くのが得意な子がやるもので、必須ではありません。
 かけ流しはスイッチポンであとはBGMとして流すだけですから、習慣化してしまえば簡単な取り組みです。しかもお子様としては意識して何かをする必要はないので、負担はまったくありません。一方、オンラインレッスンはそういうわけにはいきません。タブレットやPCの前で、少なくとも3分程度は意識して取り組まなければいけません。ながら学習はできないのです。もちろんさせるのは親御さんです。幼児教育の先生でもない親御さんにとって、子どもたちに意識的な学習をさせるというのはなかなかハードルが高いものです。
 そこで今回は、親御さんにオンラインレッスンの先生になっていただくために、よくある質問を例にとって、上手な取り組み方を解説していきたいと思います。


Q 現在パルキッズプリスクーラーの取り組みをしています。オンラインレッスンは習慣化できてきたのですが、フラッシュカードを見てくれない時があります。フラッシュカードを見ないと単語が覚えられないのではないかと不安です。

 フラッシュカードを見てくれないと不安ですよね。かけ流しで出てきた単語をフラッシュカードで見て覚えて学習する、英語を勉強してきた親御さんからするとそれが当たり前のように感じます。しかし、幼児・児童の学習の場合は、それとはまったく異なります。日本語で例えてみましょう。かけ流しというのは親御さんを中心とした家庭内の会話の音です。そしてフラッシュカードは日々お子様の目に入ってくる視覚情報です。その2つが得られる環境を作ることで、子どもたちは言語の音とイメージをつなげて語彙にしていきます。ただ難しいのが、音だけでも語彙化する場合があるということです(これは視覚障害を持つお子様でも言語が獲得できることを考えるとわかりやすいでしょう)。つまり言語は視覚情報がなくても身につけることができることから、必須条件の優先度としては音>視覚情報となるわけです。
 元に戻りましょう。以上を鑑みると、フラッシュカードがないと英語が身につかないということはありません。ただ、視覚情報があることで、言語習得の助けになることは確実です。幼児の場合、机に向かってピッと学習することは期待できません。むしろさまざまな環境を与えることで、何かのタイミングでその環境から身につけていくということです。私たちができることはその環境を手を替え品を替え与え続けるということです。
 フラッシュカードも同様に、環境のひとつとして考えましょう。常にフラッシュカードからというわけではなく、タイミングが合えばフラッシュカードから身につける語もあるというぐらいの気持ちで、与えてあげましょう。大切なのはお子様が、気持ちよく言語の環境に身を置ける状態をキープすることです。そこを念頭にオンラインレッスンに取り組んでいきましょう。


オンラインレッスンのクイズの取り組みに苦労しています。うちの子はクイズの取り組みになると、クリックするのが楽しいみたいで、適当にボタンを押して答えているのがとても気になります。せっかく教材を買って取り組みをしているので、きちんと取り組んでほしいです。

 タブレットやPCでクリックすると「ピンポーン♪」という音が鳴りますが、それが楽しいのでしょうか。まずは楽しんでオンラインレッスンに向かうことができることは相当のアドバンテージですよ。ここをまずは認めてあげましょう。その上で、しっかりと取り組んでほしい、という親御さんの思いも理解できます。しかし難しいのは、幼児は親御さんの望む理想的な行動をいつもしてくれるわけではありません。どれだけ願っても、待ってもなかなか理想と現実が重なることはありません。それが親御さんにとってのストレスとなり、ついついお子様とぶつかってしまう、そんな場面を何回も目にしてきました。
 では親御さんができることは何でしょうか?それはお子様を誘導することです。やらせるのではなく、導くことです。例えばパルキッズオンラインレッスンでは1回目で正答を選ぶと二重丸が表示されます。二重丸が表示された時だけ「すごい!二重丸だ!」と驚いてあげるのです。そうすることで、お子様の中で「これが出るとすごいことなのか」というルールを理解するわけです。すると、これまで「ピンポーン♪」という音を鳴らすことに向いていた興味が、「二重丸を出す」ことに向き出します。これが導くということです。もちろんこうなると一重丸の時は嫌な気分になるかもしれません。そんな時は「ママと一緒にやろうね」と答えを教えながら取り組んでも構いませんし、「何でこれがappleってわかったの?」と驚くポイントを変えてもよいでしょう。親御さんからすると、お子様を誘導するのに色々と頭を使ってやらなくてはいけないので大変ですが、そこが腕の見せどろですから、がんばってくださいね。


パルキッズプリスクーラーとアイキャンリードのオンラインレッスンで質問があります。パルキッズプリスクーラーは正答率が7割を超えているのですが、アイキャンリードが6割程度なのが気になっています。どうすれば正答率が上がっていくのでしょうか。

 オンラインレッスンの成績表ですね。こちらも英語を勉強してきた親御さんからすると気になるところです。英語力を成績で正確に表すのは正直不可能なのですが、そんな中、なぜ我々がこの成績表を表示しているのかについてご説明します。
 英語の獲得というのは一朝一夕ではできません。英語の音環境に身を浸すことで、約1年ほどで英語のリズム回路が身に付き、仮語彙として獲得した音に対してイメージを結びつけていきます。そして文字が読めるようになったところで、耳のインプットから目のインプットに切り替わり、さらに高次元の語彙をインプットできるようになり、獲得をしていきます。
 こうやって時間をかけて英語力を身につけていくのですが、重要なのは中断しないことです。そして中断しないためには、親子で学習に対するモチベーションをキープするということです。
 親御さんの場合はモチベーションのキープは難しくありません。自分の選択を信じてやりきるだけだからです。しかし子どもの場合はそうではありません。「できる」という自信を与え続けることでモチベーションは維持されます。「できないけどがんばろう!」というような殊勝な考えを持つ子はほとんどいません。つまり自分が「できる」「得意だ」と思わせてあげることが大切なのです。
 ただ、「すごい!」「よくがんばったね」と褒めるだけでは子どもたちも飽きてしまいます。子どもたちに響くのは「具体的な言葉」です。「オンラインレッスンが今日は全部正解だったね!」「文字だけで正解がわかるなんてすごい!」「トシオくんが話している内容がわかるのね!アメリカ人みたい!」このように具体的に驚いてあげる必要があるのですが、幼児教室の先生ではない親御さんには、具体的に褒め・驚くソースを見つけることが難しいわけです。そこで「成績表」の登場です。成績表には「褒め・驚くための材料」がたくさん隠れています。そこからお子さまにかける具体的な言葉を考えてください。成績表は実はそのための機能なのです。
 成績表で一喜一憂せず、うまく使ってあげることで、お子様の英語学習に対する自信は大きくなるはずです。そして自信がつくことで能動的な学習につながり、結果、英語を身につけることができるのです。


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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