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2015年08月号パルキッズ塾

Vol.28 | 英検受験の目安

written by 小豆澤 宏次(Hirotsugu Azukizawa)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/palkids-juku-1508/
小豆澤宏次『英検受験の目安』(株式会社 児童英語研究所、2015年)


 にわかにロボットが注目されています。ソフトバンク社が発売を開始している感情認識ヒューマノイドロボットPepperを始め、テレビでもロボットのCMを見るようになりました。お掃除ロボットなどすでに広く普及しているものもありますが、マルチタスクが行えるヒューマノイドロボットが1家に1台という時代もそう遠くないことがうかがえます。
 なぜ、ロボット産業の機運が高まっているのでしょう。その理由のひとつに人材不足があります。特に医療福祉、運輸郵便、建設分野における人材不足が日本では深刻化しています。将来的に日本の労働人口が減っていくことを考えると、外国人の雇用を増やす、またはロボットに人間の代わりをさせることを考えていかなくてはいけないのでしょう。
 ロボットが人間の代わりができるということは、労働人口を補うという面もありますが、職を奪われる人々が出てくるということも近年言われています。ここに関しては本誌でも繰り返しご紹介してきました。
 今後は子どもたちが将来ロボットを使う側になるのか、それともロボットに職を奪われる側になるのか、そこを考えながらわが子の教育を考えていく必要がありそうです。
 そんな中、情報に敏感な親御さんはすでにわが子に積極的にICT教育(情報通信技術教育)を行っています。先日ニュースでも取り上げられていましたが、今、子ども向けの民間のICT教育スクールが話題になっています。子どもたちはそこでコンピュータプログラミングやウェブサイト構築の基礎を学んでいます。
 本来、ICT教育は政府の成長戦略でも掲げられていたように国主導で行っていくのがよいのですが、残念ながら日本は欧米諸国に大きく水をあけられているのが現状です。
 アメリカではコンピュータサイエンスウィークを主宰しているNPO「Code.org(コードオルグ)」を中心に全米の幼稚園から高校までの生徒を対象とした教育カリキュラムにプログラミングを組み込むという大きな流れが出来ています。また、アップル社やマイクロソフト社も独自の子ども向けICT教育プログラムを提供しています。


| ICT教育と英語

 例を挙げればきりがありませんが、子どもたちに必須なスキルとして言われている「読み・書き・そろばん」に「ICTリテラシー」が加えられた時代がすでに来ているということがわかりました。そこにもうひとつ必要なスキルがあります。それは英語です。いまさらという感じがしますが、子どもたちがICT教育を受ける上で、英語力の有無が大きく関わってきます。それも会話中心のクラスルームイングリッシュではなく、豊富な語彙と読解力が伴った英語力が必要なのです。
 その理由のひとつは、最先端のICT教育を受けるのであれば、IT大国アメリカのラーニングサービス(※資料1)を受けない手はないからです。
 日本でも前述の通り、民間のICT教育スクールが増え始めてますが、都市部に限られており、まだまだ限定的と言えます。しかし、家庭でもICT教育を進めていくことができます。実際アメリカの子どもたちが利用しているラーニングサービスを使うことができれば、どこでも、だれでも簡単にICT教育を受けることができます。ただ、アメリカのラーニングサービスを使うのであれば英語力が必要です。各サービスを実際に見てみましたが、英検準2~2級レベルの英語力は必要です。しかし逆に言えばこのぐらいの英語力で最先端のICT教育を家庭で受けることができるのは喜ばしいことと言えるでしょう。
 日本人は大変です。英語圏の子どもたちであれば、改めて英語を学ぶまでもなく最先端のICT教育を受けることができます。しかし日本人は英語を身につけるところから始まります。スポーツに例えるなら英語圏の子どもたちはシード選手として大会に参加できるのに、日本人の子どもたちは予選を勝ち上がらなければ本選に参加できないような大きなハンデがあるのです。
 ここまでの流れで今の子どもたちに必要なのは「ICTリテラシー」と「英語力」それも小学生で英検準2~2級レベルの力であることがわかりました。


| なぜ英検?

 さてここから本題です。パルキッズでは数ある英語検定の中でも英検をおすすめしています。中には「なぜTOEICやTOEFLではないのか」というご質問をいただくことがありますので、この機会になぜ英検をおすすめしているのかについてご説明します。
 実はお子さまの英語力と検定試験との関係性はあまりありません。検定試験を受けなくても英語力がある子はいます。それではなぜ検定試験を受けるのでしょう。それはお子さまのモチベーションを保つためなのです。
 英語力というのは数値化されて目に見えるものではありません。そのため、お子さまもお母さまも「何のために英語の勉強をやっているのか、本当に身についているのか」ということがわかりにくいのです。そのため学習意欲が下がり、結局取り組みを中断するお子さまも少なくありません。せっかく英語力が身についているのに、モチベーションを維持できず取り組みを中断してしまうことほどもったいないことはありません。もちろん上記は幼児期のお子さまではなく、主に勉強として英語学習を行う小学生に言えることです。それを避けるためには、近くてわかりやすい目標を設定するのが1番です。「今年の10月に英検を受けるぞ!」と近いゴールを決めることで、お子さまもお母さまもモチベーションが上がります。さらに合格すればお子さまにとって大きな自信となり、学習継続の大きな糧となります。つまり、検定試験を受ける目的は、モチベーションの維持向上なのです。
 そういった点で考えると、特に幼児・小学生のお子さまにとっては英検が最適なのです。TOEICやTOEFLは合否がありません。毎回同レベルの問題を解き、スコアアップを狙っていきます。中学生以上である程度の英語力があれば問題ないのですが、読解力がつき始めた英検5級レベルで、さらに試験慣れをしていない幼児・小学生のお子さまがTOEICやTOEFLを受験するのは少々ハードルが高いのです
 英検であれば各級で問題レベルが違います。それだけに読解力がつき始めたお子さまでも、十分に手応えを感じながら受験することができます。
 また合格することで賞状がもらえるのはお子さまにとって大きな意味があります。子どもたちは合格し、賞状をもらい、周りに褒めてもらえるのが、本当にうれしいのです。パルキッズでは英検オンラインレッスンを受講して英検に合格し、ご報告をいただいた方にプレゼントをお送りする「パルキッズ英検チャレンジ」を行っています。こちらもぜひモチベーションの維持向上にご活用ください。


| 英検受験の目安

 最後に英検受験の目安についてご説明していきます。英検はご存じのように筆記問題とリスニング問題で構成されています。リスニング問題でも選択肢が文字になっており、読んで答えなければいけないものもあります。つまり、「英語が読める」というのが受験におけるひとつの目安になるでしょう。
 次にどの程度読めるのかという点についてです。英検5級を受験するのであれば必要な語彙数としては500語前後になります。これは語彙として知っているだけではなく、読めなければいけません。暗唱・音読教材としてパルキッズ生が使用している英語絵本「アイキャンリード」で考えてみましょう。「アイキャンリード」で使用されている純単語数は約1,000語です。もちろん英検で使用されている単語と完全にリンクしているわけではありませんので、あくまでも目安ということになりますが、少なくともセットA・B・C・D(各24冊)のBまでは正しく音読できるレベルが理想的です。これで約300~400語は読めるレベルと言えるので、あとは英検オンラインレッスンに取り組むことで十分合格レベルに到達することができるでしょう。
 次回英検は10月です。この夏どのように学習を進めるかが合否のカギとなります。ひとりでも多くのパルキッズ生から合格のご報告を聞くのを楽しみにしています。

※資料1:英語圏のICTラーニングサービス


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プロフィール

小豆澤 宏次(Azukizawa Hirotsugu)

1976年生まれ。島根県出身。同志社大学経済学部を卒業後、米国ボストンのバークリー音楽大学に留学し、音楽家として活動。帰国後は幼児・児童向け英語教室にて英語講師を務める。児童英語研究所所長・船津洋氏に「パルキッズ理論」の指導を受け感銘を受ける。その後、英語教室の指導教材を「パルキッズ」へと全面的に変更。生徒数を大きく伸ばすことに成功する。児童英語研究所に入社後は、年間1,000件以上の母親への指導を行うとともに、パルキッズのオンラインレッスンのプログラムの制作ディレクションを行う。また大人向けの英語素読教材の制作ディレクションも行う。

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