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2017年10月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.76 | コミュニケーション力の育て方

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal1710/
船津徹『コミュニケーション力の育て方』(株式会社 児童英語研究所、2017年)


 海外で暮らす日本人の子どもたちに多いのが、外国人(現地人)とのコミュニケーションが苦手なこと。幼い頃から現地校に通い、英語ペラペラであるにも関わらず、日本人としか関わろうとしない、そんな子どもがたくさんいます。これは子どもに限った問題ではなく、大人でも、文化、人種、性別、年齢を越えて人間関係を構築する力が弱い人が多く見られます。


| コミュニケーションは自然に育たない!

イメージ1 コミュニケーション力は「他者と信頼関係を築くことができる力」であり、子どもが自立して社会に出る上で欠かせないものです。欧米の子どもたちはコミュニケーションの訓練を家庭で受けて育ちます。笑顔で挨拶する、相手の目を見て話す、人の話をしっかり聞く、自分の考えを明確に表現するなど、人と関わる基本を親から教わっているのです。
 日本ではコミュニケーション力は「子どもの性格による」と思っている人が多いと思います。すなわち外交的な子どもはコミュニケーション力が高く、内気な子どもはコミュニケーション力が低いという考えです。これは間違いです!コミュニケーションはスキル(技術)であって、内気な子でも、一人遊びが好きな子でも、教えれば誰でも身につけることができるのです。家庭では人付き合いの基本を教えることをもっと意識しましょう!


| 感情表現が豊かな子に育てる

イメージ2 欧米人から見ると日本人は「感情表現」が乏しく、表情から気持ちを読み取ることが難しいと言われます。確かに日本には、相手の気持ちを考えて、感情をストレートに出さない心遣いを好む文化があります。
 ところが、無表情は国際社会で通用しない(理解されない)どころか、相手に悪い印象(冷たい印象)を与えることの方が多いのです!グローバル時代を生きる子どもには、感情を出すことは良いことであると教えましょう。
 人間は感情表現が豊かな人に対して「親しみ」を感じるのです。嬉しい、悲しい、気持ちいい!という感情をストレートに表現する赤ちゃんを見て、親しみを感じない人はいないですよね?
 感情表現が豊かな子どもに育てると、子どもの周囲に自然と人が集まってくるようになります。性別、年齢に関わらず、誰からも好かれる人、友だちに恵まれる人になるのです!


| お母さんの表情は子どもにうつる!

 私は何千組の親子を見てきましたから断言できます。お母さんの表情は子どもにうつります。子どもはお母さんとそっくりな表情で笑ったり、困った顔をします。だから子どもの前では、お母さんはできるだけニコニコしていることを心がけてください。そうすれば子どももにこやかな表情になります。
 現代の親は、仕事に家事に育児に、たくさんのストレスを抱えています。だから子育て中であるにも関わらず、つい表情が険しくなってしまうのです。親がいつも眉間にしわをよせていたり、口をヘの字にしていると、子どもも同じ表情になってしまいます。


| 子どもを笑わせて育てる

 笑顔が苦手というお母さんは、子どもを笑わせる努力をしてください。「にらめっこしましょう、あっぷっぷ!」「いないいなバー!」お母さんが面白い顔を作ると子どもはキャッキャッと笑って喜びます。子どもが喜ぶ顔を見るとお母さんもつられて笑顔になりますね。
 日本人には家の外では笑いを振りまいていても、家庭でムスッとしている人が多いような気がします。もっと家庭内で子どもを笑わせることに配慮してください。それだけで子どもの表情は明るくなり、快活で素直な性格になります。

 子どものコミュニケーション力の育て方について、詳しくは拙著『世界標準の子育て』をご一読ください。


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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2001年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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