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2016年12月号ハワイアン子育てジャーナル

Vol.66 | 未来型スキルを身につける!

written by 船津 徹(Toru Funatsu)


※本記事のテキストは引用・転載可能です。引用・転載する場合は出典として下記の情報を併記してください。

引用・転載元:
http://palkids.co.jp/palkids-webmagazine/hawaiian-journal1612/
船津徹『未来型スキルを身につける!』(株式会社 児童英語研究所、2016年)


 現代は「先の見えない社会」です。今日正しいことが明日には間違ったことにコロッと変わってしまう。そんな常識や価値観の大変動が日常的に起きています。医療やテクノロジーはもちろん、ダイエットから教育まで、日々新しい発見や検証がなされ、今までの常識を一夜にして塗り替えてしまいます。一体何を信じたらいいのか分からない、先の読めない社会なのです。
 変化の激しい時代を生きる子どもたちに求められる力が「未来型スキル」です。「未来型スキル」とは、批判的思考力、創造力、問題解決力などの「考える力」。そして世界中の人たちと友好な人間関係を構築できる「コミュニケーション力」です。


| ゴールデンルールが通用する時代は終わった!

特集イメージ2 「一生懸命勉強して、良い大学に入り、良い企業に就職する。」ひと昔前まではこのゴールデンルールが通用しました。「読み書き計算」さえしていれば明るい未来が開ける時代だったのです。しかし、今は上場企業でもリストラは当たり前、大企業でもグローバル化に乗り遅れれば外国資本に買収されるご時世です。
 ゴールデンルールが通用しない社会で子どもたちがたくましく生きていくには、自分は誰なのか、何になりたいのか、どんな人生を歩みたいのか、自分の頭で考えて、自分なりの答えを見つける力を育てておかなければなりません。
 グーグル創業者、ラリー・ペイジは「20年後には、今の仕事のほとんどが機械によって代行される」と言います。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツは「創造性を必要としない仕事はテクノロジーに代行される」と言います。世界最先端のITビジネスの牽引者たちが「社会が変わるから教育も変えるべきだ!」と警告しているのです。


| 答えのない問題に取り組ませる

特集イメージ3 「未来型スキル」を鍛える効果的な方法が「答えのない質問=オープンエンドの質問」に取り組ませることです。「一番好きな果物は何?」という質問の答えはひとつです。でも「自分で新しい果物を作れるとしたら何を作る?」という質問の答えは無限にあります。「リンゴとパイナップルを混ぜたパイナップリンゴ」「バナナとイチゴを混ぜたイチゴバナナ!」など、創造力を膨らませることができます。
 算数もオープンエンドの質問を取り入れます。「5+8=?」という質問の答えはひとつです。でも「◯+△=15」「◯-△=15」「◯×△=15」という質問であれば、答えは無限にあります。オープンエンドの質問に取り組ませることで、多様な面から物事を見る頭の使い方を身につけることができます。
 小学高学年以上の子どもには「時事問題」について意見交換してみましょう。例えば「原発再稼働」について子どもに意見を聞くのです。再稼働に反対か賛成か。なぜ反対か、なぜ賛成か。子どもの考えを尊重しながら「なぜ」を繰り返すことで子どもは思考を深めていくことができます。


| コミュニケーション力を鍛える

特集イメージ4 日本の子育てや教育ではコミュニケーションの重要性が強調されることありませんでした。しかし多様な人たちとの交流が要求される社会では、世界標準のコミュニケーションスキルを身につけておくことが不可欠です。
 幼い子どものコミュニケーション力を育てる遊びが「ごっこ遊び」です。ままごと、幼稚園ごっこ、ヒーローごっこなどの「ごっこ遊び」は、言語力、表現力、質問力といったコミュニケーション力全般を伸ばしてくれます。
 小学生以上の子どもには「演劇」をお勧めします。「演劇」の技術である発声・発音方法、よく伝わる表情の作り方、よく伝わる仕草やジェスチャーを学ぶことで、世界標準のコミュニケーション力を身につけることができます。また演劇経験者は英語習得のスピードが早い!という事実もつけ加えておきます。

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プロフィール

船津 徹(Funatsu Toru)

1966年福岡県生まれ。1990年明治大学経営学部卒業。教育コンサルタント。米国法人TLC for Kids代表。大学卒業後、金融会社勤務を経て幼児教育の権威、七田眞氏に師事。「パルキッズ」「パーフェクトイングリッシュ」など、しちだ式英語教材制作に従事。2001年ハワイ州、ホノルルにて移民のための学習塾TLC for Kidsを設立。2015年にはTLC for Kidsカリフォルニア州トーランス校を設立。アジア諸国からの移民子弟を中心に4000名以上の子どもの教育に携わる。同氏が手掛けたフォニックス教材は全米で25万人の教師が加盟するアメリカ最大の教育リソースサイト「OpenEd」による「最も効果がある教材部門」で第2位にランクイン。音楽と演劇を組み合わせた独自の教育メソッドは全米で注目されている。著書に『アメリカ最先端の英語習得法』(現代書林)。一男の父。一人息子は日本語・英語・中国語を操るトリリンガル。バラック・オバマ大統領の母校ハワイのプナホウスクールを卒業。ドナルド・トランプ氏の母校であるペンシルバニア大学ウォートンスクールに在学中。

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